フランドル

Flandres
作品概要
2006年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品
GW 渋谷ユーロスペースにて公開 配給:アルバトロス・フィルム
解説
黄金の穂を揺らすフランドルの大地で、若者たちはその田園が美しさを募らすほどに狂気を発酵させていく……。『ジーザスの日々』(97)、『ユマニテ』(99)で世界を震撼させたブリュノ・デュモン待望の最新作。監督自身の故郷であるフランドルの大地を舞台に、戦争の惨禍と若者たちの葛藤を呵責ないタッチで描く。デュモンは『ユマニテ』と同様に素人俳優を起用し、彼らの思うままの行動をカメラに収め、物語を自在に作り変えたのだという。ドキュメンタリーとフィクションの枠を越えて、登場人物たちの赤裸々な生を描く。
ストーリー
あるフランドル地方の小さな村。少女バルブは原罪を背負うように男たちとセックスを重ね、バルブを強く思うデメステルは彼女の狂気に導かれるように、世界の果てに向かうがごとく戦場へと駆り立てられていく・・・。
投稿者 paris : 03:29 PM
ストーン・カウンシル

Le Concile de Pierre
作品概要
初夏、銀座シネパトスにて公開予定 配給:アルバトロス・フィルム
解説
本作は大ヒット作『クリムゾン・リバー』の原作者、ジャン=クリストフ・グランジェの同名小説の映画化。"フランスのスティーヴン・キング"の異名をとる小説家の原作を自由に脚色しながら、超大作映画の醍醐味とアートフィルムの洗練が絶妙にブレンドされた脚本が完成した。これまで誰も見たことがないヴィジョンを実現するのは、D・クローネンバーグ作品の常連撮影監督であるピーター・サシツキー。さらに妖艶なイメージを一新して、ほぼノーメイクでラウラ役に挑んだM・ベルッチとミステリアスな科学者に扮するC・ドヌーヴの競演にも要注目。
ストーリー
モンゴル人の養子リュサンとパリで暮らすラウラ・シプリアンは、悪夢や幻覚に苦しんでいた。リュサンは本当は何者なのか? 彼の胸に突然現れた印は? 彼の誕生日の直前、誘拐された息子を探して、彼女はモンゴル東部の秘境に旅立つ。
投稿者 paris : 03:28 PM
CALL ME ELISABETH
10歳になったベティは幽霊と暗がりが嫌い。姉のアグネスが寄宿制の高校に行ってしまい、両親と自分だけになってしまうが、両親は仲違いをして、母親が家を出て行ってしまう。そしてものがしゃべれないメイドのローズが残される。
寂しい気持ちでいっぱいのベティ、学校でもいじめられるベティ、人生がちょっと嫌になったとき、ベティを救ってくれたのは、父親でもなく、姉でもなく意外な人物だった…。
思春期の多感な気持ちが繊細に描かれている。誰にとってももう二度と戻れないあの日に感じたこと、考えたことが蘇ってくるに違いない。そのリアルなタッチは見事と言えよう。
日本文学で言うと、女の子の気持ちを描くことに才能を見せた太宰治のごとく、本作の脚本を手がけたギョーム・ローランも「思春期の女の子の気持ち」を表すことに素晴らしい才能を発揮していると言えよう。
氏の代表作「アメリ」は孤独で不器用な女の子が主人公だったが、映像がファンタジータッチで見ているものを眼で楽しませた。よって、妙な感傷に浸らずに楽しむことができる映画だった。
一方、本作では、同じくコミュニケーションが足りない、少し世間とずれているが純粋無垢な女の子が主人公だが、映像が詩的に美しく情緒的に描かれているのが特徴。自然の光や緑がありのままに映される。見ているものを甘酸っぱい同調の気持ちへと誘い込む美しさがある。
ベティがいくつかの問題を乗り越えたとき、「ベティ」という愛称ではなく、「エリザベス」と呼んでと言うように変化する。「CALL ME ELISABETH」というタイトルそのものが、この映画のシンボリックアイディアだ。
『エリザベスと呼んで』と変化した彼女の心境の変化がもう少し観ているものにはっきりと伝わってくると、この作品ももう少し印象深いものになるように思う。明快さが足りない感じがするのが少し残念ではあった。
誰もが持つ、あの日、あのとき、あの頃に瞬間でも戻りたい方にはオススメです。
続き投稿者 paris : 03:25 PM
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