フランス発、メートル法とサミット

フランス由来のものとして、前回のテーマだったフランス革命で産まれたメートル法がある。メートル法というと1メートルとか2kmのように使われる長さの単位だが、その他重さや面積などを表す単位なども同時に設定された。

日本ではメートルは「米」と記載される事があり、特に平方メートル(m2)は「平米」なんて言われる。これは単に発音から「米」になったと思われるが、フランス由来でアメリカでは使われていない単位が「米」とは皮肉だ。

世界中にあった単位を統一するために、1791年フランスの国民議会議員のタレーラン・ペリゴールの提案で始まり、当時はイギリスと共同で進めるはずだったが、革命の影響を恐れられて、フランス単独で行うことになった。

世界共通の単位にするために地球の長さを根拠にしたが、当時ヨーロッパで使われていたcubit(肘から中指までの長さが1単位)を2倍にした長さに近く、現在では真空中の光が約3億分の1秒進む距離と定義されている。

また、先日ロシアで行われたサミットも提唱者はフランス大統領だ。1973年のオイルショックから始まった世界的な不況を基に経済関連の討議を行うために1975年ヴァレリー・ジスカールデスタン・フランス大統領が、フランス、西ドイツ、イギリス、イタリア、アメリカ、日本の首脳をランブイエに招待し始まった。現在ではカナダやロシアが加わりG8と言われるが、会議にはEU、国連、ブラジル、中国、インド、南アフリカ、メキシコの首脳が参加する。

最近アンテンヌフランスのタイトル付近に8桁の数字が表示されるようになったが、これは国際標準逐次刊行物番号(ISSN)で、ユネスコとフランス政府によって設立された。この話に関してはまた近い将来記事になるだろう。

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