mars 05, 2008

次世代高速列車AGV

フランスの輸送機器大手のアルストム(Alstom)はTGV(Train a Grande Vitesse) に置き換わる次世代高速列車AGVを発表した。AGVはAutomotrice Grande Vites seのイニシャルだ。名前は少ししか変わらないが、動力方式がいわゆる日本の 新幹線方式を採用している。

この違いは何かというと、TGVでは動力源が列車の先頭と末尾にあり、機関車 が列車全体を引っ張るという方式。利点は機関車以外の車体は安く製造できる。 また、モーター無い客席は動作音が聞こえないのでより静かになる。

新幹線方式は全車体にモーターを設置しているが、この利点は加速が速いこと。 加速が速いために最高速度になるまでの時間が短く、到着までの時間を短縮す ることが出来る。日本のようなカーブの多い地形などで、減速を余儀なくさせ られたり、停車駅が多い場合は、この様なシステムが有利と言われている。

AGVは、以前よりより速く、軽く、エネルギー効率が高く、98%がリサイクル可 能と環境にも配慮した設計で、客室はよりゆったりしているという。TGVの営 業最高速度320Km/hを40km/h更新し360kn/hとなる予定だ。既にイタリアに受注 されフランスでは2014年ごろ登場とのこと。

いくらフランスが好きでも日本の新幹線が負けるのは悔しいが、フランスは在 来線でも200km/h以上を出し鉄道に関しては最先端を行っていたらしい。日本 の場合、東海道新幹線など1960代の設備だし単なる高速化は厳しいかもしれな いが、山の手線並みの過密ダイヤの運行などスピード以上の能力など特筆すべ き点が多い。フランスはTGV方式の優位性を主張して外国の新幹線新設の契約 を獲っていったが、結局日本の方式を取り入れることになった。

投稿者 paris : 09:46 AM

janvier 30, 2008

フランス、世界第3位のスーパーコンピューター導入

「アメリカ崩壊」なんて大きく書いてある雑誌を電車の中で見かけたが、何とも魅力的な見出しだ。しかし世界経済は各国深く結びついているのみならず、未だにアメリカの影響力は大きい。コンピューターに至っては、基幹部分のCPUからソフトの部分まで大半がアメリカ製だ。

フランス大使館によると、軍事目的を除く世界で第3位となるスーパーコンピューターを導入することを発表した。このリリースに写っている写真は、明らかにSX-8というNECのスーパーコンピューターであり、日本のスーパーコンピューターが採用されたのかと思ったが、文章ではIBMのBlue Gene採用されるらしい。

残念ながらヨーロッパはスーパーコンピューター自体の開発は手を引いていて、アプリケーションなどの開発などに注力している。ハードウェアでは、アメリカと日本の二極となり、2002年に600億円かけて当時圧倒的世界最高速の地球シミュレータ(NECのSX-5がベース)を開発したが、これが逆に眠れる獅子を起こしてしまったかのように更新を進め、現在では上位500台の半数はアメリカの物であり、大半がアメリカのベンダーによる物である。現在の世界最速のスーパーコンピューターはBlue Geneを採用した物であり、地球シミュレータの約10倍の能力がある。すでに地球シミュレータはトップ10にもランクしていない。

スーパーコンピューターは主に軍事利用される物として、共産圏の輸出なども規制されていて、当時高性能なゲーム機であるPlayStation2なんかも規制対象に上がった事がある。しかし現在は一般的なPCに使われるCPUを大量に利用して高性能を得ている物が主流となっている様である。

前出の地球シミュレーターは開発に600億円かかり、電気代だけで年間5億円、全体の維持に年50億円もかかると言うが、この様なシステムはよりコンパクトでより導入費用が安く維持費も安くなると言う。

スーパーコンピューターの利用も学術・軍事のみだけではなく産業界でも進んでいる。とくに自動車・航空産業などの設計などで利用されており、アメリカ、日本、ドイツが突出している。

自動車メーカーでは設計によるシミュレーションなどが行われたりしているが、部品メーカーなども導入されている。面白い例では、台湾の光るメダカの遺伝子改造の際もスーパーコンピューターで検証されて行われている。

この様にスーパーコンピューターが国の繁栄を大きく左右するとも言えるが、フランスはオルセーのコンピューター開発・資源研究所(IDRIS)に設置されるこの新しいスーパーコンピューターは所属にかかわらず利用でき、将来的にはヨーロッパのDEISA計画(Distributed European Infrastructure for Supercomputing Applications)に接続され、ヨーロッパ内の11のスーパーコンピューターと連携させさらなる高速化を狙うとのことだ。

投稿者 paris : 02:49 PM

juin 21, 2007

フランスの旅行は、宇宙か欧州か?

今スペースシャトルが打ち上げられて、帰還しようとしている。昔なら衛生生中継なんて事もあったが、今では忘れられた存在なのか、もう新しいニュースではなくなってしまったのか、お約束の耐熱パネルの問題で帰還が延期もされたがニュースであまり採り上げられていない。

そんな中でスペースシャトル型の宇宙船は新たな話題を振りまこうとしている。エアバスの親会社にあたるEADS(European Aeronautic Defence and Space Company,欧州航空防衛宇宙社)は宇宙旅行事業を参入しようとしていて、2012年頃のサービス開始に向け宇宙旅行船を開発に着手する模様だ。

このプロジェクトはアストリウム(Astrium)と言い、4人乗りで高度100kmを約3分間の無重力状態を体験でき90分間の弾道飛行が体験できる。料金はおよそ15~20万ユーロ(約2500~3300万円)と比較的低予算で宇宙旅行が可能となる。(ロシアのソユーズは約30億円)どの滑走路からも離着陸可能で収益性の高いシステムを計画しているという。しかし既に競合もおり、アメリカのスペースシップ、ヴァージン・ギャラクティックなど話題も大きい。

そんな中でエアバス自体もルブルジェの航空ショーで339機を受注したという。(仮受注も含む)対するアメリカのボーイングは46機を受注と大幅に差が開いた感があるが、ボーイングによれば、年間を通して受注を受けておりこの航空ショーのみではないと言う。年間を通した確定受注件数では、エアバスは今回の受注を含めて420機、ボーイングは435機とボーイングの方が多い。エアバスは2年連続赤字を払拭したい考えだが、だが今年も大幅な赤字を計上する見込みだ。

今回の航空ショーでエアバスに受注したところでは、中東が目立つ。このところの原油高上昇を受けて、オイルマネーは活況のようで、飛行機だけではなく船も買ってしまう。豪華客船「クイーン・エリザベス2世」をアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国政府の投資会社イスティスマルが1億ドル(約120億円)で購入した。先日バーニーズ・ニューヨークの購入で話題になったばかりだ。

さて、エアバスが好調だとしても、旅客業界は更に厳しくなっている様だ。6/10に新しいTGV路線(TGV東線TGV-Est)が開通した。今まで4時間かかっていたパリ-ストラスブール間が2時間20分に短縮される。飛行機では1時間程度だが、テレビ局による実際の時間測定によるとほんの数分飛行機が速かっただけで、料金や環境に与える影響を考えるとTGVに分があるとしていた。

ヨーロッパの高速鉄道網はどんどん拡大し、スペインのバルセロナからハンガリーのバルセロナまで拡張する計画で、ドイツのICEと相互乗り入れが同日開始された。ドイツ国境近くのストラスブールでは2つの路線が設置され、パリ-ミュンヘン-ウイーン-ブタペストを繋ぎ、もう一つはバルセロナ-リヨン-フランクフルト-ハンブルクを結ぶ事になっている。

投稿者 paris : 02:28 AM

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