AntenneFrance n.451 フランスのインフルエンザ対策

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A__n__t__e__n__n__e____F__r__a__n__c__e______________ISSN_1881-2597_n.451
  S O M M A I R E  2009/8/22
  □フランスのインフルエンザ対策

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◆◆フランスのインフルエンザ対策
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 ウェブサイト上では数回にわたってフランスの新型インフルエンザ対策や現
 状について取り上げてきたが、今回はまとめてお伝えしようと思う。基本的
 に他の予防接種と違って季節性のインフルエンザの予防接種は、良く外れ意
 味がないと考えているが、今回の新型インフルエンザのように流行するウイ
 ルスが特定されている場合は別と考えている。また日本の場合は、インフル
 エンザワクチンの有効性に関してまともな調査が行われていない。
 
 感染拡大の恐れがある秋冬の前に各国は具体的な対策を固めていきたいとこ
 ろで、現在感染者が増加しているアルゼンチンはEUと人口の分布が似ている
 としてEU諸国が参考にしようと躍起になっている。
 
 フランスでは約1億回分のワクチンが10月から冬にかけて納品されると政府
 が発表しており、国民の不安が爆発する前のしかるべき措置と思える。この
 1億回分というのは、このワクチンは2回接種しなければならないので、約5
 千人分ということになる。
 
 ヨーロッパなどでも人口の大半をカバーできる量を発注していたりする中、
 日本は5300万人分を用意したいという方針だったが、実際は1700万本程度し
 か国内で製造できないので、輸入に頼ることになった。このワクチンは政府
 が買い取るそうだが、接種は全額自費だそうだ。
 
 ワクチンが大量生産できる体制が整っているのは世界中でもアメリカ、イギ
 リス、フランス、ドイツ、日本などしかないそうだが、最近では中国などに
 も技術移転し安価に製造できるようになっている。
 
 日本でのワクチン製造法は基本的に鶏の有精卵を使って製造する従来の方法
 だが、「細胞培養法」といわれる方法で、鶏卵の代わりに昆虫の細胞を利用
 する方法があり、より速く製造することが出来る。また遺伝子組み換え技術
 によりウイルスの蛋白を製造して作るワクチンもある。
 
 WHOも新しいワクチンの安全性と有用性の確保を行い、24時間態勢で監視し
 ていくことを呼びかけている。1976年、豚インフルエンザの感染が確認され
 た際に、アメリカでは集団接種を行った。そのときに大量のギラン・バレー
 症候群を感染した例が有る。この感染率は通常より非常に高く問題になっ
 た。
 
 ギラン・バレー症候群に関しては、先日大原麗子さんが亡くなった際にこの
 病気が改めて取り上げられたが、インフルエンザの予防接種による副作用と
 見られるものが毎年数件報告されている。
 
 日本でワクチンを外国から輸入して予防接種を行っている医師に聞いたとこ
 ろ、7月時点では新型インフルエンザ用のワクチンは、その有用性、安全性
 ともに全く不明であるとのこと。当然治験などをして安全性を確認してから
 出荷されるが、早ければ9月頃から出回る事になっている。実際のことはそ
 の後でなければ分からないだろう。
 
 さて、フランスでは教育省が、就学児童をもつ家庭に配布予定の新型インフ
 ルエンザ対策のパンフレットの準備をすすめている。パンフレットは9月の
 新学期スタート時に保護者に配られる予定だ。
 
 新型インフルエンザが流行する恐れのある10月以降、集団感染が発生した場
 合、学校によっては閉鎖される可能性がある。そのとき、学校教育をどう継
 続するかが問題となるが、パンフレットでは、ラジオ、インターネットやテ
 レビを通じて300時間ほどの教育プログラムを放送し対応すると記載してい
 る。
 
 また教師も生徒の勉強をフォローできるよう緊急時の体制を整えていく。出
 産後の女性の就業が一般的なフランスでは、学校が閉鎖された場合、保護者
 の懸念事項は「子供の世話を誰がするのか」。これについては個々の家庭で
 の対応が求められそうだ。
 
 パンフレットには他にも予防策の基本的な知識も記載された。

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