フランス革命記念日

今日7月14日はフランス革命記念日です。日本では「パリ祭」として、主にホテルやフランス・レストランなどでイベントや特別メニューが出る日として定着していますね。フランス革命はバスティーユ牢獄を攻撃、囚人を解放し、国王や貴族などを大量に処刑するためにギロチンが使われたと言うイメージがあります。それなら、やっぱりメニューは血の滴るステーキが最適でしょう。

日本人から見るとフランスはテクノロジー的に遅れている感がありますが、フランス人は結構発明家だったりします。前出のギロチン(Guillotine)も1792年4月25日にフランスで正式に処刑道具として使われました。歴史の授業でも習ったと思いますが、元々貴族は断首、平民は絞首刑でしたが、首切り役人が下手であると非常な苦痛を伴うことで、議員で内科医のジョゼフ・ギヨタンが提案し、当初は笑いものにされていましたが、最終的に採用されました。このあたりは切腹の時に介錯人(斬首する人)が下手だと大変と言う話に似ています。

設計は外科医のアントワヌ・ルイが依頼を受け、刃を斜めにするなどの改良を加えました。この機器の名称は正義の柱(Boisde Justice)ですが、設計をしたルイ(Louis)からルイゼット(Luoisette)などと呼ばれた事もあります。結局、人道的なギヨタン医師の方が有名になりGuillotineと呼ばれるようになりました。ちなみにギロチンにかけることをguillotinerと言います。

当初のギロチンは刃が内側に反っていたために切れ味が悪く一撃では切れませんでしたが、国王ルイ16世の提案で刃を外側に反らせることにより、当初の目的通り斬ることが出来るようになりました。皮肉なのは、そのルイ16世もこのギロチンで処刑されたのです。何とフランスでは死刑制度が廃止された1981年までギロチンが使われていました。

このフランス革命は非常に血なまぐさいイメージがあり、バスチーユ牢獄襲撃後、市民階級が掌握した国民議会では、ロベスピエールによる恐怖政治が行われ、たくさんの人がギロチンにかけられます。そのロベスピエール自身もギロチンにかけられます。ロペスピエールが倒されるまでに処刑された数は1832件、内閣が逮捕令に署名した数は542件と、戦争などによる死者に比べれば圧倒的に少ないと言われています。

また、国歌「ラ・マルセイエーズ」はこの革命でマルセイユ市民がパリに向かって行進したときに歌われた曲ですが、元々はストラスブールで作詞作曲されたものです。

革命後、国王が逮捕されたことに危機感を覚えたプロイセンとオーストリアは共同でフランスに武力介入を行い、ルイ16世はフランスを敗戦に導くことを目的に宣戦布告をしました。この宣戦布告がアルザスのストラスブールに届き、ライン川を挟んで敵国に隣接するこの街は熱狂し、市民の間で流行っている革命歌が下品であるために軍ではふさわしくないとして、音楽の才能のあるルジェ・ド・リール市長に依頼さら一夜のうちに作詞作曲されるのです。

この曲は「ライン軍のための軍歌、リュックネール元帥に捧ぐ」という名前で印刷されて出回ったのですが、商人や様々な人の手をわたり南フランスまで、この歌詞がマルセイユの新聞に掲載されました。

また、オーストリアとの戦争は敗戦を重ね、首都パリを防衛するため義勇軍を全国から集められます。この際にマルセイユの義勇軍は出会う人にこの歌詞を書き写したのもを配ったり、歌って聞かせたりしていき、この歌が「マルセイユ人の歌」と認知されるようになりました。パリに入ってからも、乱闘やテュイルリー宮襲撃でも歌い、革命の象徴となりました。

恐怖政治が終わり、テルミドールの反動政治では至る所で革命に反動的な民衆や王党派のテロなどが発生し、これを懸念した議会が1789年7月14日のフランス革命から6年後の1795年7月14日に正式に国歌として制定されました。

この国歌としては、革命的な性格ゆえに禁止されたこともあったり、カトリック教会からは悪意をもたれていたり、内容が過激なために議論されたりしています。

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