août 09, 2007

バカンスはエコロジーか?

7月から8月にかけてフランスはバカンスに入ってしまうため、フランスとのやりとりはほぼ完全にストップしてしまう。これは日本でもフランスと関わる企業なら経験したことがあるだろう。では、日本にあるフランス企業も休んでしまうのかと思うが、特に長い休みを取る事はないようだ。かと言っても、その企業に働くフランス人はバカンスで居なくなってしまうことが多い。働いているのは日本人だけだ。

そんなバカンス中、日本人の女子大生がモン・サン=ミシェルで地球環境保全を訴えるパフォーマンスを行った。371号でも採り上げたが、この島に道路を作ったことにより周囲が陸地化してしまった。この為、この道路は取り壊し新たに橋を架け、以前の景観を取り戻す計画がある。

さて、このパフォーマンス。ニュースだけを見たのでは何をしたかったのかよく分からないし、何を問題提起したのかもよく分からないが、単なるパフォーマンス・アートとしてなら、美しいモン・サン=ミシェルをバックに白い服を着た女性が一直線に並びきれいだと思う。

しかしやっぱり環境保護のアピールが目的だったようだ。既にモン・サン=ミシェルは「景観復旧」に動いているし、逆に橋を架けることが新たな環境破壊になる事も考えられる。少なくとも橋を架ける事によるエネルギー消費が発生するから「エコ」では無いはずだ。モン・サン=ミシェルを「文明の象徴」と位置づけたようだが、日本国内だけではなくエジプトやオーストラリアでも同様な事をしているらしい。

こういうパフォーマンスは昔は物珍しくて流行ったかも知れないが、環境問題は多岐にわたって予断を許さず、物事の本質を隠すもしくはごまかすだけじゃないかと思う。もしかしたら、クリーンなイメージで売っている自動車製造が最も環境破壊に寄与しているかも知れない。(製造過程ももちろんだが、家庭から排出する二酸化炭素量は2004年の統計では、家庭から出る二酸化炭素のうち約31%が自家用車による。分野別では最大で、次に照明や家電製品の30.6%、冷房は2.0%、暖房は13.2%、キッチンが3.3%、水道が2.1%、ゴミが5.5%)

実は移動にはエネルギーが結構かかる。以前TGVが飛行機よりもエコだと記事にしたが、エコであることが、売りとなっている。

話は変わって、以前業務用のプリンターを発注したことが有ったが、7月末だったが届いたのは8月末。これは、営業担当が休み、工場、流通が休みと少しずつずれて休むため、結局納品できるのは、1ヶ月先になってしまったのだ。

こういう状況をフランス人は自己弁護し、結局仕事をしていないのと同じだから、フランスのようにバカンスにしても問題ないと言う。しかも、一人しか働かなくても全体を動かすオフィスのエアコンなどを考えれば、その方がエコロジーだという。

本当にその方がエコロジーか分からないが、日本人にとっては、それだけ休むのも勇気がいることだろう。

投稿者 paris : 12:29 PM

juin 13, 2007

バカロレア、スタート

フランスでは高校卒業資格、つまり大学入学資格であるバカロレアが始まった。日本にはない制度でアンテンヌフランスでは以前にも何回か記事にしたことがあったし、バカロレアの哲学の問題をミニコーナーで掲載したことがあったので、古くからの読者はよくご存知だろう。

バカロレアは国家資格のような物で、合格率は70~80%でこれを取得できなければ「スーパーのレジ打ち以上の仕事を取れない」とまで言われているそうで、受験者は結構神経質になる。先ほど大統領に就任したサルコジ氏も哲学の試験では20点満点中9点しか取れず追試を受けたそうだ。

フランスの超エリート層であるグランゼコール(大学校)を除いてバカロレアを取得すれば、基本的にどこの大学でも入学出来る。また、バカロレアには、一般、専門、実業の3種類があり、一般の中でも理系(S)、文系(L)、経済・社会系(ES)と別れている。ただし理系でも哲学の試験があり、むしろ理系でも必修教科は文系の教科の方が多く、受験科目も多岐にわたる。

一番受験者が多いのは理系で、その理由は理系のバカロレアを取得できればどの職業にも就くことが出来るし、フランスでは理系が有利であるため、多くの親は子供のころから理系を薦める。とはいえ、どのコースを受験するかは学校や教師によって決定されるために、個人の意思は通りにくいようだ。

試験もマークテストのような物ではなく、基本は記述で口頭での試験もある。数学のような解答に一意性のある教科でも採点官によって点数が変わることがあり、試験管の差別や偏見でかなり採点が異なる事もあるという。

その中でも良く話題に上るのが哲学の試験で、テレビのニュースでもやはり哲学が採り上げられた。もちろん模範解答はあるが「正解」というのもが無い。内容がどうであれ理論が通っていれば良いらしい。

F2によると今年の理系の哲学の問題では、ユングの文章解説や欲望や労働をテーマにした論文で、その中で一番選択された問題は「欲望は現実によって満足させられるか?(Le desir peut-il se satisfaire de la realite?)」この模範解答は「人間というのは根本的に欲望をする存在であり、現実には決して満足しないのが人間である」と答えれば良いそうだ。

文系ではより高度で、アリストテレスの文章、芸術を主題とする文章の論文の他、「認識は全ての意識の解放に繋がるのか?(Toute prise de conscience est-elle liberatrice?)」という設問が出された。(3問から1問選択して解答)

フランスでは、バカロレアを通して、記述力と考える力をつける教育らしい。フランス人が理屈ぽいのはこの教育の賜物といえる。

投稿者 paris : 02:26 AM

juin 07, 2007

日・仏社会保障協定発効

現在日本からフランスへは、400以上の企業、約30900人が住んでいます。特にフランスなど海外に派遣されるサラリーマンなどは、年金など日本で支払わなくても良い代わりにフランスで支払う必要がありました。

しかし、最終的に老後を日本で暮らすとなると、日本での年金の空白期間が出来ることは不利であるために、二重に支払ったりと海外に進出する企業の社員にとっては一つの問題でした。

実際、日本に居住している(外国人登録証を持って住民登録をしている)フランス人は、介護保険料まで支払っています。

今回の協定は、フランスに進出する企業の従業員からも望まれていたことですが、日本から企業進出を望んでいるフランスに有効で、これにより日本企業からの対仏投資が加速すると考えられているようです。

○派遣元国の社会制度のみに加入し、就労国の社会保険料を支払う必要がない。
○保険料が所得税から控除できる
○就労期間が5年以内の場合適用。一時中断した場合は1年以上経過する必要がある。
○社会保障の一時金の自由移転をする場合、両国での過去の保険加入期間を通算することが出来る。

ユーロも高いし、日本の年金も様々な大きな問題があるので、フランスの方に加入しておいた方が良さそうでもありますが、日仏のボーダーレスが少し進んだようです。

投稿者 paris : 02:22 AM

mai 18, 2007

ニコラ・サルコジ氏がフランス共和国大統領に就任

大統領選で当選したニコラ・サルコジ氏がジャック・シラク大統領から権限移譲を受ける式典が2007年5月16日、パリのエリゼ宮(大統領府)で行われた。新大統領の就任演説は以下の通り。

皆様

今日、フランス共和国大統領に正式に就任するにあたり、私はこの歴史ある国フランスを思っている。フランスは多くの試練に遭い、常にそれを乗り越え、常に万人のために語りかけた。今後は、私が世界に対して、この国を代表する重務を担う。

私は第5共和政の歴代大統領を思っている。

私はド・ゴール将軍を思う。共和国を2度救済し、フランスに主権を、国家に尊厳と権威を回復させた。

私はジョルジュ・ポンピドゥとヴァレリー・ジスカール・デスタンを思う。それぞれの流儀で、フランスの迅速な近代化に多大な貢献をなした。

私はフランソワ・ミッテランを思う。制度を保持すると同時に、共和国がフランス全国民のものになるために政権交代が必要となった時に、それを体現した。

私はジャック・シラクを思う。12年にわたり、平和のために尽力し、フランスの普遍的価値を世界に広めた。私は環境破壊の切迫性と、未来世代に対する各自の責任を万人に認識させるべく、同氏が果たした役割のことを思う。

とはいえ、極めて厳かな今この時にあたり、私の思いは何よりもまず、フランス国民に向かっている。フランス国民は偉大な人民であり、大いなる歴史を誇り、民主主義の信念を訴えるため、これ以上隠忍するのは望まないと訴えるために立ち上がった。私は常に試練を勇敢に乗り越え、世界を変える力を発揮したフランス国民を思っている。

私は先の選挙戦で強く寄せされた期待、希望、よりよい未来を信じる必要を、感動とともに受け止めている。

私はフランス国民が私に託した任期を厳粛に受け止めている。私にはこの任務に求められる強い要求を裏切る権利はない。

フランス人を結集することへの要求がある。フランスは団結している時にのみ、力を発揮する。今日、フランスには直面する試練に立ち向うため、強さが必要とされている。

約束を重んじ、守ることへの要求がある。これほど信頼が揺らぎ、薄れたことはかつてなかった。道徳的な要求がある。これほど価値の危機が深刻なことも、指標を見出す必要が強いこともなかった。

労働、努力、功績、尊敬の価値を回復することへの要求がある。これらの価値は人間の尊厳ならびに社会進歩の条件の礎である。

寛容と開放への要求がある。これほど不寛容やセクト主義が破壊力を持ったことはなかった。善意あるすべての女性とすべての男性が、未来を想像するために、持てる才能、知性、考えを出し合うことが、これほど必要とされたことはない。

変化への要求がある。フランスにとって、これほど退嬰主義が有害なことはなかった。この変動する世界では、だれもがだれよりも早く変わろうと努力し、すべての遅れが致命的で、取り返しがつかなくなり得る。

安全と保護への要求がある。将来への不安、この主体的に行動したり、危険を冒すことに対する消極的感情を克服することが、これほど必要とされたことはない。

秩序と権威への要求がある。我々は混乱と暴力に屈しすぎた。これらは何よりもまず、最も弱い立場にある人々や、最も恵まれない人々に害を与える。

結果への要求がある。フランス人は日常生活で何も改善されないことに閉口している。フランス人は生活が常につらく、苦しくなることに閉口している。フランス人は結果が何一つもたらされないのに犠牲を強いられることに閉口している。

正義への要求がある。これほど多くのフランス人が、これほど強い不公正感を、犠牲が公正に分配されていない、すべての人々に対して権利が平等ではないという感情を、長期間にわたって抱いたことはない。

過去の態度、思考習慣、理知的な順応主義を断つことへの要求がある。解決すべき問題は未曾有のものだからだ。

国民は私に大統領の一任期を託した。私は任務を全うする。私はフランス人が私に表明した信頼に恥じないように、誠実に任務を果たす。

私はフランスの独立とアイデンティティーを守る。

私は国家の権威の尊重と、公正さに留意する。

私は実質的な権利と完璧な民主主義に基づいた共和国を築くように努める。

私は保護するヨーロッパ、地中海沿岸諸国の結束、アフリカの発展のために闘う。

私は人権保護と気候温暖化対策を、世界におけるフランスの外交活動の優先課題とする。

任務は困難であり、継続的に取り組まなければならない。

ご列席各位は国家における地位を通して、市民各位は社会における地位を通して、任務遂行に貢献する資格を有する。

私はフランスへの奉仕に党派はないと確信していると申し上げたい。自国を愛する人々の善意のみがある。全体の利益への情熱にかき立てられた人々の能力、考え、信念のみがある。

私は自国の役に立ちたいと望むすべての人々に対して、いつでも共に働く用意があると申し上げる。私は彼らに信念を変えたり、友情に背いたり、歴史を忘れるように求めることはしない。どのようにフランスに奉仕したいかは、自由な人間の精神と意識に基づいて、各自で決めることである。

5月6日、ただ一つの勝利しかなかった。それは滅亡を望まず、秩序とともに変化を望み、進歩とともに友愛を望み、有効性とともに公正を望み、アイデンティティーとともに開放を望むフランスの勝利である。

5月6日、ただ一人の勝利者しかいなかった。それは、諦めたくない、事なかれ主義と保守主義の殻に閉じこもったままではいたくない、人が代わりに決めたり、考えたりすることをこれ以上望まないフランス国民である。

我々の愛と尊敬に値する、この存続を望むフランス、この諦めることを望まない国民に対し、私は失望させないという決意を表明したい。

共和国万歳!
フランス万歳!

http://www.elysee.fr/elysee/root/bank/print/76633.htm
(日本語訳-公式文書はフランス語原文に限ります)
http://www.ambafrance-jp.org/article.php3?id_article=1521

投稿者 paris : 02:19 AM

avril 25, 2007

フランス大統領選:サルコジとロワイヤルが決選投票

4月22日フランス大統領選の結果、右派のニコラ・サルコジが31%、左派のセゴレーヌ・ロワイヤルが25%の得票で50%以上の得票率を得ないために、決選投票となった。今回は84%以上の投票率でかなり注目度が高い選挙だ。この結果は事前の世論調査とほぼ同等で、3位が中道のフランス民主連合党首フランソワ・バイルー、前回の大統領選で戦った極右の国民戦線党首ルペン氏は今回は4位とふるわなかった。

今回は計12人が立候補したが、その他の候補者も多少知名度があり、都知事選の黒川記章やドクター中松のように、有名だがそんなに支持されていないところがある。例えば、左翼の論客として頭角を現していたオリヴィエ・ブザンスノ(革命的共産主義者同盟(LCR)公認)は32歳の郵便配達員で勤務後と週末の休日に選挙活動を行い5位で得票率4%。

その他は3%以下で、定年まで銀行の受付をしていた庶民派のおばさんアルレット・ラギエ(極左の「労働者の闘い」公認)は1974年の大統領選挙から毎回立候補している。反グローバル主義でマクドナルドを破壊して逮捕された事で一躍有名になり、欧州憲法の国民投票で反対派のジョゼ・ボヴェ氏などが出馬していた。

過激な言動で物議を起こす内務大臣のサルコジ氏(通称サルコ)はアメリカ型競争経済政策で、シラク政権下でもアメリカなどの外国企業が参入しやすいように労働時間の延長など行われてきたが、「もっと働き、もっと稼ごう」を合言葉、週35時間労働上限規制見直しや残業や社会保障費の雇用主負担を廃止の方針。構造改革や規制緩和など小泉首相のようなところがある。兄がフランス経団連の副会長でフランスの経済からは期待されている。

ハンガリーの下級貴族の家系で移民二世でありながら、移民に関しては厳しく暴言も多いが、ルペンのように移民を完全に否定するわけではなく優秀な移民には賛成。日本より中国が好きと発言し、東京、京都御所、相撲などをけなしている。

サルコジ氏は弁護士ではあるが、一般の大学(パリ大学)と言うことでエリート主義のフランス政界では希な存在。一方、ロワイヤル氏はグランゼコール(ENA)出身のエリートで行政裁判所判事だった。伝統的なフランスの社会保障重視政策を掲げサルコジ氏と政策が全く異なるが、尊敬する政治家はアメリカのヒラリー・クリントンで避妊や性道徳に関して女性主導を主張している。(高校生にコンドームを無料で配ったりした)

実際は結婚していないが、おしどり夫婦のイメージがあり、フランス全土に広がった大規模なデモ・暴動に繋がったCPE(初期雇用契約:現在の無期限の雇用契約に対して、26歳未満の雇用は2年間の使用期間を設け理由と問わず解雇できると言う法案)に反対して特に有名になった。またスペインのサパテロ首相が応援に入るという、外国の元首が他国の大統領候補を応援するという前代未聞の事だ。

日本に対しては、マンガ好きの麻生太郎が反論したことでも話題になった日本アニメの性的な物や暴力的な描写を批判し日本は男尊女卑社会と批判している。

両者共に日本に対しては批判的な面があり、中国よりと思われている。最近は世界的にも中国よりが大勢で、約800億円もかけられた中国のインターネット検閲システムにはアメリカの一流IT企業が軒並み参加しているし、インターネット電話のSkypeの中国版には検閲機能付きでリリースされている。特に親日家と言うことでなければ仕方のない潮流なのだろうか?

決選投票は5月6日で、世論調査ではサルコジ氏が54%、LCR、共産党、緑の党、労働者の闘いが支持しているロワイアル氏が46%となっている。

投稿者 paris : 02:17 AM

mars 14, 2007

シラク、次期フランス大統領選不出馬

この時期、フランス映画祭の話題で持ちきりとしたいことだが、日本好きで有名なシラク大統領が今年の大統領選に出馬しない事をテレビで語った。この映像は日本のニュースでも報道されたので、見た方も多いだろう。さすがフランスだと思うのは、この演説のバックの映像が揺れるフランス国旗にEUマークである星が付いている映像だ。世界中に配信される映像は重要で、こういうイメージはフランスの洗練された感じをより高めるに違いない。

この演説は結構評判が良かったそうで、大統領候補として期待の社会党のロワイヤル氏も威厳ある演説と評価したほどだ。今回大統領選には出馬しないとのことだが、2期とはいえ1995年から12年も続いていてなかなかの長期政権だったと言える。(2000年の憲法改正で任期が7年から5年になった)また、パリ市長は18年、首相は2回務めた実績は大きい。

残念ながら公約だった経済格差や失業率問題など良くなっているとは言えず、記憶に新しいのは2005年秋から起きた暴動はこれを大きく物語る。日本では経済面での格差のみ焦点が当てられるが文化面の格差も拡大しているそうだ。

就任直後の1995年には核実験を強行して、日本でもフランス製品不買運動が起きた。イラク戦争に反対して評価が高まったが、実は当初は賛成していた。EUの統合をより進めるEU憲法批准の国民投票では否決された。時代の影響も大きいが問題もあった。

トヨタのヨーロッパ工場のフランス国内への誘致が成功し、日本からの投資を活発化させるために日仏投資賞を設立したりと、フランスから日本への売り込みはかなり増加したように見える。

シラク不出馬でUMPのサルコジ(現内相)、社会党のロワイヤル(元家庭担当相)、UDFのバイル(元国民教育相)が争うことになる。

ヨーロッパから見ると日本は遠いところなんだろうが、親日家の元首というのはほとんどいない。今年1月には安倍首相がフランスでシラク大統領と会談し、日本とのパートナーシップを重要視すると言っていても、新しい候補者は誰も中国との関係が気になるようである。サルコジ氏は「日本はダメだ。中国だ。」と言うような発言をして問題になったことがある。日本で言えば、アメリカ重視かアジア重視かで揺れるところに似ているのかも知れない。

中国沿岸部の比較的裕福層が3億人以上いると言われ、この人口はアメリカの人口を超え、EUと同じくらいな規模と言うことは色々な点について、重視せざるえない。アメリカはフランスの軍事的脅威を気にしているようだが、フランスではアフリカへの中国のプレゼンスが脅かされている事に気にかけているように見える。

国連常任理事国であっても、重要決議に簡単に拒否権を使える訳でもなく、大票田のアフリカが国際政治上重要だというのだ。援助漬けのアフリカ諸国はどうも援助内容で動くと言うのか、日本も過去に大きな援助で票をとりまとめたりしていたようだ。これが現在中国のエネルギー需要に応えて急速なアフリカ進出が進んでいることを危惧しているようです。

しかもフランスのメディア、例えばル・モンドは新聞の中でも高級紙と言われていても、かなり間違った日本関連の記事など、全体的に歴史的に反日的な情報を流すことが多く、たまに在仏日本大使館が抗議をすることがある。この頻度が高くなっている気もする。

来年はフランス映画祭は中国へなんて言う記事が出ないことを願う。

投稿者 paris : 03:29 PM

janvier 15, 2007

フランスの対アジア政策はいかに?

よく知られているのが、シラク大統領の日本好きである。あまり大統領の女性スキャンダルなどを報道しないフランスでも、昨年は日本に隠し子がいるなんて言う報道で賑やかせたが、プライベートでも50回近く日本を訪れている。しかし公式には8回ほどで、一番最近は愛知万博の視察だ。

日本が北朝鮮に気を取られている間に、中国には昨年10月には2002年の再選より4度目の訪中で、フランスの企業約30社が同行し、商談が行われた。2004年の訪中の際には同様にフランス企業団が同行し総額40億ユーロ(6000億円)以上の契約が結ばれ、「フランス最高のセールスマン」という異名も付く程だった。

このセールスマンの辣腕ぶりは、今年の選挙に有利に働くか別にして、如何なく発揮されたようだ。中国民間航空業界にとって過去最大の契約で、大売り出し中の次世代エアバス中型機のA350やA320など170機、金額にして100億ドル以上だ。

また、中国は原発を100基以上建設すると言われているが、原発建設プロジェクトもフランス電力公社との大枠の合意をした。アルストム社は電気機関車は500両の受注に成功した。

もちろんこれはフランスだけにとって良い話ではなく、エアバスが受注した170機は全て中国国内での組み立てを行うことになっているし、電気機関車はライセンス生産で中国の企業で大半を生産することになっている。また、STマイクロ社は中国科学院とマルチコアプロセッサ(サーバー用のCPUでインテルのItaniumに相当)を共同開発する。

まさに蜜月状態で、中国の温首相は中国とフランスは歴史上もっとも良い関係にあるとか、シラク首相は中国は世界に対して積極的に重要な役割を果たしていると賞賛した。

日本の経済界が靖国神社になんかに行ってないで、うまくやって欲しいと言いたいのはよく分かる。とはいえ、金儲けのために何でも言いなりというのはどうかと思う。

今年になって、フランス初の女性大統領との声高い社会党のロワイヤル議員も訪中し、日中の友好協力は世界の平和と発展に意味があるとの発言を行ったが、記者団に対しては、人権問題に関わっている弁護士やジャーナリストの権利は侵害されるべきではないと語り、中国の人権問題をあまり持ち出さなかったシラク大統領と対照的だ。

投稿者 paris : 10:41 PM

janvier 12, 2007

ジャック・シラク共和国大統領と日本の安倍晋三総理大臣の会談

ジャック・シラク共和国大統領は、パリを初めて訪問した日本の安倍晋三総理大臣を迎えて、会談およびワーキング・ディナーを行った。

シラク大統領は、「フランスの主要友好国かつ戦略的パートナー国の総理大臣である友人」を歓迎すると同時に、日本とは「極めて良好な関係にあり、その関係は最良の精神で発展するのみである」と述べた。

シラク大統領と安倍総理は、日仏外交関係樹立150周年を迎える来年が、大規模な日仏のイベントで祝福されることを希望した。

この会談は極めて友好的な雰囲気の中で行われ、何よりもまず、地域問題全般にわたって意見を交換する機会となった。

アジアに関して、シラク大統領は、大陸の安定のために日本が果たしている優れた役割を強調すると同時に、日本の総理大臣と中国当局者の会談が良好な雰囲気の中で行われたことを歓迎した。

シラク大統領は、北朝鮮が原子力分野における国際的な約束を順守し、国連決議1718が完全に実施されるように、日本と6カ国グループが進めている努力に対して、フランスの支持を表明した。拉致問題に関しても、フランスの日本への支持を改めて明確にした。

シラク大統領は安倍総理とミャンマー問題に関して意見を交換し、国際社会の働きかけで同国に民主化の動きが起こることを希望した。とりわけ、シラク大統領はアウン・サン・スー・チー女史の事例を取り上げた。

最後に、シラク大統領は安倍総理と、アフガニスタンにおける努力を継続することで合意した。

会談では中近東情勢に関しても意見が交換された。シラク大統領は、レバノンの完全な主権の回復の努力ならびに同国の復興に対する日本の協力を歓迎した。1月25日に開催されるパリ会議は、国際社会がレバノンに対する支持を表明する機会になると同時に、日本の会議への参加は極めて重要である。

シラク大統領と安倍首相は、イスラエルとパレスチナの和平のために重ねて努力する必要性に関して、またイランがウラン濃縮活動を停止し、対話と国際的な約束の完全順守を受け入れるために努力を結集することに関して、日本とフランスの意見が一致していることを強調した。

会談ではさらに多国間問題も取り上げられた。シラク大統領と安倍総理は、ヨーロッパ連合と日本の対話をはじめ、ラトビアのリガで開催された北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議でなされた決定の重要性を強調した。

国際連合に関して、シラク大統領は安全保障理事会の拡大、とりわけ日本を初めとする新しい常任理事国に対するフランスの支持を重ねて表明した。シラク大統領は、この緊急かつ重要な問題に関して、日本とフランスが緊密な協議を続けることを希望した。

シラク大統領と安倍総理は、環境問題も取り上げた。シラク大統領は、世界環境ガバナンスに関するパリ会議への日本のハイレベルな参加に対して感謝の意を表明した。

最後に、シラク大統領と安倍総理は、アフリカと発展に関して意見を交換した。シラク大統領は、アフリカの発展のために日仏両国が緊密な協力を続けることを希望した。また安倍総理に対して、ミレニアム目標を達成する能力を貧困国に与える唯一の手段である、革新的な資金調達の具体化をフランスが促進する理由を述べた。

投稿者 paris : 06:45 PM

octobre 19, 2006

第3回「フランス高等教育月間-フランス留学フェア」日程

昨年の「第2回フランス留学フェア」では、皆様の温かいご支援をありがとうございました。今年で3年目を迎えることとなります「フランス高等教育月間-フランス留学フェア」の催しは、今回は在日フランス大使館と東京日仏学院主催、フランス政府留学局エデュ・フランス日本支局の共催により、下記の日程において開催する運びとなりました。多数のフランス高等教育機関が来日し、首都圏や地方の諸大学を回り、大学間交流のさらなる促進に力をいれると同時にフランス高等教育の紹介、プロモーション活動を行います。また一般公開の留学フェアといたしましては、日本で初の政府公認「フランス語学留学フェア」を東京日仏学院にて開催いたします。

 11月6日~10日  :芸術教育紹介週間    (主催:在日フランス大使館)
 11月20日~24日  :フランス語教育紹介週間 (主催:在日フランス大使館)
 11月23日    :フランス語学留学フェア (主催:東京日仏学院) 
 12月4日~8日   :工学系教育紹介週間   (主催:在日フランス大使館)

投稿者 paris : 12:46 PM

septembre 07, 2006

フランスの日本のドキュメンタリー

リベラシオンによるとフランスのテレビ局France5で「日本、過去の影(Japon,lesombresdupasse)」(サブタイトル:国家主義へ帰還?Leretourdunationalisme?)と言う番組の再放送に対しフランスの日本大使館が内容に間違いがあるとして放送前から抗議したが、そのまま放送された。

しかし番組内容を紹介するホームページを見る限りは随分曲がった内容に感じられる。載っている写真には小泉首相が紋付き袴のバストショットとたぶん中国の南京大虐殺に対するデモと思われる日本国旗を燃やしている写真が掲載されている。

日本人の自尊心を守るために南京大虐殺などのような過去の戦争犯罪などは教科書から消されているとし、日本は「韓国の領土独島(日本名竹島)の領有を激しく要求している」、軍隊を維持しない憲法9条を改正して再度軍国主義へ向かう、首相が戦犯を敬意して靖国神社行っているとしているなどと解説している。靖国の説明は、戦争犯罪者の墓(latombedescriminelsdeguerreYasukuni)としており、戦争殉死者を神として祭るという考え方はフランス人には理解できないかもしれないが、これでは戦争犯罪者だけを祭るお墓と勘違いされかねない。

また、高校の数学の教師は国歌を歌うために40秒間とどまらせたりとこのまま行けば戦前の独裁主義に向かい恐怖と言っている。たぶん学校での国歌斉唱や国旗掲揚に反対している教師の話だろう。

確かに、日本の大新聞でも自虐的な社説や記事を載せることがあり、教師が君が代を歌うのに反対している人たちがいることは確かだが、これらの内容をそのまま番組にしたのだろうか?この番組を制作したのは東洋に強いと売りのHikariProductionと言う会社で日本語の名前を付けているだけあって日本には詳しいとも考えられる。実際東京(汐留)にも事務所を持ち日本語の会社概要などもある。

国際的には日本の新聞は極左か宗教系新聞(の様な記事)とされるし、左とされる産経新聞でも中道より左程度、外国では自国の軍隊の存在そのものを否定するような新聞は無いと言われる。そう言われると世界の中でみると日本は例外的に抑制されていると思われる。フランスでは未だに軍事パレードが行われ、徴兵制が終わったのもつい最近、永世中立国スイスは260日の兵役が義務づけられ、日本と同様に敗戦したドイツにも徴兵制がある。イスラエルに至っては女性にも兵役がある。お隣韓国も徴兵制があり、中国は事実上志願兵であるが世界最大の軍事力を持ち軍隊は国家ではなく中国共産党の保有である。

外務省によれば中国では年間5万件のデモが、数万人、数千人の規模のデモも起きており、その中には軍隊が出動したり、死傷者がでて鎮圧される物も多いと言う。反日デモはその中ではかなり小さい現象とも言える。

France5はフランス・テレビジョンというフランス国営放送局グループのひとつで、日本で言えばNHK教育のような放送局。以前はArteと言う文化を扱う仏独共同の国営放送局LaCinquiemeだったが、FranceTelevisionの一部になり、名称、ロゴなども変わった。France5となってからは、より教育的な内容が重点的になり特にドキュメンタリーに予算が強化された。今フランス政府は世界に多様な(フランス視点の)ニュースソースを届けて、英米中心のメディアに対抗しようとしている、しかし極論は勘弁していただきたい。

投稿者 paris : 12:52 PM

août 15, 2006

フランス人の伝える広島

日本が好きなフランス人は今では珍しくは無いかも知れない。日本に住んでいるフランス人の中には第2の故郷だなんて言う人は結構多いし、ヨーロッパ人の中でもフランス人が日本の文化について一番良く理解している、またはしようとしていると感じる日本人も多いようだ。

原爆被災地の広島をテーマにした作品として有名なのはヌーヴェルヴァーグ真最中の1959年フランス映画(日仏合作)アラン・レネの長編デビュー作の「二十四時間の情事(Hiroshima,monamour/ヒロシマ、我が愛)」だろう。この作品は初の日仏合作映画で、広島が舞台となっている。

さて、フランスでそこそこ話題となった元Cafedefloreの御曹司、クリストフ・ブバルが書いた広島の原爆を題材にした小説が昨年出版され、この日本語版が日本でも発売された。処女作は「カフェ・ド・フロールの黄金時代」という彼は熱烈な東洋文化の愛好家だ。

本作は広島に落とされた原爆の犠牲になった女性の霊が、たまたま被災地の撮影に訪れた若い映画作家に取り憑き、周辺の人の命を奪いつつ2人の宿命的な愛の結びつきのままパリに移住し、、、と言う内容だ。作者としては日本の若者に対しての書かれていて、彼自身も広島と長崎に行き、史実に正確であるように務めたという。

もちろん小説ではあるが、興味深いのは西洋の名言や聖書からの引用などが散りばめられており、ヨーロッパ人がどういう認知をしているのか、またその感性などが垣間見られるとおもう。例を挙げれば、第1章に先立ち黙示録からの引用が記載されているのだが、キリスト教圏からはこういう風にとらえられるのか、こういうバックグラウンドに繋がるのかと知ることが可能だ。

登場人物も日本人であり、日本の感性や心情に大きく触れている。これは逆にフランス人が日本の感性を理解するのに役立つかも知れないが、ちょっとごちゃごちゃになっている様な気がする。作者が読者に分かりやすくするために注釈をつけているようだが、この注釈が正直言って正しくない。「阿弥陀仏」には、仏陀の日本語名とされているし、「鳥居」は寺の入り口にある門とされている。この辺の所からか極一部良く分からない表現がある。

細かいところを除けば、日本人が書いた小説の様にも感じるし、いわゆる単なる原爆反対の思想の本では無く、パリへ行った後の描写も楽しめるのではないかと思う。

 白い影の女―癒える日遠くヒロシマ-パリ
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 カフェ・ド・フロールの黄金時代―よみがえるパリの一世紀
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 二十四時間の情事(DVD)
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投稿者 paris : 01:00 PM

juillet 25, 2006

フランス発、メートル法とサミット

フランス由来のものとして、前回のテーマだったフランス革命で産まれたメートル法がある。メートル法というと1メートルとか2kmのように使われる長さの単位だが、その他重さや面積などを表す単位なども同時に設定された。

日本ではメートルは「米」と記載される事があり、特に平方メートル(m2)は「平米」なんて言われる。これは単に発音から「米」になったと思われるが、フランス由来でアメリカでは使われていない単位が「米」とは皮肉だ。

世界中にあった単位を統一するために、1791年フランスの国民議会議員のタレーラン・ペリゴールの提案で始まり、当時はイギリスと共同で進めるはずだったが、革命の影響を恐れられて、フランス単独で行うことになった。

世界共通の単位にするために地球の長さを根拠にしたが、当時ヨーロッパで使われていたcubit(肘から中指までの長さが1単位)を2倍にした長さに近く、現在では真空中の光が約3億分の1秒進む距離と定義されている。

また、先日ロシアで行われたサミットも提唱者はフランス大統領だ。1973年のオイルショックから始まった世界的な不況を基に経済関連の討議を行うために1975年ヴァレリー・ジスカールデスタン・フランス大統領が、フランス、西ドイツ、イギリス、イタリア、アメリカ、日本の首脳をランブイエに招待し始まった。現在ではカナダやロシアが加わりG8と言われるが、会議にはEU、国連、ブラジル、中国、インド、南アフリカ、メキシコの首脳が参加する。

最近アンテンヌフランスのタイトル付近に8桁の数字が表示されるようになったが、これは国際標準逐次刊行物番号(ISSN)で、ユネスコとフランス政府によって設立された。この話に関してはまた近い将来記事になるだろう。

投稿者 paris : 01:04 PM

juillet 14, 2006

フランス革命記念日

今日7月14日はフランス革命記念日です。日本では「パリ祭」として、主にホテルやフランス・レストランなどでイベントや特別メニューが出る日として定着していますね。フランス革命はバスティーユ牢獄を攻撃、囚人を解放し、国王や貴族などを大量に処刑するためにギロチンが使われたと言うイメージがあります。それなら、やっぱりメニューは血の滴るステーキが最適でしょう。

日本人から見るとフランスはテクノロジー的に遅れている感がありますが、フランス人は結構発明家だったりします。前出のギロチン(Guillotine)も1792年4月25日にフランスで正式に処刑道具として使われました。歴史の授業でも習ったと思いますが、元々貴族は断首、平民は絞首刑でしたが、首切り役人が下手であると非常な苦痛を伴うことで、議員で内科医のジョゼフ・ギヨタンが提案し、当初は笑いものにされていましたが、最終的に採用されました。このあたりは切腹の時に介錯人(斬首する人)が下手だと大変と言う話に似ている。

設計は外科医のアントワヌ・ルイが依頼を受け、刃を斜めにするなどの改良を加えました。この機器の名称は正義の柱(BoisdeJustice)ですが、設計をしたルイ(Louis)からルイゼット(Luoisette)などと呼ばれていましたが、人道的なギヨタン医師の方が有名になりGuillotineと呼ばれるようになりました。ちなみにギロチンにかけることをguillotinerと言います。

当初のギロチンは刃が内側に反っていたために切れ味が悪く一撃では切れませんでしたが、国王ルイ16世の提案で刃を外側に反らせることにより、当初の目的通り斬ることが出来るようになりました。皮肉なのは、そのルイ16世もこのギロチンで処刑されたのです。何とフランスでは死刑制度が廃止された1981年までギロチンが使われていました。

このフランス革命は非常に血なまぐさいイメージがあり、バスチーユ牢獄襲撃後、市民階級が掌握した国民議会では、ロベスピエールによる恐怖政治が行われ、たくさんの人がギロチンにかけられます。そのロベスピエール自身もギロチンにかけられます。

ロペスピエールが倒されるまでに処刑された数は1832件、内彼が逮捕令に署名した数は542件と、戦争などによる死者に比べれば圧倒的に少ないと言われています。また、国歌「ラ・マルセイエーズ」はこの革命でマルセイユ市民がパリに向かって行進したときに歌われた曲ですが、元々はストラスブールで作詞作曲されたものです。

革命後、国王が逮捕されたことに危機感を覚えたプロイセンとオーストリアは共同でフランスに武力介入を行い、ルイ16世はフランスを敗戦に導くことを目的に宣戦布告をしました。この宣戦布告がアルザスのストラスブールに届き、ライン川を挟んで敵国に隣接するこの街は熱狂し、市民の間で流行っている革命歌が下品であるために軍ではふさわしくないとして、音楽の才能のあるルジェ・ド・リール市長に依頼さら一夜のうちに作詞作曲されるのです。

この曲は「ライン軍のための軍歌、リュックネール元帥に捧ぐ」という名前で印刷されて出回ったが商人や様々な人の手をわたり南フランスまで、この歌詞がマルセイユの新聞に掲載されました。

また、オーストリアとの戦争は敗戦を重ね首都パリを防衛するため義勇軍を全国から集められますが、この際にマルセイユの義勇軍は出会う人にこの歌詞を書き写したのもを配ったり、歌って聞かせたりしていき、この歌が「マルセイユ人の歌」と認知されるようになりました。パリに入ってからも、乱闘やテュイルリー宮襲撃でも歌い、革命の象徴となりました。

恐怖政治が終わり、テルミドールの反動政治では至る所で革命に反動的な民衆や王党派のテロなどが発生し、これを懸念した議会が1789年7月14日のフランス革命から6年後の1795年7月14日に正式に国歌として制定されました。

この国歌としては、革命的な正確ゆえに禁止されたこともあったり、カトリック教会からは悪意をもたれていたり、内容が過激なために議論されたりしています。

投稿者 paris : 01:12 PM

juin 07, 2006

クリアストリーム疑惑、次期大統領選にも影響か。

日本では民主党のメール疑惑にうんざりさせられたのもつかの間、実はフランスでももっと大きな「偽物」にまつわる疑惑問題が浮上していた。今、フランス政界が大きく揺さぶられている。

フランス人が口をそろえて嘆く国内事情が、この「クリアストリーム疑惑」。来春には大統領選を控えこの賄賂に関するスキャンダラスなニュースでもちきりとなった。シラク大統領とドビルパン仏首相が、大統領選の最大のライバルとされる国民的人気の高いニコラ・サルコジ仏内相の失脚を画策したというものだ。

ことの発端は、ルクセンブルクのクリアストリーム銀行に賄賂受け取りのための隠し口座を持つフランスの政治家・財界人のリストが、匿名の告発状とともに政府に届けられたことから始まった。このリストにはサルコジ内相の名前が含まれていた。

その後の調査で、告訴状には文書改ざんが発見され偽物だったと判明しているが、この偽密告状に従い、ドビルパン首相がサルコジ仏内相を失脚させるため、秘密裏の捜査を命じたという疑惑が浮上。しかもドビルパン首相の後ろ盾がシラク大統領だったとされ事態はますます混乱を招いた。

ドビルパン首相は当初、大統領の指示があったことは認めたが、サルコジ氏への特定捜査の指示は強く否定した。ところが、ドビルパンから捜査を依頼されたロンド将軍が、同問題を捜査している予審判事に対して、首相の指示にサルコジ氏が特定されていたと証言し、疑惑は深まっている。

また、シラク大統領はサルコジという政治家個人を調査依頼した覚えはないと主張。首相と大統領は疑惑の否定に躍起になっている。

5月末には就任1年を迎えたドビルパン首相。1年間の成果としては失業率が10ヵ月間で10.1%から9.5%まで低下したものの、若者向け新型雇用契約のCPE導入は失敗、昨年秋から年末にかけては若者の暴動事件が続いたことも記憶に新しい。そして、追い打ちをかけるように今やクリアストリーム事件の渦中の人となった。同僚議員の失脚を画策した事実を否定する証拠が出ない限り、政治的信頼を回復することは難しいだろう。

投稿者 paris : 01:09 PM

février 27, 2006

アンテンヌフランスへのサポートクラブ

アンテンヌフランスのサポートクラブとしてクラブアンテンヌフランスがあります。
詳しくは下記をクリック。





投稿者 paris : 05:02 PM

février 20, 2006

ムハンマド騒動、そのときフランスは。

デンマークの新聞が掲載したイスラム教の預言者ムハンマドの風刺漫画問題は世界中に波紋が広がっています。日本国内でも世界各地で抗議するイスラム教徒達の姿が報じられています。しかし気になるのが、問題の火種となった風刺漫画そのものを見ることはなく、風刺漫画の何がそんなに彼らを暴動に走らせたのかはっきりと見えてこないことでしょう。

というのも、イスラム教への配慮もあり世界中のメディアが細心の注意を払ってこのニュースを扱っているからです。例えば米国で風刺漫画の転載に踏み切ったのは地方有力紙を含む数紙だけと言われています。ニューヨーク・タイムズなど主要紙は「掲載の必要はない。イスラム教徒への侮辱になる」として転載を見合わせました。

世界最大のイスラム人口を抱えるインドネシアの警察当局は、タブロイド紙「ペタ」が転載したとして、同紙の編集長を不敬の疑いで事情聴取しています。有罪となった場合は、この編集長は最高で禁固5年の刑が科せられます。マレーシア政府は転載をした英字紙サラワク・トリビューンの発行免許の無期限停止を閣議決定しています。

しかし一方では、ニューヨーク・プレス編集長などスタッフ4人は、転載を経営陣に認められなかったことに対して抗議の辞任をしています。編集長であればもちろん「転載して、ことの火種、事実を伝えるべきだ」と思うでしょうし、経営陣であれば「転載したことが発端で新たな暴動を巻き起こすのはさけたい。イスラム教徒の非難を買うのは得策ではない」と考えるのは当然でしょう。

さて、欧州で最も多いイスラム教徒人口500万人を抱えるフランスも、まさに渦中の国となりました。

転載の先陣を切った「フランス・ソワール」紙では、局長がエジプト系フランス人の社主に解雇される事態に。

続いて3日付のフランスの有力紙ルモンドは1面に、イスラム教の預言者ムハンマドの顔とみられる風刺漫画を掲載しました。「私はムハンマドを描いてはいけない」というフランス語の文を縦、横にたくさん書いて、全体としてムハンマドとみられる人物の顔を浮き彫りにしています。同紙は同時に社説で、「イスラム教徒にはムハンマドを風刺した絵はショックかもしれないが、民主主義においては、人権を踏みにじるケースを除き、言論を取り締まることはできない」と表現の自由を主張。

また、先週8日発売されたフランスの週刊紙2紙が風刺漫画を相次いで掲載。イスラム教徒を挑発したとも受け取れる内容で、シラク大統領が同日直ちに風刺漫画掲載を非難しています。

ひとつめは政治風刺で知られる漫画週刊紙の「シャルリー・エブド」。一面に「原理主義者に弱り果てたムハンマド」の見出しで、両手で顔を覆って「思慮のない人々に愛されるのもつらい」とつぶやく預言者の風刺漫画を掲載。イスラム社会の反発をかったデンマーク紙の風刺漫画12点も合わせて転載し、「表現の自由」の重要性を訴えました。この特集号は通常14万部のところ40万部以上を発行、発売日の午前中には売り切れたと言います。

もう一紙は、すっぱ抜きで知られる週刊紙「カナール・アンシェネ」。「悪魔的な絵」と書かれた検閲印のようなマークとともに、ムハンマド風の人物らを描いた漫画を掲載し、イスラム社会を皮肉りました。

「シャルリー・エブド」に対しては、仏イスラム教評議会は10日、提訴に踏み切ることを決めておりイスラム教徒の反発をあらわにしました。一方で、仏日刊紙フランス・ソワールやリベラシオンについては、デンマーク紙の風刺漫画の転載が中心だったことから提訴を見送っています。

シラク大統領は「挑発行為を非難する。表現の自由は仏社会の重要な要素だが、寛容の精神と宗教にも配慮して、その権利を行使すべきだ」と語っています。

フランスでは昨年から各地で若者の暴動が勃発。移民の失業問題が原因の一つとされ多宗教国家の危機とも報じられました。今回の一件では、相次ぎ転載に踏み切った背景に揺れる社会がかいまみられ、「自由」を重んじるフランス人としての自らのアイデンティティを改めて叫んでいるようにも見えるように思います。

投稿者 paris : 05:44 PM

février 18, 2006

結婚なんて過去のもの

324号の「子だくさんフランス」で、少し紹介したフランスの制度PACS(連体市民協約)ですが、いつもより多くの反響をいただきました。そこで、今回はPACS(パックス)についてもうちょっと掘り下げてみたいと思います。

まず、PACS(パックス)とは、同棲(どうせい)の男女や同性愛カップルが、納税や相続で夫婦なみの権利を得られる制度です。そもそもの始まりは99年に主に同性愛者からの要望で、左派連立内閣の時に認められました。北欧から始まった制度で、保守派や宗教界から「伝統的な家族制度を破壊する暴挙だ」との反発もありましたが、今では多くの欧州諸国が導入しています。

では具体的にPACSを結んだ2人にどんな優遇措置があるのか。

まず2人は共同納税者となり、お互いに経済的に助け合うことが義務となります。また、2人が賃貸住宅に住んでいる場合、パートナーの死亡や失踪などで名義人を失ったとしても、賃貸期間中であれば居住できます。

フランスでは税は夫婦単位で徴収されるため、個人で別々に納税するよりも軽減され、PACS締結後2年たてば、条件付きで法律婚夫婦と同じように贈与税や相続税の軽減措置も受けられるようになります。

PACSを結んだ2人は、結婚と同棲の間、言わば「契約を交わした同棲」(法律上は互いに独身であるが、パートナーとしては認められている)状態にあると言えるのです。

これだけ聞くとPACSという自由な形態は、人々に受け入れられPACS人口が増えているに違いないって思いますよね。事実、ユニオン・リーブル(同棲)やPACSなどのカップルは90年、150万人でしたがが、04年に240万人に達し、6組に1組の割合となっています。

しかししかし、その中身をじっくり見ると…、パリの35~44歳の異性カップルのうちPACSを結んでいるカップルは2.7%にすぎず、法律婚(66.3%)はもちろん、同棲(31.0%)に比べても非常に少ないことが分かります。(※内閣府経済社会研究所編「フランスとドイツの家庭生活調査」/2005年)

このへんの数字の読み方は様々ですが、もともとが同性愛者を対象とした制度であるPACSに抵抗を持つ人がいることも確かな様子。結局結婚に至らず自由でいたい関係の2人がユニオン・リーブルの状態で十分と考えているという背景も伺えます。

では、ユニオン・リーブル、PACS、結婚とこれだけの選択肢の中で何を基準に選べばいいの???思ってしまうのですが、結婚にもまだまだメリットはあります。

結婚していれば、夫婦間の相続税は、5%から40%まで5%刻みの税額ですが、PACSでは40%と50%の2種類、ユニオン・リーブルなど他の関係では55%と60%の2種類と、非常に高くなります。

自由でいたいという気持ち以外にも、結婚のハードルとなっているのは離婚の制度。互いに離婚に同意していても弁護士をたてねばならず、裁判所に申請しなければなりません。半年はかかると言われ、多額の金額をつぎ込み、何年もかけて離婚するなんてことも…。気軽に結婚できないわけです。

上記のような相続税の優遇を求めて、ユニオン・リーブルのカップルが高齢になって初めて駆け込みで結婚に切り替える手続きも増えているそうで、なんて合理的かつ現金な人たちなんだろうと思わずにはいられません…。

ところで、数年前は3人に1人が婚外子だったそうですが、今やパリでは2人に1人が婚外子なんだそうです。離婚も2組に1組。

パパとママがいてその間に子供が…なんて家族像は過去のもの。多様化する結婚観の中でフランスでの幸せな家族な形の終着点はどこにあるのか。これって男女の間に横たわる深~い社会問題なのだとは思わずにはいられません。

投稿者 paris : 05:46 PM

janvier 25, 2006

子だくさんフランス

今年あたり、友人がフランス人男性と結婚することになりそうです。彼女がフランス留学時代に知り合い、以来6年越しの恋がようやく「結婚」として実る模様。現在2人は日本で生活していますが、ゆくゆくはフランスに移りたい。なぜなら、「子供を産みやすい制度があるから」。なるほど納得、大正解かもしれません…。

フランスの2004年の出生率は1.9人でついに欧州でトップとなりました。1970年代には少子化に悩んだものの見事挽回。「子だくさんフランス」の秘密とは?

★出産がタダ
まず、生むのにお金がかからないこと。出産にも健康保険が適用され、公共の病院であれば出産にはお金がかかりません。

★手厚い家族手当
子供2人で毎月112.59ユーロ(約15,000円)が20歳になる直前まで支給されます。子供の数が増えるほど額も増加し、子だくさんの家庭に手厚い支給を行っています。

★子育てと仕事の両立
子供が3歳になるまで育児休業または勤務時間短縮が認められています。職場復帰の際は前と同等のポジションまたは本人の希望に応じて決めることができるよう定められています。

保育サービスも、保育ママ・ベビーシッターの利用支援制度が充実しており、出産後もフルタイムで働くことができます。事実、24~49歳の女性の就業率が80%と欧州最高となっています。

だいたい以上の3つがあげられますが、そのほかにも結婚に対する『自由な考え方』が大きく影響しているようです。例ば、PACS(連体市民協約)は結婚しないカップルにも法的な権利を認めようというフランス特有の法律。できちゃった婚ではなく、できちゃっても結婚しないままでいられるわけですね。

また、“出産後は女性が家にいて子育てと家事に専念するべき”と考える男性もお隣ドイツや日本などと比べても少なく、伴侶からのプレッシャーを受け「仕事か子育て」か、そんな2つに1つの選択を迫られずにすむわけです。

このように、政府の支援が充実しているだけではなく、伴侶の理解や世間一般の目も子だくさん国家のための重要な要因に思えます。フランスでは子持ちであることがデメリットにならない。だからこそ、女性が産みたいときに産み、働きたいように働けるんですね。

右へ倣えではありませんが、出生率1.29人の日本としては参考にすべき点は多くあるように思います。

投稿者 paris : 05:53 PM

janvier 04, 2006

今、最も好感を持てる有名人は、誰?

 「Le journal du dimanche」が行っている有名人好感度調査の結果が発表され ました。2005年の11月にフランス人964人を対象に行われた調査です。

 前年と同様1位を誇るのはYannick Noah(ヤニック・ノア)。日本ではあまり 名は知られていませんが身長193cmの華麗なスタイルを誇り、1983年の全仏 オープン男子シングルス優勝、2005年に国際テニス殿堂入りを果たしたという 実力者。現在は歌手として活動しており多彩ぶりを発揮しています。

 また、根強い人気に驚いてしまうのが、国際的なスターJean Reno(ジャン・レノ) でしょうか。コンスタントに積み上げてきたキャリアへの評価が現れています ね。今年は世界的に注目を浴びている「ダ・ヴィンチ・コード」の公開も控 え、彼の出番を楽しみに待つフランス人が多くいることでしょう。

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  ★好感度TOP10 /(前年)
  1位 Yannick Noah(前テニス選手、歌手)/(1位)
  2位 Zinedine Zidane(サッカー選手)/(2位)
  3位 Renaud(歌手)/(6位)
  4位 Florent Pagny(歌手)/(8位)
  5位 Jean Reno(男優)/(32位)
  6位 Charles Aznavour(歌手)/(3位)
  7位 Johnny Hallyday(歌手)/(17位)
  8位 Nicolas Hulot(UshuayaTV番組プロデュサー)/(4位)
  9位 Mimie Mathy(女優)/(45位)
  10位 Michel Sardou(歌手)/(7位)
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投稿者 paris : 06:00 PM

décembre 20, 2005

Jours de fetes(祭りの日々)

今年の9月に3年間の改修工事を経て、再オープンしたグラン・パレ、この12月15日から新しい催しが開催されています。クリスマスも間近に迫ったこの時期、お祭りの雰囲気が満喫できるイベントです。その名も「jours de fetes(祭りの日々)」。どんな内容かと言いますと、世界博覧会の会場として、19世紀後半から活躍してきたこのグラン・パレに、移動遊園地とサーカス団を入れてしまったのです。

日本でお祭りというと、「露店」というイメージが浮かんでくるのではないでしょうか、フランス人にとっては「移動遊園地」や「サーカス」がそれに当たり。観覧車、回転木馬、アトラクション、それに曲芸を披露する芸人。綿菓子、ゴーフル、りんご飴などの甘い香り、、、。こんな楽しいお祭りをパリの中、しかもシャンゼリゼのすぐ近くのグラン・パレにすっぽり入れてしまった今回の催し、建築家 Patrick Bouchainや、ライティングアーチストの Thierry Dreyfus、DJの Christope Monier (The Micronauts)が参加していて、中世から引き継がれてきた曲芸芸術をさらに引き立てています。

パリ郊外のRosny-sous-Boisには国立サーカス学校があり、そこの学生達も、一日二回プログラムを披露しています。また、訪れる子供達がトランポリンやバランス芸などを体験できるアトリエも会場内で開かれています。

そして子供から大人まで楽しめる一番の目玉は、ガラス張りの丸天井すれすれに回転している30mの高さを持つ大観覧車、ゴンドラが頂上にたどり着くと、夜にはガラス越しにきらめくエッフェル塔、眼下には遊園地ではしゃぐ人達を見下ろすことができます。この位置では、音響も聞こえないように設定されていて、喧騒から逃れ、まさに魔法のような一瞬が味わえるそうです。

ちなみにスピード感を味わいたい方には、時速150キロの速さで回転するプロペラのような乗り物が用意されています。12月15日から2006年1月2日までのこの豪華版お祭り企画、フランス人が思い浮かべる、お祭りのイメージ、香り、音。この機会に体験してみてはいかがでしょうか?

もしこの機会を見逃してしまった方も、夏には、フランスで一番古い歴史を持つ Saint Germain en Layeの La fete des logesや、3月から5月に掛けてパリ12区の Pelouse de reuillyで行われる La foire du troneでも、移動遊園地が楽しめます。

投稿者 paris : 06:03 PM

novembre 20, 2005

江戸時代にフランス語を習ったらどうなるか?

フランス語でhは発音しないことになっているので、フランス人に英語などを習うときにhの発音、つまりhaveとかを発音するのは難しいのかと聞いたことがある。日本語で無い音は聞き取りにくかったり発音がしにくい。例えば、rとlとか「あ」と「え」の中間のような母音などだ。

全てのフランス人に聞いたわけではないが、その答えは、はじめは少し戸惑うみたいだがそれほど難しいわけではないようだ。実際フランス人の英語を聞いてhを言えないという人は見たことがない。

hの発音は日本語で言えば、は行の発音になる。ハ行の拗音はパピプペポ、濁音はバビブベボ、アルファベットではpとbだ。フランス語でもpとbは普通に発音するから、hの音だけ発音しないのかと思って、自分で発音してみるとハヒフヘホはパピプペポやバビブベボと口の形に関連性がないようだ。パピプペポやバビブベボは唇を付けるが、ハヒフヘホは付けない。カキクケコの濁音であるガギグゲゴが同じ系統の発音で有るのに対して違いが分かるだろうか?

調べてみると昔の日本人のハヒフヘホの発音は随分違っていたらしい。江戸時代のなぞなぞにはこんな物がある。「母には2回合うが、父には一度も合わない物はなあに?」その答えは「唇」だが、現代の日本語でこの答えを出すことは出来ない。当時のポルトガル人が作った本や日本地図を見るとハ行に当たる部分はFで表記されていて、この時代はファフィフフェフォと発音されていたらしい。この時期のファフィフフェフォは、英語のF音のように前歯で下唇をかむ発音ではなく、どちらかというとフランス語のFの方が近い様だ。さらに遡ると平安時代は「パピプペポ」と発音されていたようだ。

現在の日本語のハ行をファ行、パ行で発音するとバカにしたような音になるが、東北の方の方言では古い近畿地方の言葉が残っていると言うし、柳田國男の「方言周圏論」ではかっての首都だった京都の言葉がだんだん周囲に広がっていき九州や東北の方で昔の言葉(古語)が残っていると言う。

フランス語と東北弁は似ていると言うが、逆にフランス人に日本語を話させるとちょっと東北弁のようにどこか濁音が入ってしまう。東北弁の濁音はフランス語の鼻にかかった音に似ている。「早聞き時事フランス語」で落語を読ませると清音であるところが濁音で話してしまうところが多い。更に今では無くなってしまった、ワ行のヰ(ゐ、ウィ)が残っているようだ。

もし江戸時代や平安時代なら、ワ行のヰヱヲ(ゐゑを)やヤ行の無くなってしまった発音などもあり、今よりもフランス語の発音は親しみやすかったのかも知れない。何しろOuiは「ヰ」と一字で表せる。

フランス文化省ホームページ上のインフォメーションhttp://www.culture.fr/Groups/accueil/article_82_frLa fete des logesのインフォメーションhttp://www.ville-st-germain-en-laye.fr/acv/vc/rv.html#flLa foire du troneのインフォメーションhttp://www.foiredutrone.com/home.htm

投稿者 paris : 06:05 PM

novembre 16, 2005

フランス暴動

日本でも連日報道されているフランスの暴動。大規模な天災の直後に暴動に発展することは先進国でも有りましたが、比較的穏やかなヨーロッパでの暴動に驚いた方も多いでしょう。

事の発端は、10月27日パリの郊外セーヌ・サンドニ県で強盗事件の捜査中に警官がアフリカ系少年を追跡。少年は変電所に逃げ込んだのですが、そこで感電死してしまいました。しかし、この事件に対しサルコジ内相は、少年は追跡されていなかったとし、更に暴言を吐いたことにより、アフリカ系住民が反発し主に未成年による暴動が始まったのです。

当初は政府も早期に終息すると思っていたらしく、特に対応をしたわけではなかったのですが、全国規模に広がり、1968年の5月革命以来の首相と学生との対話などが行われることになり、さらには異例の外出禁止令発動という事態になりました。

この暴動がフランスだけではなく地続きのヨーロッパ各国にも震撼させるものとなったのは、静かに緊張状態にある移民問題が根底にあります。第2次世界大戦以降、労働力として受け入れてきた主に旧植民地出身のアジア・アフリカ系移民とフランスならばフランス生まれなら自動的に国籍が取得できた2世達がいます。フランスではアラブ系住民は10%程度になっています。

外国人口が10%程度ある都市は日本には存在しないのではないかと思います。比較的外国人比率の多い都市(町)でも1~2%と思いますが、こういう所に行くと周りが全て外国人ではないか、外国に来たような気になります。更に文化や宗教などが違うとなると違和感を感じます。

フランスだけではなく、もちろん日本でも外国人に対しての扱いは冷たい物があります。特に警察とのやりとりは、移民系でない人と比べて乱暴に感じることは多く、大きなトラブルにならないくらい抑圧されていたのかも知れません。

また、ヨーロッパ全体の特徴でも有りますが、フランスでは特に若者の失業率が高いのです。フランス全体の失業率が10%と日本の約2倍と高いのですが、更に移民系では30%と言われています。また、移民系とわかると就職出来ないという話もあります。

フランス人と日本人のハーフでフランス生まれのフランス育ち友人は、日本人の父親から常に言われていたことはいかに国籍が重要かと言うことでした。いかに国籍が無いことで差別され大変だったかよく聞かされたそうです。今では世界第2位の経済大国というバックグラウンドがあってもですから、アフリカ系住民はより大変なのでしょう。

更にフランス内相のサルコジ氏は次期大統領候補とも言われていますが、特に人種差別的な発言を行うことでも有名です。例を挙げれば、「相撲は頭の悪い人のやるスポーツだ」とも言う人です。

1995年のフランス大統領選挙ではシラク大統領が社会格差の解消を公約にしていましたが、2002年の選挙では極右のルペン氏と決選投票になるなど危うい状況で何とか再選されたのも失業と治安の悪化が原因とされています。

多少ヨーロッパ各地に飛び火したようですが、現在は鎮静化に向かっているそうです。暴動事態も局所的な事件が連鎖しているようで、全体的なうねりが発生しているわけでもなく、リーダーが生まれ仕切っているわけでもない模様です。パリ市内では特に危険はないと現在認識されています。

投稿者 paris : 06:10 PM

octobre 01, 2005

フランス留学フェア2005

フランス大使館及びフランス政府留学局「エデュ・フランス」は10月28日から11月25日(カタログでの表示、プレスリリースでは11月12日~12月3日)の間フランス留学フェアを行います。東京の日仏学院をはじめ、全国の日仏学院やアリアンス・フランセーズで留学に関する説明会が行われる模様です。手元の資料では22の大学、グランゼコール、専門学校など様々な教育機関の担当者が来日し説明を聞けるようです。

記者会見では、抽象的で長いフランス大使のスピーチの後エルメスの社長のフランス留学体験談、パリ第一大学の教授でもありフランス大使館の参事官の説明がありました。日本のエルメス社長の斉藤氏は30年前の話といえ、なかなか興味深い物でしたので後ほどDVDか何らかの形で紹介できればと思います。

特にフランスへの留学が非常に変わったということで、以前では大変多くの機関への書類提出などが必要だったのが現在では一本化したことをあげていました。また、欧州委員会(EU)の関連で大学の単位交換が国際的になったと言うこと、学位に対してアメリカのようなスタイルにしたことなど、フランスの大学と言うよりもヨーロッパの大学であることを強調していました。

2002年以降アメリカへの留学者の増加は減少している一方、1999年頃からヨーロッパ各国の受け入れ留学生が増えてきています。この提供していただいたグラフによれば1994年から1998年の間フランスへの留学者は減少していますが、2002年は2万人以上増えています。フランス語に関してもマネージメントや科学技術などの分野では一部の授業は英語で行われたり、大学や講座の取り方によっては全ての授業を英語で履修することも可能だそうです。フランスのエリート教育機関であるグランゼコールでも高等数学などの試験を受けなければならずフランス人同等の高度なフランス語能力がない限り入学することは難しいかったのですが、書類選考などにより緩和されているそうです。

現在半年以上滞在している日本人留学生は1780名でそのうち350名が語学留学、半年以下の短期留学はほとんどが語学留学だそうです。マネージメントでは1クラス50名の授業のうち半分が留学生で、またその半分がアジア圏の生徒だそうです。

投稿者 paris : 06:16 PM

septembre 17, 2005

シラク大統領退院

網膜の血管障害で2日からパリ軍人病院に1週間入院していたシラク大統領が9日退院しました。この2日前に行われたワールドカップのヨーロッパ予選での対アイルランド戦で入院中のシラク大統領からジタン選手に電話がかかり、「国歌斉唱の時に1998年のワールドカップフランス大会のように、私とフランスのために手に胸を当てて欲しい」と。この依頼によりジタンは監督、チームメイトと相談の上、全員が大統領に敬意を表し胸に手を当てたのです。

しかし、この美談は、物まねタレントのジェラルド・ダアンが、大統領が病院から電話したように真似をしたいたずらだったのです。シラク大統領はパリ市長のころから何かとネタにされてきました。

ちなみに、ジタンはこの試合で股関節を痛め、途中交代。3週間は出場は出来ない模様で、低迷するフランス代表をワールドカップへ導くために復帰したが、再びワールドカップ出場が危ぶまれています。

投稿者 paris : 06:17 PM

juin 30, 2005

アンテンヌフランスのパリガイド本出版

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投稿者 paris : 08:25 PM

janvier 01, 2000

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