AntenneFrance n.373 エアバスVSボーイング

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A__n__t__e__n__n__e____F__r__a__n__c__e______________ISSN_1881-2597_n.373
  S O M M A I R E  2007/7/12
  □エアバスVSボーイング
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◆◆エアバスVSボーイング
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 先日ルブルジェの航空ショーでエアバスが好調だという記事を載せたが、対す
 るボーイングの次世代機は史上最高速の売上げベースだと言う。ボーイングと
 言えば、第二次大戦中に日本本土爆撃に使われたB-29もボーイング社製である。
 この機種は原爆投下にも利用された。
 こんなボーイングだが、新型機787は日本企業担当の比率が35%とかなりの部
 分を占める。特に主翼などで使う炭素繊維が日本製で、これにより軽量化、よ
 りエコロジーな機体となった。燃費は767と比べると15~20%向上したと言わ
 れる。燃費の良さはもちろんコストダウンに繋がるが、最近の消費者のエコロ
 ジー志向にもマッチする。ヨーロッパではTGVなどの新幹線網を利用すること
 で、よりエコロジーな移動が可能であることを売りにしている。
 エアバスと言うとフランスを代表する企業のように見えてしまうが、ヨーロッ
 パ4カ国の共同会社で本社がフランスのツゥルーズにある。ジェット旅客機は
 開発費が高騰しアメリカのメーカーとの競業に勝てなくなってきた。このため
 にフランスのアエロスパシアル、西ドイツのダイムラー・ベンツ・エアロスペ
 ース(DASA)の共同出資によって誕生し、イギリスのBAeとスペインのCASAが加
 わった。
 エアバスの特徴は最新の高度技術を次々に導入し、コックピットのハイテク化
 で計器や操縦桿の殆どがコンピューター管理されている。日本にも全日空など
 に導入されていたようだが、縮小傾向で今回の新型機ボーイング787の最初の
 発注を全日空が行い開発がスタートした。
 エアバスの国際協力体制というのは先見の明があったことは確かで、アメリカ
 にはボーイングの他、田中角栄を失脚に追い込んだロッキード事件のロッキー
 ド、マクドネル・ダグラス社などがあったが、ロッキードはこのロッキード事
 件をきっかけに民間機事業から撤退、マクドネル・ダグラスは経営不振が続き
 ボーイングに合併された。これらの不振はエアバスの躍進が背景にある。
 ロッキード、合併されたダグラス社の部門も旅客産業から撤退し、軍需産業や
 宇宙産業に特化しており、ボーイング自体も経営の主体をよりシフトしている。
 何しろクリントン政権時代にやっと財政黒字になったのにイラン戦争などで10
 0兆円近く使ってくれたらしい。とは言っても1000兆円を超える日本全体の財
 政赤字に比べれば大したこと無い。(この前破綻した夕張市よりも収入比から
 すると遙かに大きい)
 ボーイング自体もエアバスの追い上げや開発費の高騰などで、国際共同開発を
 行っている。787で言えば三菱重工や東レなどが参加している。もちろんヨー
 ロッパやアジアの企業も分担生産に参加している。逆にエアバスにも日本企業
 は参加しており、最新機A380には、三菱重工や東レも含む15社が日本企業だ。
 両方とも主要部分であるエンジンはロールス・ロイスやGE(もしくは子会社)
 製で技術的には同程度と言える。
 大きな違いは、この開発コンセプトで両社とも今後の航空旅客需要は伸びるこ
 とを予測しているが、エアバスA380は史上最大の航空機で最大800人以上(フ
 ァーストクラスなどを設けるから、事実上は500人程度になる)の定員となる。
 この様な大型機は例えば、東京-パリなどハブ空港間で利用される。最終目的
 地にはより小型な航空機で乗り換えるというのが前提だ。
 これに対して、乗客が乗り換えが面倒で目的地の空港へ直接到着することを望
 むために、直行便を増やすと考えるボーイング、787は中型機で実際は競合し
 ない。(エアバスには中型機のラインナップがある)例えば、東京からニース
 に向かう場合、まずパリで乗り換えニースに到着という事から、東京から直接
 ニースの空港へ到着する便を就航させると言うのである。世界の航空事情がど
 ちらを選ぶかにかかっている。
 ヨーロッパは日本と少し似ていて、370号でも少し触れたが新幹線による交通
 網の整備が着々と進んでいる。空港は小規模な都市にも整備されている。しか
 し小都市同士の直行便のニーズがあり採算が取れるか疑問だ。韓国やオースト
 ラリアと同等の経済規模のある九州の空港発着のヨーロッパ路線は廃止になっ
 た。
 いずれの新型機も現時点は納品されていないが、受注高はエアバスA380が157
 機、最大発注航空会社はドバイのエミレーツ航空が53機、エールフランスが12
 機、ルフトハンザが15機、オーストラリアのカンタスが20機、シンガポールが
 19機。日本からは発注がない。採算ラインは現在480機としている。(当初は2
 50機だったが遅れやキャンセルなどにより悪化した)
 ボーイング787は予想外の売れ行きで567機。最大発注航空会社は全日空の50機、
 初飛行は2008年を予定している。更に当初の設計に反して、787自体もニーズ
 により胴体を伸ばして客席数を増やしたモデルも生産する予定だ。
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