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juillet 23, 2008

あのエナジードリンク、ようやく解禁へ。

「レッドブル、翼をさずける。」このキャッチフレーズで、世界140ヶ国以上で販売を行うレッド・ブル。エナジードリンクとして世界最大のシェアを持ち、他に競合製品が成長していないことから好調な売れ行きだそうだ。日本では2005年にクラブやバーに登場、2006年にはコンビニエンスストアでの販売も開始し、CMがまだ記憶に新しい人も多いのではないだろうか。

カフェイン、タウリン、パントテン酸を含み、1日2缶以上飲むと腎臓、脳、心臓、血管に害を与える可能性があると何度も警告され、フランスでは何年も販売禁止されていた。
特にお酒と一緒に飲むと危険ということだ。

EUの自由な流通という原則のもと今月になって解禁されたが、医師はこれを憂慮している。フランス政府も販売出来るようになったものの出来るだけ飲まないように警告している。

投稿者 paris : 01:18 AM

juin 27, 2008

フランスの公共放送

サルコジ大統領就任後、フランスの公共放送のあり方が大きく変わろうとしている。始めはやっと放送を開始したばかりのフランス版CNNといえるフランス24や既存の外国向けフランスの放送局との統合。これは確かにそれぞれ局のカラーがあるといえ、同じような目的で役割が果たせないからと言って、放送局をいくつも作るのは財政が厳しい中難しいだろう。

そして、先日よりお伝えしているフランスの公共放送でのCM廃止だ。フランスの公共放送ではCMが流されており、受信料収入(受信機利用税)以外にも、コマーシャル収入は8億ユーロ程で全体の収入の割合もかなり大きい。この財源はどうするかというと、電話、通信、インターネット、広告収入の増える見込みの民放へ課税強化し、この穴埋めを行う。

このため、該当の放送局などはデモを行い、ニュースなんかはいかにも「デモ中です」という感じの簡易的なセットで薄暗い感じもする。セットぐらいはいつも通りでも良いんじゃないかと思うが、スタイリストはいるのか、別に髪の毛が乱れていたり、服装が乱れていたりはないようだ。

やはり、財源が握られると、放送内容に対しても握られていくと感じるのは考えすぎではないと思うが、更に国家の統制が行われる案が発表された。

1945に設立されたラジオ放送局RDF(Radiodiffusion Francaise)を1949年2月9日にRTF(Radiodiffusion - Television Francaise)に改編し、テレビ放送始まった。1963年6月26日にORTF(Office de Radiodiffusion Television Francaise)に政府の管理から、より影響を減らすために改編された。

RTFは国有で政府管理下(情報省管轄、予算は情報省と財務省の管理下)にあり、1963年アラン・ペルフィット情報相はRTFを「テレビ、それは全てのフランス人の食卓の中にある政府(La tetevision, c'est le gouvermement dans la salle a manger de chaque Francais.)」と言って、新しい放送局がより政府の干渉を受けない事を語っている。

ORTFの会長と局長の任命権は閣議で任命されていたが、さらに1982年に左派により責任者の任命権を現在のCSA(視聴覚最高評議会,Conseil superieur de l'audiovisuel)に繋がる規制・監督機関に移された。

CSAが特に知られているのは、外国語放送(主にアメリカ)を排除しフランス文化を守る目的でフランス語作品の放送時間を一定以上に定める規制を行っていることだろう。常に放送内容をチェックしており、アンテンヌフランスの初期の頃にお伝えしたが、この罰金があまりに高額なため、潰れてしまった局もある。

フランスの放送局は政府からの直接の影響を受けない様に変化していたが、今回のサルコジ大統領の発表では、CSAが持っているフランス・テレビジョン*の会長の任命権は議会の過半数の了承が必要なものの、大統領府が持ち1960年代に戻ると思われる内容だ。

フィヨン首相は「現在のフランス・テレビジョンの会長の任命制度は偽善的で、決して自主独立なものではない」と語っているが、公共放送の責任者が大統領が任命する事は他のヨーロッパ先進国ではあり得ないことで、公共放送の従属に繋がるとフランスのメディアは批判している。

*)ORTFは、1974年8月8日TF1やAntenne2などそれぞれの放送局に分割され、独立した放送局となっていたが、1987年の民営化後、公共放送のAntenne2などは経営難に陥り、1992年9月7日に公共テレビ局の再編が行われフランス・テレビジョンが発足した。

投稿者 paris : 01:20 AM

mars 16, 2008

フランス映画祭2008総評

日本でフランス映画祭が行われている間、フランスのドーヴィルではアジア映画祭が行われていた。日仏交流150周年を記念してこの映画祭を含むノルマンディーの観光ツアーが組まれていたようだ。日仏交流150周年と言っても、コレは悪名高き不平等条約が結ばれた条約を記念していて、何も日本が喜んで祝う筋合いはない。この交流も不平等な感じで、フランスの売り込みの方が大きい感じもする。

東京では開催が終了したが、大阪ではこれからだし、東京でも日仏学院やユーロスペースでは、今回上映したごく僅かの作品の再上映と旧作の上映がこの映画祭に引っかけて行われているので、これから見に行こうと思っている読者に速報的に伝えてみようと思う。

今回のフランス映画祭で一般的な視点から見て一番見やすいのはセドリック・クラピッシュ監督の「パリ」だろう。監督のインタビューも撮ったので、近日ホームページかDVDでリリースする予定だ。やはり明るく振る舞う監督は作品もうまく行くことが多い。数年前横浜に来たときはまだ駆け出しだった監督も今は「大物」である。日本での配給は決まったとも伝えられているが、非常に配給権が高かった事が多くの配給会社が断念していたと言う。

初監督、しかもいきなりカンヌやセザール賞で受賞してしまうという快挙を行ったセリーヌ・シアマ監督の「水の中のつぼみ」は異色の思春期のストーリー。ヨーロッパの映画記者はネタや視点の新しさなどを評価する傾向にあるが、この作品はまさに視点の切り込み方が良かったようだ。元々卒業制作として制作した脚本が受賞し、本作の映画化と言うことで本人がメガホンを握ることになった。

セザール賞で11部門もノミネートされジュリー・ドパルデューは助演女優賞受賞した「秘密」。同じく第二次世界大戦中のナチスと関係のある作品「暗闇の女たち」でも出演しているが、両方とも記録フィルムなどを挿入してリアリティーを高めている。日本人にとってフランスでのナチスの話などはよく知られていないので、多分フランス人の受ける印象と違ってしまうかもしれない。ジュリー・ドパルデューはフランス人は過去の罪をもっと知らなければいけないと、戦争終結から随分経った今の作品の意味を語っていたが、フランス人も関わっていたホロコーストなどをナチスに集約して押しつけている様にも感じた。なお、「秘密」には今回主演男優賞を受賞したマチュー・アマルリックも出演している。

十数回も行われているフランス映画祭の性で、2006~2007年に公開された最新のフランス映画を13本上映される。日本でも1年でどれだけ面白いと思える作品があるだろうか?より大衆を意識したハリウッド物でも大ヒットする映画、もしくは記憶に残る作品はごく僅かだ。ここ1~2年の中で優れた作品を集めるのも実は至難の業であると言える。

しかし映画祭ではないが普通に配給された『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』でマリオン・コティヤールはセザール賞で主演女優賞を受賞したが、アカデミー主演女優賞ではフランス語で演じたフランス人女優の受賞は初と言う快挙でもある。しかもセザール賞の撮影賞は日本人(永田鉄男)で有るし、既にDVDも発売され公開は終わったとはいえ、ラインナップに入れられなかったのかと思う。

今回来日した作品も日本は元よりフランスでも無名の監督だったり、長編は1~2作目なんて言うことも。それでも、半分程度は日本で公開されない物だったりするので、最新のフランス映画を知るには、他にはない機会である。

投稿者 paris : 09:55 PM

mars 15, 2008

ディディーヌ(Didine)ヴァンサン・ディエッチ監督インタビュー

この作品の監督ヴァンサン・ディエッチ(Vincent Dietschy)氏に、インタビューを行ってきました!

とても柔らかい雰囲気でチャーミングな監督。一つ一つ丁寧に答えてくれるこの真摯な印象は、この映画を見ている時の印象と通じる部分も。

35歳の女性をテーマにした理由を聞いていると、年齢関わらず女性ならばドキっと刺激を受けるような・・・そんなインタビューとなりました。

□AntenneFrance(以下AF):今回の撮影は日常を切り取るような自然な映像でしたね。撮影中に苦労したところは?
□Vincent Dietschy監督(以下監督):撮影は30日間という短期間で行いました。なので、あまり解決に悩む、苦労するというよりはテンポよく前に進んでいく感じです。日中の光をうまく取り入れるために、あっちでもないこっちでもないと走ることはありましたけど。
個人的には自分の誕生日に撮影する日があって、それは複雑な心境での撮影となりました。映画の主人公も35歳という年齢を重ねていくことへの焦りがひとつのテーマになっていますが、私自身年をとるのが受け入れがたいこともあって、複雑な気持ちでしたね。

□AF:映画の主人公ディディーヌは35歳ですね。男女問わず、ひとつの区切りの年齢のように思えますが、この年の意味するものは?
□監督:現代女性は人生の中で常に時計が回っているような感覚があると思います。35歳は、今を逃したら先がない、という切羽詰った感じがあって、この年だからこそ、という重みをストーリーに加えている。35歳で「つかむものはつかまないと」という重みです。

実際、ディディーヌ役のジェラルディーヌさんからは撮影中に「こういうシチュエーションなら、もっとイニシアティブをとれるのに」という意見もありました。ですが、この年は糸の上のバランスをとるよう慎重さがあります。

20歳、25歳で人生を決める人もいるけれど、そうでなかったディディーヌが、今、どうやってイニシアティブをとるのかがテーマになっているのです。

□AF:ディディーヌのデザイン料が随分安く見積もられているというエピソードもありましたね。
□監督:はい、あれは、一般的にアーティストというのは自分自身を評価して、いくらで交渉するというのが難しく、遠慮しているうちに周りからは尊敬されなくなってしまうことを表しています。ディディーヌ自身、数年前ならそんなこともなかったのに、35歳だから、この年だからというエピソードです。

□AF:作品とは少し離れますが、フランスでは映画などの芸術を支援する活動が活発ですが、政権が変わることによって、その支援に影響が出るとも聞きます。監督も助成金が受け取れなくなる、などの影響を受けたことはありますか?
□監督:私は映画作りにおいては、助成金に頼ることなく進めていこうと思っています。助成金を受け取ると制約も出ますからね。もちろん、資金にゆとりが出ますが・・・。助成金は映画のジャンルとしてはアーティスティックなものによく出ますが、私は多くの人に見てもらえる作品であり、配給できるように、というのが念頭にありますので、助成金には頼らないようにしています。

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投稿者 paris : 11:34 PM

mars 06, 2008

バグズ・ワールド

アンテンヌフランス読者の多くはこの手の作品をあまり好まないかもしれない。原題がLa Citadelle assiegeeと言うフランス語なのに英語の名前になっているから、と言うわけではない。昆虫をテーマにしたドキュメンタリーだ。

日本にも実は優秀な自然を相手にカメラを向ける人材が多くいるのだが、なかなか商業作品としてスクリーンに映ることは無い。しかしフランス映画ではミクロコスモス、皇帝ペンギンなど非常に良くできた作品が多くリリースされている。

本作は、アフリカに生息するアリの生態を記録したドキュメンタリーで有るにもかかわらず、ストーリーが出来ている。違う種のアリたちの闘い、何倍もの大きさの生物を集団で攻撃して食い尽くすシーンなど、ドイツ語のナレーションなら残虐に感じるかもしれないし、スペイン語だったらうるさそうだしと、詩的な表現も含めたフランス語のナレーションは良くマッチしている。

シロアリはまるでサグラダ・ファミリアの様な巣を作り上げ、女王アリを中心に国家の様に生活をしているが、付近の木に雷が落ち、この要塞のような巣の一部が破壊されてしまうが、豪雨によって内部に水が入り込んでしまう。何とか危機を脱する所に、サスライアリの大群が攻撃を仕掛けてくる。この大坂冬の陣のような闘いは、何の縁もないシロアリを応援してしまう。

伏線でサスライアリが移動してくる様もドキュメンタリーではあるがドラマティックで、コレが最後に重なり合う所には驚く。あえて誘導したのか、偶然か、ストーリーを作り上げるために別に同じような大群を取材したのかは不明だが、フィクションのように筋書きが出来ている。

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投稿者 paris : 09:44 PM