新型インフルエンザの流行だが、日本は島国だからと思っていたのもつかの間、数人だった感染者が朝起きたら100人以上と増えており、急速な感染力に驚いた人も多いだろう。

新型のインフルエンザの流行は以前から予期されていたため、しかるべき対応策が有るはずだが、各国まちまちであり、WHOでも明確なメッセージが出せているとは言えない。予期していた強毒性の鳥インフルエンザではなかったことも原因だろう。勿論、今現在も鳥インフルエンザが発生する懸念が消えたわけではない。

なぜ鳥インフルエンザが恐れられているかというと致死率が高いからだ。よくテレビでもH1N1と言われているが、このモデル番号は、Hはhemagglutinin(ヘマグルチニン)Nはneurminidase(ニューラミニダーゼ)の略で、Hは15種類、Nは9種類有る。この組み合わせがH1N1という形の名前になっている。このうち人から人にうつるのは、H1,2,3とN1,2で、恐れられていた鳥インフルエンザH5N1は人から人への感染力が高くなかったので大流行にならなかった。

さらに鳥インフルエンザの場合はワクチンが今までの方法では製造できない。ワクチンを作る場合、鶏の卵を使うが、鳥インフルエンザの場合、鳥が死ぬように鳥の卵も死ぬので、この方法でワクチンの製造が出来ない。

現在は、遺伝子組み換え技術を利用した方法でワクチンが製造可能で、すでに人への試験も行われて安全性が確認されているそうだ。しかし、遺伝子組み換え物は口に入れるのでさえ問題視されているのに、注射するのはもっと気が引ける人もいるかもしれない。

ワクチンはフランス語でvaccinと書くが、狂牛病vache folleのvacheと同じ語源を持つ牛(ラテン語のvacca)から来ている。牛痘にかかった人が天然痘にかからなくなる事を発見して、これから天然痘ワクチンを作ったことが由来だ。

このワクチンだが、日本では独特な法則があり同日に複数のワクチンを打たない事になっている。WHOでも諸外国でも同時に何本も打つのは普通だそうで、インドなんかでは生まれたときに10本ほど打って退院するらしい。

また日本では国際的にはほとんどの国が接種しているワクチンが未承認だったり、承認されていても自費だったりと結構遅れている。昨年ようやく認可されたHibワクチンは、それまでアジアで打てなかった国は日本と北朝鮮だけだったという。

テレビでメキシコでは青いマスクを見るが、マスクには防護効果がないなどといわれる事がある。確かに外国では日本のようにマスクを付けて出歩く人はほとんどいないが、フランスではマスクは有効とされているようだ。

マスクを製造する8つの工場は24時間フル稼働で50%の増産を行っている。主な注文先は今まで全く対策をしておらず今になってその遅れを取り戻そうとしている外国や行政機関、大企業などだ。

マスクではウイルスを通り抜けてしまうというが、マスクによっては多層構造になっていて、間にポリプロピレン繊維で出来た層が静電気を帯び、ウイルスなどを通さない構造になっている物では94%の防護率に達している。但しこの保護効果は年月とともに減少し、使用した場合は8時間毎に取り替える必要があるという。

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