juin 07, 2007

日・仏社会保障協定発効

現在日本からフランスへは、400以上の企業、約30900人が住んでいます。特にフランスなど海外に派遣されるサラリーマンなどは、年金など日本で支払わなくても良い代わりにフランスで支払う必要がありました。

しかし、最終的に老後を日本で暮らすとなると、日本での年金の空白期間が出来ることは不利であるために、二重に支払ったりと海外に進出する企業の社員にとっては一つの問題でした。

実際、日本に居住している(外国人登録証を持って住民登録をしている)フランス人は、介護保険料まで支払っています。

今回の協定は、フランスに進出する企業の従業員からも望まれていたことですが、日本から企業進出を望んでいるフランスに有効で、これにより日本企業からの対仏投資が加速すると考えられているようです。

○派遣元国の社会制度のみに加入し、就労国の社会保険料を支払う必要がない。
○保険料が所得税から控除できる
○就労期間が5年以内の場合適用。一時中断した場合は1年以上経過する必要がある。
○社会保障の一時金の自由移転をする場合、両国での過去の保険加入期間を通算することが出来る。

ユーロも高いし、日本の年金も様々な大きな問題があるので、フランスの方に加入しておいた方が良さそうでもありますが、日仏のボーダーレスが少し進んだようです。

投稿者 paris : 02:22 AM

mai 18, 2007

ニコラ・サルコジ氏がフランス共和国大統領に就任

大統領選で当選したニコラ・サルコジ氏がジャック・シラク大統領から権限移譲を受ける式典が2007年5月16日、パリのエリゼ宮(大統領府)で行われた。新大統領の就任演説は以下の通り。

皆様

今日、フランス共和国大統領に正式に就任するにあたり、私はこの歴史ある国フランスを思っている。フランスは多くの試練に遭い、常にそれを乗り越え、常に万人のために語りかけた。今後は、私が世界に対して、この国を代表する重務を担う。

私は第5共和政の歴代大統領を思っている。

私はド・ゴール将軍を思う。共和国を2度救済し、フランスに主権を、国家に尊厳と権威を回復させた。

私はジョルジュ・ポンピドゥとヴァレリー・ジスカール・デスタンを思う。それぞれの流儀で、フランスの迅速な近代化に多大な貢献をなした。

私はフランソワ・ミッテランを思う。制度を保持すると同時に、共和国がフランス全国民のものになるために政権交代が必要となった時に、それを体現した。

私はジャック・シラクを思う。12年にわたり、平和のために尽力し、フランスの普遍的価値を世界に広めた。私は環境破壊の切迫性と、未来世代に対する各自の責任を万人に認識させるべく、同氏が果たした役割のことを思う。

とはいえ、極めて厳かな今この時にあたり、私の思いは何よりもまず、フランス国民に向かっている。フランス国民は偉大な人民であり、大いなる歴史を誇り、民主主義の信念を訴えるため、これ以上隠忍するのは望まないと訴えるために立ち上がった。私は常に試練を勇敢に乗り越え、世界を変える力を発揮したフランス国民を思っている。

私は先の選挙戦で強く寄せされた期待、希望、よりよい未来を信じる必要を、感動とともに受け止めている。

私はフランス国民が私に託した任期を厳粛に受け止めている。私にはこの任務に求められる強い要求を裏切る権利はない。

フランス人を結集することへの要求がある。フランスは団結している時にのみ、力を発揮する。今日、フランスには直面する試練に立ち向うため、強さが必要とされている。

約束を重んじ、守ることへの要求がある。これほど信頼が揺らぎ、薄れたことはかつてなかった。道徳的な要求がある。これほど価値の危機が深刻なことも、指標を見出す必要が強いこともなかった。

労働、努力、功績、尊敬の価値を回復することへの要求がある。これらの価値は人間の尊厳ならびに社会進歩の条件の礎である。

寛容と開放への要求がある。これほど不寛容やセクト主義が破壊力を持ったことはなかった。善意あるすべての女性とすべての男性が、未来を想像するために、持てる才能、知性、考えを出し合うことが、これほど必要とされたことはない。

変化への要求がある。フランスにとって、これほど退嬰主義が有害なことはなかった。この変動する世界では、だれもがだれよりも早く変わろうと努力し、すべての遅れが致命的で、取り返しがつかなくなり得る。

安全と保護への要求がある。将来への不安、この主体的に行動したり、危険を冒すことに対する消極的感情を克服することが、これほど必要とされたことはない。

秩序と権威への要求がある。我々は混乱と暴力に屈しすぎた。これらは何よりもまず、最も弱い立場にある人々や、最も恵まれない人々に害を与える。

結果への要求がある。フランス人は日常生活で何も改善されないことに閉口している。フランス人は生活が常につらく、苦しくなることに閉口している。フランス人は結果が何一つもたらされないのに犠牲を強いられることに閉口している。

正義への要求がある。これほど多くのフランス人が、これほど強い不公正感を、犠牲が公正に分配されていない、すべての人々に対して権利が平等ではないという感情を、長期間にわたって抱いたことはない。

過去の態度、思考習慣、理知的な順応主義を断つことへの要求がある。解決すべき問題は未曾有のものだからだ。

国民は私に大統領の一任期を託した。私は任務を全うする。私はフランス人が私に表明した信頼に恥じないように、誠実に任務を果たす。

私はフランスの独立とアイデンティティーを守る。

私は国家の権威の尊重と、公正さに留意する。

私は実質的な権利と完璧な民主主義に基づいた共和国を築くように努める。

私は保護するヨーロッパ、地中海沿岸諸国の結束、アフリカの発展のために闘う。

私は人権保護と気候温暖化対策を、世界におけるフランスの外交活動の優先課題とする。

任務は困難であり、継続的に取り組まなければならない。

ご列席各位は国家における地位を通して、市民各位は社会における地位を通して、任務遂行に貢献する資格を有する。

私はフランスへの奉仕に党派はないと確信していると申し上げたい。自国を愛する人々の善意のみがある。全体の利益への情熱にかき立てられた人々の能力、考え、信念のみがある。

私は自国の役に立ちたいと望むすべての人々に対して、いつでも共に働く用意があると申し上げる。私は彼らに信念を変えたり、友情に背いたり、歴史を忘れるように求めることはしない。どのようにフランスに奉仕したいかは、自由な人間の精神と意識に基づいて、各自で決めることである。

5月6日、ただ一つの勝利しかなかった。それは滅亡を望まず、秩序とともに変化を望み、進歩とともに友愛を望み、有効性とともに公正を望み、アイデンティティーとともに開放を望むフランスの勝利である。

5月6日、ただ一人の勝利者しかいなかった。それは、諦めたくない、事なかれ主義と保守主義の殻に閉じこもったままではいたくない、人が代わりに決めたり、考えたりすることをこれ以上望まないフランス国民である。

我々の愛と尊敬に値する、この存続を望むフランス、この諦めることを望まない国民に対し、私は失望させないという決意を表明したい。

共和国万歳!
フランス万歳!

http://www.elysee.fr/elysee/root/bank/print/76633.htm
(日本語訳-公式文書はフランス語原文に限ります)
http://www.ambafrance-jp.org/article.php3?id_article=1521

投稿者 paris : 02:19 AM

avril 25, 2007

フランス大統領選:サルコジとロワイヤルが決選投票

4月22日フランス大統領選の結果、右派のニコラ・サルコジが31%、左派のセゴレーヌ・ロワイヤルが25%の得票で50%以上の得票率を得ないために、決選投票となった。今回は84%以上の投票率でかなり注目度が高い選挙だ。この結果は事前の世論調査とほぼ同等で、3位が中道のフランス民主連合党首フランソワ・バイルー、前回の大統領選で戦った極右の国民戦線党首ルペン氏は今回は4位とふるわなかった。

今回は計12人が立候補したが、その他の候補者も多少知名度があり、都知事選の黒川記章やドクター中松のように、有名だがそんなに支持されていないところがある。例えば、左翼の論客として頭角を現していたオリヴィエ・ブザンスノ(革命的共産主義者同盟(LCR)公認)は32歳の郵便配達員で勤務後と週末の休日に選挙活動を行い5位で得票率4%。

その他は3%以下で、定年まで銀行の受付をしていた庶民派のおばさんアルレット・ラギエ(極左の「労働者の闘い」公認)は1974年の大統領選挙から毎回立候補している。反グローバル主義でマクドナルドを破壊して逮捕された事で一躍有名になり、欧州憲法の国民投票で反対派のジョゼ・ボヴェ氏などが出馬していた。

過激な言動で物議を起こす内務大臣のサルコジ氏(通称サルコ)はアメリカ型競争経済政策で、シラク政権下でもアメリカなどの外国企業が参入しやすいように労働時間の延長など行われてきたが、「もっと働き、もっと稼ごう」を合言葉、週35時間労働上限規制見直しや残業や社会保障費の雇用主負担を廃止の方針。構造改革や規制緩和など小泉首相のようなところがある。兄がフランス経団連の副会長でフランスの経済からは期待されている。

ハンガリーの下級貴族の家系で移民二世でありながら、移民に関しては厳しく暴言も多いが、ルペンのように移民を完全に否定するわけではなく優秀な移民には賛成。日本より中国が好きと発言し、東京、京都御所、相撲などをけなしている。

サルコジ氏は弁護士ではあるが、一般の大学(パリ大学)と言うことでエリート主義のフランス政界では希な存在。一方、ロワイヤル氏はグランゼコール(ENA)出身のエリートで行政裁判所判事だった。伝統的なフランスの社会保障重視政策を掲げサルコジ氏と政策が全く異なるが、尊敬する政治家はアメリカのヒラリー・クリントンで避妊や性道徳に関して女性主導を主張している。(高校生にコンドームを無料で配ったりした)

実際は結婚していないが、おしどり夫婦のイメージがあり、フランス全土に広がった大規模なデモ・暴動に繋がったCPE(初期雇用契約:現在の無期限の雇用契約に対して、26歳未満の雇用は2年間の使用期間を設け理由と問わず解雇できると言う法案)に反対して特に有名になった。またスペインのサパテロ首相が応援に入るという、外国の元首が他国の大統領候補を応援するという前代未聞の事だ。

日本に対しては、マンガ好きの麻生太郎が反論したことでも話題になった日本アニメの性的な物や暴力的な描写を批判し日本は男尊女卑社会と批判している。

両者共に日本に対しては批判的な面があり、中国よりと思われている。最近は世界的にも中国よりが大勢で、約800億円もかけられた中国のインターネット検閲システムにはアメリカの一流IT企業が軒並み参加しているし、インターネット電話のSkypeの中国版には検閲機能付きでリリースされている。特に親日家と言うことでなければ仕方のない潮流なのだろうか?

決選投票は5月6日で、世論調査ではサルコジ氏が54%、LCR、共産党、緑の党、労働者の闘いが支持しているロワイアル氏が46%となっている。

投稿者 paris : 02:17 AM

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