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ミモザの島に消えた母 監督・俳優インタビュー

カテゴリー: アート | 公開日: 2016/8/10
BOOMERANG
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フランス映画祭2016上映作品「ミモザの島に消えた母」で来日したアントワン役の主演俳優ロラン・ラフィットさんと監督のフランソワ・ファヴラさんのインタビューをお届けします。 この作品はフランス映画祭の上映のみならず、東京ヒューマントラストシネマ渋谷を皮切りに全国各地で上映中、もしくは今後上映される予定です。(2016年8月現在) 原作がベストセラーですが、それを映像化するのにはどんな苦労がありましたか? (監督)映画を作る上で、ベストセラーだからといって特に大変といったことはないのですが、 映画にしたいと思われる小説を発掘することの方が大変です。 最初に原作を読んだときに、すぐに映画化したいと思い本人にも会って、プロデューサーが使用する権利を買って映画化することが決まりました。 原作本は映画が決まる前に読んでいたのですか? (主演)いいえ。読んでいません。通常は、原作がある場合は、それを読まないようにしている。先に読んでしまっていた場合は仕方が無いのですが、、、その理由は、監督の意図の方に自分は合わせて演技をしたいと思っていて、監督がどのように物語を見ているかに合わせたいと思っているからです。 原作本と映画と違いはありますか? (監督)まず、原作は非常に長いものだったので、かなり削除して短くしています。 そのために人物もカットしなければならなかったのです。 多くの要素を変えて映画を作る必要があったのです。 作家さんをどのように口説いたのですか? (監督)私が魅力的だから、、(笑い)それは冗談ですが、真剣に答えますと、小説家の方が我々を信頼してくれるかどうかが非常に重要な点になるかと思います。どういったシナリオ・脚本になるか、どういった形で映像されるかという点をかなり話をしています。そういった点から最終的に合意されたのだと思います。 ただちょっとだけ嘘をついたことがありまして、彼女が話をしているときに、彼女から言われたのが「映画の最後はこれでもいいか?」と言われたのですが、「大丈夫。それで行くよ」と言いながらも、実は頭の中では、この映画をこうやって撮りたいというのがあったので、変えたということがあります。これは初めて話すことです。 トラブルは起きなかったのでしょうか? (監督)いいえ、実際に原作者にはシナリオを読んでもらって、読んでもらった上で協議をしまして、ローランの役もメラニーの役も原作者にきちんと忠実であると伝わりましたので、問題はありませんでした。実際に原作者が映画を見て非常に喜んでもらっています。 インタビューの続きは、次回メールマガジンで、ウェブサイトで。 監督:フランソワ・ファヴラ(2004年仏映画祭出品「彼女の人生の役割」) 原作:タチアナ・ド・ロネ(「サラの鍵」 撮影監督:ロラン・ブリュネ(「クロワッサンで朝食を」「セラフィーヌの庭」) 音楽:エリック・ネヴー(「インティマシー/親密」「海をみる」) キャスト:ローラン・ラフィット『ムード・インディゴ うたかたの日』、メラニー・ロラン『人生はビギナーズ』、オドレイ・ダナ『君を想って海をゆく』、ウラディミール・ヨルダノフ『恍惚』、ビュル・オジエ『夜顔』 2015年/フランス/フランス語/101分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:BOOMERANG 配給:ファントム・フィルム

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