AntenneFrance N.246 パリでギャラリー巡り

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  □第25回ぴあフィルムフェスティバル
          『ジャン=ピエール・ジュネ監督作品など』
  □パリでギャラリー巡り
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◆◆巨匠たちのファーストステップ:ジャン=ピエール・ジュネ監督作品など
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    第25回ぴあフィルムフェスティバル
    日比谷・シャンテシネ2 7月12日(土)~25日(金)
    
    『ジャン=ピエール・ジュネ監督作品など』
    上映日 7月13日(日)11:30~、18日(金)13:30~
 【上映作品】
 「ゲルニカ」1978/15min エミール・クストリッツァ監督
 「トランジット」1986/15min セドリック・クラピッシュ監督
 「躍動(原題 Ce Qui Me Meut)」1989/22min セドリック・クラピッシュ監督
 「僕の好きなこと、嫌いなこと」1990/7min ジャン=ピエール・ジュネ監督
 「回転木馬(原題 Le Manege)」1979/10min ジャン=ピエール・ジュネ監督
 「ビリー・ブラッコに休息なし(原題 Pas de Repos pour Billy Brakko)」
  1984/4min ジャン=ピエール・ジュネ監督作品
 「不安工房(原題 Le Laboratoire de l’angoisse)」1971/11min
  パトリス・ルコント監督
 「ハッピー・ファミリー」1973/13min パトリス・ルコント監督
 今は巨匠と言われる監督達だが、誰にでも初めの一歩がある。初めから天才の匂
 いがする作品、初めだからこそ今ひとつな作品と色々あるのだろうが、ここで紹
 介されるヨーロッパ監督の作品はどれも「らしさ」を感じるものばかり。今でこ
 そ長編作品のストーリーに埋もれているが、彼らの発想の原点を見つけられる。
 『アメリ』で一躍世界各国で有名となったジャン=ピエール・ジュネ監督の「僕
 の好きなこと、嫌いなこと」は“ささやかだけれども好きなこと”を取り上げ
 る。「僕の好きなことはヴァカンスから帰ってきた本を開くと砂が落ちてくるこ
 と。卵の黄身を一口で食べること・・・」といった具合で映像の断片を斬新につ
 なげる。まさに、後の『アメリ』のクレーム・ブリュレ好きに引き継がれていく
 短編だ。
 会場の笑いを誘ったのがパトリス・ルコント監督の「不安工房」。女性研究者に
 変態なまでに愛を寄せる男の話。硝酸をかぶって火傷しても平然とする不気味な
 男。ブラックな結末に胃をひくっとさせつつも笑ってしまう。仕立屋の男や、髪
 結いの亭主、娼婦館の男などなど色々な職業の男を映画に出演させてきた監督だ
 が、この作品では掃除係の男が主役。しかも報われない恋心を抱く点も変わって
 いない。20年以上前の作品にもルコントらしさがぷんぷんとしていて嬉しい限り
 だ。
 巨匠の作品をここまで過去に遡って観られるなんて、ファンにとってはとても貴
 重な機会だろう。「あの監督は初期の頃から発想の原点は変わってないんだよ
 ね。」なんてついつい言ってみたくなるかもしれない。お気に入りのフランス映
 画監督作品がある方には是非お薦めします。
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◆◆パリでギャラリー巡り
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 御存じの通り、フランスは芸術の国。パリではルーブルやオルセーなど、世界に
 誇る有名美術館がいくつもあり、観光のマストポイントとなっていますね。一方
 で、入場料いらずで気軽に入れるギャラリーがたくさんあるのもこの街の魅力。
 たいていの展覧会は、木曜日に「ヴェルニサージュ」という、誰でも参加できる
 オープンパーティを開いて、お酒やおつまみをふるまったりします。パリを歩い
 ていて、このヴェルニサージュに出くわしたら、ラッキー。思いきって中に入
 り、パリジャン・パリジェンヌとジャンパン片手に芸術談義を交わしてみてはい
 かがでしょう。
 パリのギャラリーで入手できる、シーズン毎に出るギャラリー情報紙
 「Association des galleries(アソシアシオン・デ・ギャラリー)」では、全て
 ではありませんが、主なギャラリーの地図と開催中の展覧会の作品が載っていて
 とても便利です。これを見ると、パリでは主にサンジェルマンとマレにギャラ
 リーが集中していることがわかります。時間がなくて、効率的にまわりたけれ
 ば、この2つのカルチェを中心にするといいかもしれません。
 サンジェルマンでも、特にrue de Seine(セーヌ通り)は「ギャラリー通り」と
 呼んでいいかもしれないほどのギャラリー集中地帯です。絵画、彫刻、版画など
 様々な種類のアートが見られます。そんな中で、Galerie PIXI(ギャラリー・ピ
 クシー)はいつも面白い立体作品が見られる所。バウハウスやデステイルの雰囲
 気のある、近くのrue de l’Echaudeにある同系列の雑貨屋PIXI & Cie(ピクシー
 &シー)にも通じる、センスのいい遊び心のあるデザインものを多く扱っていま
 す。お部屋のインテリアの参考にもなりそう。
 そこからサンジェルマン大通りを渡ってセーヌ川に向かって歩いて行くと、右手
 にGalerie Documents(ギャラリー・ドキュモン)があります。ここでは、昔の広
 告ポスターを扱っていて、すごいのは、100年前のポスターも完璧な状態で保存し
 てある所。日本でも人気のあるフランスのイラストレーター、サヴィニャックの
 コレクションも圧巻です。他にもチェコの作家、ミュシャの作品も多く、素敵な
 マダムが親切に応対してくれます。その隣にあるGalerie Seine 51は、新しい、
 斬新なイラスト作品が見られる所でおすすめです。内装も3フロアに渡って奥に
 続いていて、落ち着いて作品が見られる点も大きなポイント。
 そして、特に現代アートに興味がある人に是非行ってもらいたいのが、パリの南
 の地域に約5年前にできた、Loise Weiss(ルイーズ・ヴェイス)というギャラ
 リー通りです。10以上ものギャラリーが集中するこの場所では、家具、絵画、オ
 ブジェなど、従来の芸術の形にこだわらない自由なアート作品が一度に見られま
 す。ふらっと入ったギャラリーで、偶然にも村上隆氏のルイ・ヴィトンのモノグ
 ラムをモチーフにした作品展「スーパーフラット・モノグラム展」をやっていた
 りして、楽しい驚きや発見があるのも、ここの魅力です。
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 Galerie PIXI: 95, rue de Seine 75006 Paris
 PIXI & cie: 6, rue de l’Echaude 75006 Paris
 Galerie Documents: 53, rue de Seine 75006 Paris
 Galerie Seine 51: 51, rue de Charonne 75011 Paris
 Loise Weiss: rue Loise Weiss 75013 Paris
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