■プロフィール
写真家。1942年東京生まれ。
1972年に渡仏し、パリ、モンパルナスに滞在。ヨーロッパ・シュナイダー社広告写真撮影を2年間、他にネスカフェ広告写真撮影にも携わる。 フランス・ファッション協会カメラマンに登録。ライフワークとしてパリを撮影、パリ大学第5学部に出展。

1983年に帰国し、東京南青山にスタジオ設立。
1985年より写真展多数開催。
「キャフェ・エ・パリ」「パリの人々」「モンパルナス・深夜の客」「モンパルナス」「人景色・パリ」「深夜の客」「パリ・美し都の四半世紀」「パリの恋人たち」「79年代のパリ」「パリ・モードの舞台裏」「90年代のパリ」

■写真集
『MONPARNASSE』(1990)『パリ・美し都の四半世紀』(1994年/集英社)

■写真について
フランス文学を愛し、モンパルナスを愛し、そこの人々の生活を愛する初沢克利。モンパルナスの懐は深い。老若男女、全ての生活を受け入れてくれる。

25年以上通っているカフェ「セレクト」には、決まった席がある。この店には彼の作品が展示され、被写体となった人々の中には買い上げる人もいるという。

古い店構えと、そこに集う人々の「出会い」が、これ程の長い年月、彼を魅了し続けてやまない原点だ。「仕事とは別のライフワークとして続けていきたい。」と初沢は語る。

今でもパリコレクションの仕事で年に数回は渡仏し、必ずやここのカフェに顔を出している。映画ファンでもある彼は、『友だちの恋人』に出ていたエマニュエル・シャレやロマーヌ・ボーランジェなど、映画人とも出会っている。

が、普段の被写体はあくまでも、普通の人々。それが、彼の手にかかると、まるで舞台か映画の一コマのような断片として、焼きつけられる。何より、人間を愛する彼の写真からは、人々の息遣いと温もりが感じられる。




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