novembre 20, 2005
江戸時代にフランス語を習ったらどうなるか?
フランス語でhは発音しないことになっているので、フランス人に英語などを習うときにhの発音、つまりhaveとかを発音するのは難しいのかと聞いたことがある。日本語で無い音は聞き取りにくかったり発音がしにくい。例えば、rとlとか「あ」と「え」の中間のような母音などだ。
全てのフランス人に聞いたわけではないが、その答えは、はじめは少し戸惑うみたいだがそれほど難しいわけではないようだ。実際フランス人の英語を聞いてhを言えないという人は見たことがない。
hの発音は日本語で言えば、は行の発音になる。ハ行の拗音はパピプペポ、濁音はバビブベボ、アルファベットではpとbだ。フランス語でもpとbは普通に発音するから、hの音だけ発音しないのかと思って、自分で発音してみるとハヒフヘホはパピプペポやバビブベボと口の形に関連性がないようだ。パピプペポやバビブベボは唇を付けるが、ハヒフヘホは付けない。カキクケコの濁音であるガギグゲゴが同じ系統の発音で有るのに対して違いが分かるだろうか?
調べてみると昔の日本人のハヒフヘホの発音は随分違っていたらしい。江戸時代のなぞなぞにはこんな物がある。「母には2回合うが、父には一度も合わない物はなあに?」その答えは「唇」だが、現代の日本語でこの答えを出すことは出来ない。当時のポルトガル人が作った本や日本地図を見るとハ行に当たる部分はFで表記されていて、この時代はファフィフフェフォと発音されていたらしい。この時期のファフィフフェフォは、英語のF音のように前歯で下唇をかむ発音ではなく、どちらかというとフランス語のFの方が近い様だ。さらに遡ると平安時代は「パピプペポ」と発音されていたようだ。
現在の日本語のハ行をファ行、パ行で発音するとバカにしたような音になるが、東北の方の方言では古い近畿地方の言葉が残っていると言うし、柳田國男の「方言周圏論」ではかっての首都だった京都の言葉がだんだん周囲に広がっていき九州や東北の方で昔の言葉(古語)が残っていると言う。
フランス語と東北弁は似ていると言うが、逆にフランス人に日本語を話させるとちょっと東北弁のようにどこか濁音が入ってしまう。東北弁の濁音はフランス語の鼻にかかった音に似ている。「早聞き時事フランス語」で落語を読ませると清音であるところが濁音で話してしまうところが多い。更に今では無くなってしまった、ワ行のヰ(ゐ、ウィ)が残っているようだ。
もし江戸時代や平安時代なら、ワ行のヰヱヲ(ゐゑを)やヤ行の無くなってしまった発音などもあり、今よりもフランス語の発音は親しみやすかったのかも知れない。何しろOuiは「ヰ」と一字で表せる。
フランス文化省ホームページ上のインフォメーションhttp://www.culture.fr/Groups/accueil/article_82_frLa fete des logesのインフォメーションhttp://www.ville-st-germain-en-laye.fr/acv/vc/rv.html#flLa foire du troneのインフォメーションhttp://www.foiredutrone.com/home.htm
投稿者 paris : 06:05 PM
novembre 16, 2005
フランス暴動
日本でも連日報道されているフランスの暴動。大規模な天災の直後に暴動に発展することは先進国でも有りましたが、比較的穏やかなヨーロッパでの暴動に驚いた方も多いでしょう。
事の発端は、10月27日パリの郊外セーヌ・サンドニ県で強盗事件の捜査中に警官がアフリカ系少年を追跡。少年は変電所に逃げ込んだのですが、そこで感電死してしまいました。しかし、この事件に対しサルコジ内相は、少年は追跡されていなかったとし、更に暴言を吐いたことにより、アフリカ系住民が反発し主に未成年による暴動が始まったのです。
当初は政府も早期に終息すると思っていたらしく、特に対応をしたわけではなかったのですが、全国規模に広がり、1968年の5月革命以来の首相と学生との対話などが行われることになり、さらには異例の外出禁止令発動という事態になりました。
この暴動がフランスだけではなく地続きのヨーロッパ各国にも震撼させるものとなったのは、静かに緊張状態にある移民問題が根底にあります。第2次世界大戦以降、労働力として受け入れてきた主に旧植民地出身のアジア・アフリカ系移民とフランスならばフランス生まれなら自動的に国籍が取得できた2世達がいます。フランスではアラブ系住民は10%程度になっています。
外国人口が10%程度ある都市は日本には存在しないのではないかと思います。比較的外国人比率の多い都市(町)でも1~2%と思いますが、こういう所に行くと周りが全て外国人ではないか、外国に来たような気になります。更に文化や宗教などが違うとなると違和感を感じます。
フランスだけではなく、もちろん日本でも外国人に対しての扱いは冷たい物があります。特に警察とのやりとりは、移民系でない人と比べて乱暴に感じることは多く、大きなトラブルにならないくらい抑圧されていたのかも知れません。
また、ヨーロッパ全体の特徴でも有りますが、フランスでは特に若者の失業率が高いのです。フランス全体の失業率が10%と日本の約2倍と高いのですが、更に移民系では30%と言われています。また、移民系とわかると就職出来ないという話もあります。
フランス人と日本人のハーフでフランス生まれのフランス育ち友人は、日本人の父親から常に言われていたことはいかに国籍が重要かと言うことでした。いかに国籍が無いことで差別され大変だったかよく聞かされたそうです。今では世界第2位の経済大国というバックグラウンドがあってもですから、アフリカ系住民はより大変なのでしょう。
更にフランス内相のサルコジ氏は次期大統領候補とも言われていますが、特に人種差別的な発言を行うことでも有名です。例を挙げれば、「相撲は頭の悪い人のやるスポーツだ」とも言う人です。
1995年のフランス大統領選挙ではシラク大統領が社会格差の解消を公約にしていましたが、2002年の選挙では極右のルペン氏と決選投票になるなど危うい状況で何とか再選されたのも失業と治安の悪化が原因とされています。
多少ヨーロッパ各地に飛び火したようですが、現在は鎮静化に向かっているそうです。暴動事態も局所的な事件が連鎖しているようで、全体的なうねりが発生しているわけでもなく、リーダーが生まれ仕切っているわけでもない模様です。パリ市内では特に危険はないと現在認識されています。
投稿者 paris : 06:10 PM
novembre 10, 2005
ボジョレー・ヌーボー解禁
ボジョレー・ヌーボーが解禁されます。今年は2003年の再来と言われているほどのワインの当たり年と言うことで、輸入量も過去最大、日本の消費量もフランスに次ぐ世界第2位ということです。すでにテレビなどで報じられていますから特に驚くこともないでしょうね。
あまり知られていないのが、ボジョレーの地理的位置。ボジョレーはフランスの古都リヨンの北で、行政上はローヌ=アルプ圏になりますが、ブルゴーニュのマコネ地区に隣接しブルゴーニュ・ワインと分類されています。
ボジョレー・ワインは赤ワインであればガメ(ガメイ)というブドウの品種を使うことが義務づけられています。白は非常に生産量が少ないのですが、シャルドネ種を使います。ボジョレー・ワインは90の村で産出された物ですが、その中で37の村に限定された物をヴィラージュと記されます。
ボジョレー・ヌーボーは8月から9月に収穫されたブドウを11月に出荷します。そのために特殊な製法「マセラシオン・カルボニック法」を使います。この方法は果実に炭酸ガスを封入し急速な発酵を行いワインにします。このためフルーティーな味わいになりますが、少しの炭酸が含んでいます。時々新酒だから泡が出ていると言う人がいますが、製造方法によるものです。また、よくこのヌーボーを年々か取っておいて熟成してから飲もうとか言うか違いますが、ヌーボーの賞味期限は12月頃までと言われ、長期保存には向きません。製法はより進化し近年は例えば10年前よりも美味しくなっていると言う人もいます。
ボジョレーヌーボーの解禁というのは、本来は11月15日でした。ヌーボーはその性格上よく売れるのでそれぞれのメーカーがこぞってどこよりも早く発売をし始めました。このため、まだワインとして出来上がっていない物までが市場に出回るようになり、解禁日を設けこの日以前には販売しないと言うことで、有る程度の醸造期間を保証したのです。1984年から解禁日を11月の第3木曜日と改められています。
投稿者 paris : 06:08 PM