mars 15, 2007
「モリエール」ローラン・ティエール監督インタビュー
今年度のフランス映画祭のサプライズ上映作品「モリエール」の監督にインタビューをしてきました!
ローラン・ティエール監督、ニューヨーク大学で映画を学び、その後ジャーナリストとして活躍。長編監督は2作品目となります。
インタビュールームに入ると、とても気さくな雰囲気で全スタッフと握手をすると着席。終始にこやかにお話をしていただきました。「カメラ目線で話したらいいのかな?」と撮影チームへの気配りを忘れないのも、自身がジャーナリストとして撮影する側の経験があるからでしょう。
子どもの頃からアメリカ映画に興味を持ち、スピルバーグやフランシス・コッポラ、ウッディ・アレンが好きというその嗜好を聞いて、フランス・コメディ映画に新風をふかす期待の新星であるという評判になるほど納得でした。
勿論、今回の上映作品「モリエール」のお話も聞いてきました。
↓監督からの『モリエールの醍醐味!』はこちら
「アーティストがモノを生み出すというクリエーションがテーマの作品です。モリエールは表現する声を探した人です。悲劇が物事を伝えるのに有効と考えていましたが、悲劇を追求すると喜劇になるという逆説に到達しています。面白いけれども悲劇であるということです。ここがこの作品の見所です」
他にも監督の人となりが伝わってくる素敵なインタビュータイムでした。インタビューレポートをご期待下さい。
●「モリエール」ストーリー
1644年、弱冠22歳のモリエールは「盛名劇団」を旗揚げするも破産し、債権者に追われてパリから姿を消す。そして、その後の数ヶ月間はいまも歴史の闇に消えたままである。この謎の期間、モリエールの身に起きたことは何か?西洋時代劇の喜劇を必見!
投稿者 paris : 08:24 PM
mars 14, 2007
フランス映画祭サプライズ上映『モリエール』

歴史劇/2006年/120分/フランス公開日:2007年1月31日
<ストーリー> 1644年、弱冠22歳のモリエールは「盛名劇団」を旗揚げするも破産し、債権者に追われてパリから姿を消す。そして、その後の数ヶ月間はいまも歴史の闇に消えたままである。この謎の期間、モリエールの身に起きたことは何か?
<解説>ローラン・ティラールが『嘘と裏切り、もし共通点があったなら……』(04)に続いて完成させた長編第2作。偉大な劇作家モリエールが行方をくらました謎の数ヶ月間をめぐる本作は、『恋に落ちたシェイクスピア』のモリエール版ともいうべき空想歴史喜劇である。モリエール喜劇そのものを大胆に織り込みながら、偉大な劇作家が若き日に経験した冒険とロマンスを、ユーモアたっぷりに綴る。主演は『真夜中のピアニスト』でセザール賞主演男優賞にもノミネートされた若きカリスマ、ロマン・デュリス。また、ロメール監督の常連俳優としても知られるファブリス・ルキーニ、モレッティ監督作品で鮮烈な印象を残すラウラ・モランテら実力派が脇を固め、モリエール喜劇のエッセンスを見事に現代へと甦らせる。
<スタッフ> 監督:ローラン・ティラール Réalisation : Laurent Tirard / 製作:オリヴィエ・デルボスク、マルク・ミソニエProducteur délégué : Olivier Delbosc, Marc issonnier /脚本:グレゴワール・ヴィニュロンScénariste : Grégoire Vigneron / 撮影:ジル・アンリDirecteur de la photo : Gilles Henry
<キャスト> ロマン・デュリス(モリエール)/ ファブリス・ルキーニ(ジュールダン) / ラウラ・モランテ(エルミレ)/ リュディヴューヌ・サニエ
Interprètes Romain Duris (Molière), Fabrice Luchini (M. Jourdain), Laura Morante (Elmire), Lidivine Sagnier
監督:ローラン・ティラール Laurent Tirard
ニューヨーク大学で映画を学んだ後「Studio Magazine」でジャーナリストとして活躍。J=L・ゴダールら現代映画作家たちのインタビュー集「映画のレッスン」を発表する。99年に短編映画『確かな情報源』を監督、アヴィニョン映画祭に出品して注目を集める。以後、テレビドラマや短編映画制作でキャリアを重ね、2004年に『嘘と裏切り、もし共通点があったなら……』で長編映画を初監督。人間味溢れる中年の主人公たちを見事に造形し、その演出力を絶賛される。注目すべきは、旧来のコメディ映画と比べたときのそのタッチの"軽さ"。特に登場人物の心の襞を繊細に照らし出すウィット・センスには突出した才能を感じさせる。豊かな映画的素養と、柔軟な演出手腕を兼ね備えた作り手として、フランス・コメディ映画に新風を吹き込む。
1999 『De source sûre (確かな情報源)』(短編)
2004 『Mensonges et trahisons et plus si affirnités (嘘と裏切り、もし共通点があったなら……)』
主演:ロマン・デュリス Romain Duris
1974年生まれ。高校時代に学校の前でスカウトされ、スクリーンデビュー。以後、C・クラピッシュ監督の常連俳優として『青春シンドローム』(94)、『猫が行方不明』(96)、『スパニッシュ・アパートメント』(02)に次々と主演。その圧倒的な存在感とセックス・アピールは群を抜き、フランス映画界の今後を担う俳優として期待されている。『ルパン』(02)でのルパン役、『愛より強い旅』(04)、『真夜中のピアニスト』(06)の好演なども記憶に新しい。また、ミュージシャンとしての一面も持っている。
ファブリス・ルキーニ Fabrice Luchini
1951年生まれ。セザール賞の常連俳優。E・ロメール監督作品にも数多く出演し、『飛行士の妻』(80)、『満月の夜』(84)など、その柔らかい存在感で映画ファンの注目を集める。『恋愛小説ができるまで』(90)のダンディなプレイボーイ役で知名度を一挙に高め、現在にいたるまでフランスのコメディ映画を支える名優としてひろく支持されている。P・ルコントの『親密すぎる打ち明け話』(04)などの近作でも一段と渋みを増した演技を披露している。
投稿者 paris : 07:22 PM
シラク、次期フランス大統領選不出馬
この時期、フランス映画祭の話題で持ちきりとしたいことだが、日本好きで有名なシラク大統領が今年の大統領選に出馬しない事をテレビで語った。この映像は日本のニュースでも報道されたので、見た方も多いだろう。さすがフランスだと思うのは、この演説のバックの映像が揺れるフランス国旗にEUマークである星が付いている映像だ。世界中に配信される映像は重要で、こういうイメージはフランスの洗練された感じをより高めるに違いない。
この演説は結構評判が良かったそうで、大統領候補として期待の社会党のロワイヤル氏も威厳ある演説と評価したほどだ。今回大統領選には出馬しないとのことだが、2期とはいえ1995年から12年も続いていてなかなかの長期政権だったと言える。(2000年の憲法改正で任期が7年から5年になった)また、パリ市長は18年、首相は2回務めた実績は大きい。
残念ながら公約だった経済格差や失業率問題など良くなっているとは言えず、記憶に新しいのは2005年秋から起きた暴動はこれを大きく物語る。日本では経済面での格差のみ焦点が当てられるが文化面の格差も拡大しているそうだ。
就任直後の1995年には核実験を強行して、日本でもフランス製品不買運動が起きた。イラク戦争に反対して評価が高まったが、実は当初は賛成していた。EUの統合をより進めるEU憲法批准の国民投票では否決された。時代の影響も大きいが問題もあった。
トヨタのヨーロッパ工場のフランス国内への誘致が成功し、日本からの投資を活発化させるために日仏投資賞を設立したりと、フランスから日本への売り込みはかなり増加したように見える。
シラク不出馬でUMPのサルコジ(現内相)、社会党のロワイヤル(元家庭担当相)、UDFのバイル(元国民教育相)が争うことになる。
ヨーロッパから見ると日本は遠いところなんだろうが、親日家の元首というのはほとんどいない。今年1月には安倍首相がフランスでシラク大統領と会談し、日本とのパートナーシップを重要視すると言っていても、新しい候補者は誰も中国との関係が気になるようである。サルコジ氏は「日本はダメだ。中国だ。」と言うような発言をして問題になったことがある。日本で言えば、アメリカ重視かアジア重視かで揺れるところに似ているのかも知れない。
中国沿岸部の比較的裕福層が3億人以上いると言われ、この人口はアメリカの人口を超え、EUと同じくらいな規模と言うことは色々な点について、重視せざるえない。アメリカはフランスの軍事的脅威を気にしているようだが、フランスではアフリカへの中国のプレゼンスが脅かされている事に気にかけているように見える。
国連常任理事国であっても、重要決議に簡単に拒否権を使える訳でもなく、大票田のアフリカが国際政治上重要だというのだ。援助漬けのアフリカ諸国はどうも援助内容で動くと言うのか、日本も過去に大きな援助で票をとりまとめたりしていたようだ。これが現在中国のエネルギー需要に応えて急速なアフリカ進出が進んでいることを危惧しているようです。
しかもフランスのメディア、例えばル・モンドは新聞の中でも高級紙と言われていても、かなり間違った日本関連の記事など、全体的に歴史的に反日的な情報を流すことが多く、たまに在仏日本大使館が抗議をすることがある。この頻度が高くなっている気もする。
来年はフランス映画祭は中国へなんて言う記事が出ないことを願う。
投稿者 paris : 03:29 PM
フランス映画祭2007開催:記者会見:カトリーヌ・ドヌーヴ
梅雨の時期から花粉の時期に移って2年目のフランス映画祭が遂に始まった。団長は10年ぶりの来日になるカトリーヌ・ドヌーヴでさすがに大物なのか、記者会見中となりに座っているフランス大使にシガーに火を付けさせていた。質問は彼女に集中し残念なことにシガーを満喫できなかったようだ。
日本には久々と言うことで、日本の印象は変わったかという事前に用意された質問に、昨日着いたばかりで分からないけれど、みんな携帯に夢中で自分が通っても分からないのでは?と笑いを誘った。フランス映画の魅力に関しては、フランスの映画は感情的でセリフが多く、言葉で説明していく。愛がテーマの作品がお薦めだそうだ。
デビュー後、たくさんの有名な監督とも仕事をしてきて変わってきたのは、やっぱり新しい技術、例えばDVDなどでの作品などでは、あまり強い光を必要とせず制作できるし、監督が色々なステップを踏まないで、つまり第三助監督から助監督、そして監督と言ったようなステップを踏まずに、監督になれるようになってきた。新しく新鮮なこともある。
長い間トップを走り続けた秘訣は、特にはなくラッキーだったと言う。あえて言うなら、常に好奇心を持ち、他から大胆ずぎると言われる事もあるけれど、チャレンジしてやってきたことが、秘訣かも知れない。
若い人に対しては、外国に出ようとすることが重要で、外に行っても活きると言うことが重要だと話した。
最後にアカデミー賞でプレゼンテーターを一緒に務めた渡辺謙に関しては、これもあまり印象がなかったようで、その晩だけ一緒になっただけで分からない。ただ、英語はうまくて、カッコは良かったと、コメントした。

フランス映画祭2007 団長カトリーヌ・ドヌーヴ来日記者会見
3月15日(木)から東京、横浜、大阪で開催されるフランス映画祭2007。日本とフランスの掛け橋となるアジア最大級の映画祭に、今年も見ごたえのある作品そして豪華ゲストが集結しました。団長は10年ぶりの来日となるカトリーヌ・ドヌーヴ。自身の新作『輝ける女たち』と『ストーン・カウンシル』を携え、本映画祭のために駆けつけてくれました。
開幕を明日に控えた今日、ユニフランス会長マルガネット・メネゴーズと駐日フランス大使ジルダ・ル・リデック、そして団長のカトリーヌ・ドヌーヴがフランス大使館で会見を行ないました。
「映画祭ではまだ公開されていない作品も含め、フランス映画の神髄たるものを皆様にご覧頂こうと思っております。この映画という芸術は、フランスと日本の文化交流の強い絆となっておりますし、この映画祭がその要になるでしょう。」(ジルダ・ル・リデック)
「フランス映画が他の国の映画と違うところというのは多様性だと思います。フランスでは年間250本の映画が撮られます。そこには若い監督や作家の作品もたくさんあり、いろんな人に幸せを運ぶような映画があるのです。今年はカトリーヌ・ドヌーヴさんが団長ということで、私の夢が叶ったように思っています。日本の皆さんにも素晴らしい贈りものとなるでしょう。」(マルガネット・メネゴーズ)
「フランス映画を代表として皆さんにご紹介できることを大変嬉しく思っております。フランス映画はユニフランスの協力を得て、いろんな形のチャンスを与えられています。そうして皆さんに喜んでいただけるような作品をたくさん作っています。」と挨拶したカトリーヌ・ドヌーヴ。“フランス映画”がどういった魅力を持つのか、またご自身についてのお話も語ってくれました。
Q:フランス映画の魅力をアピールしてください。
A:「アジアにもたくさんの素晴らしい監督がいますし、素晴らしい作品があります。フランス映画が他のものと違うところは、非常に感情的なものであるということと、言葉が多いというところです。作品の中でいろんな意味での説明をしているんですね。愛というのはどこの国にもある普遍的なテーマですが、そういう意味で扱い方が違うのだと思います。」
Q:現在のフランス映画は変化していますね。ドヌーヴさんはどう感じていますか?
A:「技術的には非常に多くの進歩がありますね。昔は必要だったものを使わなくても映画を撮れるようになった。最近では非常にたくさんの映画が作られていて、若い監督がどんどん出てきています。昔は監督になるまでにいろんなステップがあったのに、それすら飛び越えてしまう。そこには新しい驚きと嬉しい喜びがあります。また現在では俳優が監督になることも多く、そうして成功した例もたくさんありますね。」
Q:長い間トップを走りつづける秘訣は?
A:「秘訣は特にないです。私は非常に運が良かったのだと思っています。いろんな素晴らしい監督や作家さんと仕事できたおかげでもありますから。私自身に関して言えば、常に好奇心を持っていることでしょうか。今までになかったことをやってみたいという好奇心があるんです。例え周りの人に大胆すぎると言われることでも、私にとっては一つの興味深いことなんです。多様性のあるいろんなフィルム、そして自分自身の好奇心が秘訣なのかもしれませんね。」
Q:後続の者にメッセージをお願いします。
A:「外国で上映される際には自分も現地に行って下さい。フランス映画だけに生きるのではなく、外国に行ってもそれは生きるのだと自身で感じるために。」
Q:監督になりたいと思われたことは?
A:「ないです。監督側に立つと、脚本も書かなければなりませんし。今まで考えたことはないですね。特に偉大な監督と仕事をする時は、監督になろうとは思いません。」
Q:フランス映画の大ファン、そしてフランス語を勉強している方にメッセージをお願いします。
A:「地方に住む若い方々にもフランス映画を観て頂きたいと思っています。それからフランス映画に出ている俳優や監督たちにもっと日本に来てもらって、日本の方々とコンタクトを取るようにさせたいですね。フランス語は難しいと思いますが、言葉を克服すれば新しい世界ができます。頑張ってください。」
投稿者 paris : 01:17 PM
mars 04, 2007
逃げろ!いつか戻れ

2000年のパリ。アパルトマンの扉には、「4」の数字が逆さになった印が残され、人々は不可解なメッセージに怯えていた。ペストを思わせる黒い怪死体がひとつ、またひとつと発見され、警視アダムスベルグの捜査が深みに陥っていく。
一見、単なるミステリーものという印象だったが、上映終了後の深い余韻をかみしめているうちに、監督に会って話しを聞いてみたいという気にさせられた。
謎解きを追っていく面白さと同時に、深いテーマを投げかけてくる。ネタを明かすわけにはいかないのだが、その深いテーマをこの映画に盛り込んでいるところにこの監督の力量を見せつけられたような気がしたのだ。
「この映画のメッセージは何ですか?」と質問の王道を監督に問いかけてみたい。
芯のあるちょっぴり切ない映画です。
解説
本作の原作は、フランスの新潮流ミステリーの旗手として日本でもファンが多いフレッド・ヴァルガスの同名小説(原作小説英語タイトル:Have Mercy on Us All)。考古学者で中世の専門家でもある小説家が描くペストの恐怖や宗教的モチーフに、監督レジス・ヴァルニエは現代の感染症のイメージを重ね、大都市のリアルな終末感を演出。流行のホラー映画とは一線を画する重厚な世界観を堪能したい。警視役にフランス随一の喜劇俳優ジョゼ・ガルシアをはじめ、犯罪ものの監督としても名高いルカ・ベルヴォー、名優オリヴィエ・グルメといった異色キャストの競演も見逃せない。
ストーリー
2000年のパリ。アパルトマンの扉には、逆になった数字の4の印が残され、人々は不可解なメッセージに怯える。警視アダムスベルグの恐れは的中し、ペストを思わせる黒い怪死体がひとつ、またひとつと発見される。
スタッフ ★=来日予定(1月○日現在)
★監督:レジス・ヴァルニエ
製作:シリル・コルボー=ジュスタン
ジャン=バチスト・デュポン
脚本:ジュリアン・ラプノー、アリアーヌ・フェール、レジス・ヴァルニエ、ローランス・ショー、アリエット・
マラン
撮影:ローラン・ダイヤン
原作者:フレッド・ヴァルガス
キャスト
ジョゼ・ガルシア(ジャン=バティスト・アダムスベルグ)
ルカ・ベルヴォー(ダングラー)
オリヴィエ・グルメ(ジョス・ル・ゲルン)
投稿者 paris : 10:30 PM
mars 02, 2007
チャーリーとパパの飛行機

L'avion
作品概要
2007年公開予定 配給:ワイズポリシー/ジェネオンエンタテインメント
解説
『倦怠』(98)、『ロベルト・スッコ』(02)の鬼才セドリック・カーン監督が、フレンチコミック『チャーリー』にヒントを得て、子供たちに、かつて子供だった大人たちに贈る愛と感動のファンタジー。イザベル・カレ、ヴァンサン・ランドンという実力派俳優の堅実な演技力と、星の王子さまのようなロメオ・ボッツァリスの愛らしさが光る珠玉の作品。音楽はガブリエル・ヤレドが担当、その情感豊かな楽曲で物語世界を優しく包み込んでいる。「ピュアで澄み切ったファンタジー作品──しかし同時にとても奥が深いファンタジー」(L'Humanité)。
ストーリー
真っ白な飛行機の模型をプレゼントした後、事故で帰らぬ人となってしまった大好きなパパ。8歳のチャーリーは突然の死を受け入れることができず、ママは哀しみにくれるばかり。すると突然、まるでパパの魂が乗り移ったように、クローゼットの上の飛行機が動き出した!
スタッフ ★=(1月26日現在)来日予定
★監督:セドリック・カーン
製作:オリヴィエ・デルボスク、マルク・ミソニエ
脚本:セドリック・カーン、イズマエル・フェルーキ、ジル・マルシャン、ラファエル・ヴァルブリュン、
ドニ・ラピエール
撮影:ミシェル・アマチュー
音楽:ガブリエル・ヤレド
キャスト
イザベル・カレ
ロメオ・ボツァリス(子役/調整中)
ヴァンサン・ランドン
投稿者 paris : 03:30 PM
フランドル

Flandres
作品概要
2006年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品
GW 渋谷ユーロスペースにて公開 配給:アルバトロス・フィルム
解説
黄金の穂を揺らすフランドルの大地で、若者たちはその田園が美しさを募らすほどに狂気を発酵させていく……。『ジーザスの日々』(97)、『ユマニテ』(99)で世界を震撼させたブリュノ・デュモン待望の最新作。監督自身の故郷であるフランドルの大地を舞台に、戦争の惨禍と若者たちの葛藤を呵責ないタッチで描く。デュモンは『ユマニテ』と同様に素人俳優を起用し、彼らの思うままの行動をカメラに収め、物語を自在に作り変えたのだという。ドキュメンタリーとフィクションの枠を越えて、登場人物たちの赤裸々な生を描く。
ストーリー
あるフランドル地方の小さな村。少女バルブは原罪を背負うように男たちとセックスを重ね、バルブを強く思うデメステルは彼女の狂気に導かれるように、世界の果てに向かうがごとく戦場へと駆り立てられていく・・・。
スタッフ ★=(1月25日現在)来日予定
★監督/脚本:ブリュノ・デュモン
製作:ラシッド・ブシャレブ、ジャン・ブレア
撮影:イヴ・カペ
キャスト
★アドレイド・ルルー(新人)
★サミュエル・ボワダン(新人)
投稿者 paris : 03:29 PM
ストーン・カウンシル

Le Concile de Pierre
作品概要
初夏、銀座シネパトスにて公開予定 配給:アルバトロス・フィルム
解説
本作は大ヒット作『クリムゾン・リバー』の原作者、ジャン=クリストフ・グランジェの同名小説の映画化。"フランスのスティーヴン・キング"の異名をとる小説家の原作を自由に脚色しながら、超大作映画の醍醐味とアートフィルムの洗練が絶妙にブレンドされた脚本が完成した。これまで誰も見たことがないヴィジョンを実現するのは、D・クローネンバーグ作品の常連撮影監督であるピーター・サシツキー。さらに妖艶なイメージを一新して、ほぼノーメイクでラウラ役に挑んだM・ベルッチとミステリアスな科学者に扮するC・ドヌーヴの競演にも要注目。
ストーリー
モンゴル人の養子リュサンとパリで暮らすラウラ・シプリアンは、悪夢や幻覚に苦しんでいた。リュサンは本当は何者なのか? 彼の胸に突然現れた印は? 彼の誕生日の直前、誘拐された息子を探して、彼女はモンゴル東部の秘境に旅立つ。
スタッフ ★=(1月26日現在)来日予定
★監督:ギョーム・ニクルー
製作:イヴ・マルミオン
脚本:ギョーム・ニクルー、ステファーヌ・カベル
撮影:ピーター・サシツキー
原作:ジャン=クリストフ・グランジェ「クリムゾン・リバー」
キャスト
★モニカ・ベルッチ
★カトリーヌ・ドヌーヴ
モーリッツ・ブライブトロイ
投稿者 paris : 03:28 PM
CALL ME ELISABETH
10歳になったベティは幽霊と暗がりが嫌い。姉のアグネスが寄宿制の高校に行ってしまい、両親と自分だけになってしまうが、両親は仲違いをして、母親が家を出て行ってしまう。そしてものがしゃべれないメイドのローズが残される。
寂しい気持ちでいっぱいのベティ、学校でもいじめられるベティ、人生がちょっと嫌になったとき、ベティを救ってくれたのは、父親でもなく、姉でもなく意外な人物だった…。
思春期の多感な気持ちが繊細に描かれている。誰にとってももう二度と戻れないあの日に感じたこと、考えたことが蘇ってくるに違いない。そのリアルなタッチは見事と言えよう。
日本文学で言うと、女の子の気持ちを描くことに才能を見せた太宰治のごとく、本作の脚本を手がけたギョーム・ローランも「思春期の女の子の気持ち」を表すことに素晴らしい才能を発揮していると言えよう。
氏の代表作「アメリ」は孤独で不器用な女の子が主人公だったが、映像がファンタジータッチで見ているものを眼で楽しませた。よって、妙な感傷に浸らずに楽しむことができる映画だった。
一方、本作では、同じくコミュニケーションが足りない、少し世間とずれているが純粋無垢な女の子が主人公だが、映像が詩的に美しく情緒的に描かれているのが特徴。自然の光や緑がありのままに映される。見ているものを甘酸っぱい同調の気持ちへと誘い込む美しさがある。
ベティがいくつかの問題を乗り越えたとき、「ベティ」という愛称ではなく、「エリザベス」と呼んでと言うように変化する。「CALL ME ELISABETH」というタイトルそのものが、この映画のシンボリックアイディアだ。
『エリザベスと呼んで』と変化した彼女の心境の変化がもう少し観ているものにはっきりと伝わってくると、この作品ももう少し印象深いものになるように思う。明快さが足りない感じがするのが少し残念ではあった。
誰もが持つ、あの日、あのとき、あの頃に瞬間でも戻りたい方にはオススメです。
解説
監督ジャン=ピエール・アメリスは、子供時代についての作品を撮りたいと数年来願っていた。彼がアンヌ・ヴィアゼムスキーの同名小説を発見したとき、「小さな女の子が、自分の父親の精神病院から逃げ出した患者をかくまう」という物語に心を奪われたという。映画のセットは、幼いヒロインの目から見て、漠然とした恐れを象徴するように考案された。さらに、「子供の恐怖を扱うときには忘れられない作品」として、監督はA・ヒッチコックの『レベッカ』、F・ラングの『ムーンフリート』、C・ロートンの『狩人の夜』をあげている。
ストーリー
10歳のベティは、姉が寄宿学校に行ってから、家族の中で孤立する日々。ある時、心を病んだ青年イヴォンに出会い、彼を庭の自転車小屋にかくまう。無口な彼との間にはいつしか友情が芽生え、ふたりは一緒に家を離れることに……。
スタッフ ★=(1月25日現在)来日予定
★監督:ジャン=ピエール・アメリス
製作:ファビエンヌ・ヴォニエ
脚本:ギヨーム・ローラン
撮影:ステファン・フォンテーヌ
原作者:アンヌ・ヴィアゼムスキー
キャスト
★ステファン・フレイス
★アルバ・ガイア(子役/調整中)
ヨランド・モロー
投稿者 paris : 03:25 PM
哀愁と歓びのシャンソンの名曲20選
普通に日本に住んでいると当然ながらフランス人がフランスで育ったように自然と知っていることが分からない。その一つがポップスだろう。ラジオやテレビが普及した現在は国民のほとんどが同じように当時流行った曲を知っているし、以後に生まれた人もどういう訳か知っている。全員があるテレビの主題歌なんかを口ずさむ事があったり、なんてことも良くある。日本では本当に長期放送している番組が少ないが、博多華丸の児玉清のものまねもアタック25が長寿番組で、最近は見てないのになんか知っていて面白いと言うことなのだろう。
フランス映画などを見ていると今でも昔のシャンソンが流れてくる。もちろんサウンドとしては、それで良いのだが、古い曲にはそれぞれの情報が含まれている。例えば、その歌のゆかりの名所があり、歌詞がその場を歌っている場合もあれば、当時の映画の挿入歌だったりと、何かと印象づけられている事が多い。
新しい映画でも、シャンソンのような昔の曲がよく使われているが、もちろん監督が好きだからと言うだけではなく、共有している心理を利用している。残念ながら背景を知らない我々では、監督の思い描いた描写が伝わらないわけだ。
そこで今回紹介したいのは日本のシャンソン界の重鎮で解説本の執筆や講座などを多く開いている方の新刊「哀愁と歓びのシャンソンの名曲20選」だ。日本の音楽界全体にその曲の背景などを学習しないで歌い方や表現方法などテクニカルな面のみに焦点が行き、無視されがちだが、欧米の音楽教育は歴史などもかなり学ぶ。そう言った意味で彼の活動はものすごく重要で貴重だ。
この本は、20曲の代表的なシャンソンとその背景や歌い手の人柄など分かりやすく読みやすくまとめられている。多分知っている曲も多いと思うが、改めて発見があるはずで、シャンソンファンのみならずフランスのことに興味がある人なら楽しめるはずである。
投稿者 paris : 02:44 PM
輝ける女たち

フランス映画祭オープニング作品に選ばれたこの作品、今回団長のカトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアール、ミュウミュウ、ジェラルディン・ペラス、ヴァレリー・ルーメルシエなど脇役でも主役を張れる豪華キャストでそれだけでも見所といえる。しかし、こういう作品に限って内容が面白くない事が多い。ロマンチックコメディーである本作品は一種独特の雰囲気のある映画祭なら楽しめるだろう。
ニースのキャバレーが舞台で、映画が始まってすぐにキャバレーの舞台裏で着替える裸の女性のシーンがありフランス人好みのスタイル。カトリーヌ・ドヌーヴやエマニュエル・ベアールが歌うシーンがあり、彼女たちのファンなら必見だろう。この作品のサウンドトラックも発売され、彼女たちがカバーしてして収録している。本作オリジナル曲も多少あるが、主に少し古い英米の曲が使われている。例えば、ベット・ミドラーのローズは歌詞がフランス語になってジェラルディン・ペラスが歌っている。
解説
ガブリエルの死をきっかけに、ひとつの家族が向き合い、反発しながらもお互いを許し合うまでの心の成長を描いた物語。"家族"という現実的な人間関係を軸としながらも、キャバレーを舞台とした華やかなレビューダンス、センチメンタルで艶やかなポップソングが随所に散りばめられ、非日常的で夢のような雰囲気に酔いしれることができる。監督のT・クリファは、華やかな50年代の劇場文化を意識しつつ、ゴージャスで少しノスタルジックな作品世界を構築したという。フランスを代表する2大女優、カトリーヌ・ドヌーヴとエマニュエル・ベアールの豪華競演からも目が離せない。
ストーリー
ニースにあるキャバレー"青いオウム"のオーナーであるガブリエルの突然の死をきっかけに、小さな誤解から疎遠になっていた家族が再び集まることに。それぞれが抱く過去の秘密や誤解が明らかとなり、両親や恋人、そして自分自身を見つめ直し一歩前に進み出す…。
★=来日予定(1月25日現在)
スタッフ
★監督:ティエリー・クリファ
製作:サイード・ベン・サイード
脚本:★クリストファー・トンプソン、ティエリー・クリファ
撮影:ピエール・アイム
キャスト
★カトリーヌ・ドヌーヴ
エマニュエル・ベアール
ジェラール・ランヴァン
投稿者 paris : 02:43 PM