コラリー・クレモン インタビュー

フレンチ・ポップの新世代の歌姫、Coralie Clement(コラリー・クレモン)の3年振りとなる3rdアルバム「Toystore」がリリースされました。今年も実兄で「セルジュ・ゲンズブールの再来」と呼び声も高いバンジャマン・ビオレーがプロデュース。多才な楽器で奏でるサウンドとコラリーのチャーミングな歌声が魅力的で、まるでオモチャ箱のようなアルバムです。

彼女の自然体の魅力が伝わるインタビューとなりましたのでどうぞ!

◎3歳のときから音楽にふれているわ
父がクラリネットのミュージシャンなので、3歳のときから音楽を教わってきたわ。バイオリンを学び、大学でも5,6年かけて音楽を学んだの。

◎愛についての詩がほとんどよ
私が歌うのはシャンソンでもあり、ポップミュージックのテイストも含んでいるわね。シャンソンはフランス語の歌だからその意味は大きいわ。詩を書くときのテーマはいつも「愛」なの。好きな詩人はボードレールで小学校の頃に学校で学んだ詩がいまも歌詞を書くときの基本になっていたりするわ。

幸運なことに私のプロデューサーは私の兄なので、彼はアルバムを売るためにこんな歌詞にしろとか指示することは全くないわ。私は完全に自由な状態で詩を書けるのよ。詩を書くときは感情的でいるようにしているわ。感情なしには詩も曲も作れないと思うの。

◎「Toystore」おもちゃ屋さんのように楽しくて、どんな人にも聞いて欲しい
アルバムに入っている曲には小さな楽器がたくさん使われているわ。小さなピアノやメロディカや本当にたくさんの楽器。スタジオはいつもこの楽器たちで埋め尽くされていて、まるでおもちゃ屋さんみたいだったの。それで「Toystore」(おもちゃ屋さん)という名前にしたの。曲のほとんどはパリで作ったものよ。どんな人が聞いても楽しい曲ばかりだから、是非聞いてみて欲しいわ。

◎東京は大好きよ
東京は大好きな街の一つね。日本に来るのは3回目で京都、大阪、福岡にも行ったことがあるけど、京都ではお寺に行ったりお茶を飲んだり、美しい体験ができて最高だった。東京では渋谷でお買い物をしたり、新宿のホテルから東京の夜景を眺めたり素晴らしかったわ。ソフィアコッポラの「ロストイントランスレーション」、大好きな映画だけど、あの作品の中の東京のシーンもたまらなく好きね。

◎シンプルでいたい
音楽を作ることは楽しくて素晴らしいことだから、続けていきたい。そしてずっとシンプルでいたいわね。スターになることは私のゴールではないわ。それよりも自然体でいることが大切。そうね、フランス人で目標とする人がいるとすればヴァネッサ・パラディよ。彼女は二人の子供がいて、大スターで有名だけれど、それでも自然体で常にシンプルなの。憧れているわよ。

明るく目をくりくりっと笑う姿はとってもチャーミングでした。どんな質問でも真摯に答えてくれる姿勢は音楽を愛するからこそで、音楽一家に生まれた彼女にとって音楽は人生そのもの。これからも自然体でありたい、なんて答えてましたが、すでに飾らないナチュラルスタイルが魅力的なコラリー・クレモンでした。

Antenne France
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