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版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト

カテゴリー: アート | 公開日: 2025/11/9
国立西洋美術館(東京・上野)では、企画展「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」が 2026年7月7日(火)から9月23日(水・祝) にかけて開催されます。本展は、オランダ・アムステルダムに所在するレンブラント・ハウス美術館との共同主催により、レンブラントの版画表現に焦点を当て、その革新性と、後世の芸術家たちに与えた影響を多角的に紹介するものです。 レンブラント・ハウス美術館は、レンブラントが1639年から1658年まで暮らした住居を利用した美術館であり、世界有数のレンブラント版画コレクションを誇ります。一方、国立西洋美術館でもエッチングを中心に20点余のレンブラント作品を所蔵しており、本展では両館のコレクションに国内外の美術館・大学図書館・個人コレクションからの出品を加え、質・量ともに充実した構成が実現します。

版画という創造の場として

レンブラントにとって版画は、絵画作品を複製するための手段ではありませんでした。腐蝕銅版画(エッチング)を基盤にしながら、ドライポイントやビュランによる刻線を併用することで、線の濃淡や質感、インクのたまりが生む陰影を精緻に操り、線と光による独自の表現世界を切り拓きました。 レンブラントの版画には、素描に近い即興性とともに、深い精神性を感じさせる静かな重みがあります。人々の視線や表情の繊細な変化、場に滲む感情の温度が、線の密度によって丁寧に捉えられています。

注目作品:内側から光を生む画面

本展に出品される代表的な作品には、《病人たちを癒すキリスト(通称「百グルデン版画」)》が挙げられます。この作品では、人物を照らす明確な光源が示されていないにもかかわらず、場の中心に立つキリストの存在が強く浮かび上がります。 光は描写されるものではなく、人々が何を見つめ、求めているのかという「関係」から生まれる。 ここに、レンブラントの版画における精神的な奥行きが表れています。

影響と継承:ゴヤ、ホイッスラー、マティスへ

展覧会の後半では、レンブラントの版画がどのように後世へ継承されたのかが示されます。 • ゴヤは民衆の苦悩や暴力の現実を、版画を通して深い倫理的視点から描きました。 • ホイッスラーは視覚印象の繊細さと余白の力を追求し、都市や風景の気配を線で捉えました。 • マティスは線を極限まで簡素化することで、形の本質へと迫りました。 いずれも、版画を 「人間の内面を描くための媒体」 とみなす姿勢は、レンブラントが拓いた地平の上に立っています。

展覧会が示すもの

「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」は、レンブラントの技法そのものを紹介する展示ではありません。 それは、線で人間と世界をどう捉えるかという、芸術における根源的な問いを扱う展覧会です。 レンブラントが挑んだ新しい表現の地平は、時代を越えて継承され、今もなお私たちに問いを投げかけています。

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