クリスマス・ストーリー

欧米人と付き合えばよく分かる事だが、クリスマスは重要な日だ。だから海外に留学していてもクリスマスにはお国に帰るという人は結構多い。本作が、疎遠になっていた家族を一同に集める口実用いたのが、このクリスマスだ。30年前のクリスマスと名の付く映画ならキリスト教に深く結びついた内容で、最後には心温まるエンディングだっただろうが、21世紀にそんな話では映画にならないのだろう。

とてもフランスらしい映画なので、正直色々分かりにくい部分が多々あるだろうし、そういった意味でも通常公開やDVDなどで見るよりはフランス人なども多いフランス映画祭で見るのが一番良いだろう。試写会でも、面白いところでも誰も笑わないので、寂しい。フランス映画祭の独特な雰囲気は東京に移ってから消えてきたが、反応の良い観客と一緒に見るのは、それなりの楽しさがある。

作品を見る前にネタバレを極端に嫌う人がいることはよく分かっているが、事前に多少の解説を読んでおいた方が良いのではないかと思う。一度分からないことがあると疑問に感じて、それが頭から離れずに、更に内容が分からなくなる事がたまに有るが、そうなりかねない。

何しろ本物の親子が競演しているのに、役では親子じゃない。まあ、ドラマでは良くあることだが、誰が誰の子なのか分からなくなる。ジュノン(カトリーヌ・ドヌーヴ)の娘がエリザベート(アンヌ・コンシニ)だが全然似ていない。だが、三男イヴァン(メルヴィル・プポー)の妻役がキアラ・マストロヤンニでカトリーヌ・ドヌーヴの本当の娘だ。

フランスではカンヌやセザール賞で受賞し高評価となっている。ニューヨークでも上映されたらしく、ニューヨーク・ポストの年間ベスト4に選ばれている。

関連記事

ニュースレター

FeedBurner

更新情報をメールで受け取る

Delivered by FeedBurner

Subscribe in a reader

AntenneFranceの本



YouTubeチャンネル

ピックアップ記事

  1. 2010-3-10

    産休で不足する教師たち

    女性が社会に進出することで、経済的にはポジティブな点ばかりが着目されがちだが、女性が社会に出れば出る…
  2. 2017-5-30

    2017年バリューボルドー100発表

    今年もバリューボルドー100が発表されました。 バリューボルドーは、日本で販売されているボルドーワ…
  3. 2011-7-11

    フランスでバカロレアは絶対か?

    日本よりも学歴社会と言われるフランスでフランスの大学入学資格であるバカロレアの合格者が発表され、大学…
  4. 2011-8-12

    アメリカの次はフランスか?

    アメリカの国債の格付けをスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が最高のAAAから一段階引き下げたこ…
  5. 2006-2-18

    結婚なんて過去のもの

    324号の「子だくさんフランス」で、少し紹介したフランスの制度PACS(連体市民協約)ですが、いつも…
  6. 2009-8-19

    フランスの財政問題

    壊滅が予想される自民党と追い風だけどちょっと不安な民主党の選挙戦を巡り、財源問題がよく槍玉に挙がって…
  7. 2009-8-13

    フランスの地方分権

    今度の衆議院議員選挙は東国原知事の問題で地方分権選挙のような感じになるところだった。今でも橋下知事が…
ページ上部へ戻る