原油価格が上がり続ける理由

AF注)ヨーロッパでは連日電気料金などの値上がりのニュースが流れています。

市場では、原油価格の上昇が続いています。北海産のブレント原油は昨日、1バレル80ドル近くに達し、2018年10月以来の高水準となりました。その主な理由は、世界的な需要の高まりと供給不足です。

特に、世界最大の生産国であり消費国でもある米国では、原油の生産が途絶えています。メキシコ湾の石油インフラはまだ完全な生産能力に戻っておらず、8月末に発生したハリケーン・アイダによる被害の影響を受けています。

一方、OPECとその同盟国であるロシアは、パンデミック時に決定した段階的な増産政策を維持しています。輸出国の組織は当面、原油の増産を拒否しており、これが価格の下落につながる可能性があります。このように供給が限られている中で、先進国を中心とした世界的な景気回復により、需要は順調に伸びています。

世界各地で封じ込め策が緩和され、米国では入国規制が解除されて空路が徐々に再開されていることから、投資家はブラックゴールドに賭けている。このような状況が市場価格の上昇に拍車をかけている。また、天然ガスの価格が高騰していることも、需要を後押ししています。後者の場合、消費者の一部は安価になった石油に頼るようになっています。

来年の世界の原油需要は、パンデミック前の水準を上回るとOpecは予測しています。現在から2045年までの間、さらに上昇し続けるはずです。このような原油価格の上昇の直接的な結果として、燃料費が上昇し、特に非生産国の家庭ではエネルギー費が増加しています。

Radio France International
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