AntenneFrance n.477 クロマグロ禁輸に欧米が支持
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A__n__t__e__n__n__e____F__r__a__n__c__e______________ISSN_1881-2597_n.477
S O M M A I R E 2010/3/12
□クロマグロ禁輸に欧米が支持
□産休で不足する教師たち
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◆◆クロマグロ禁輸に欧米が支持
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クロマグロの禁輸にアメリカも支持する意向となり、フランスなど欧州とと
もにワシントン条約会議で可決しそうというニュースが流れてきた。
このクロマグロの禁輸に関してはモナコが提案したものだが、十数年前にも
似たような案が提案していた。このときは否決されたが、漁獲量は国ごとに
制限されて、「名目」上、各国はこの漁獲量に応じて漁をしている。
以前もフランスがこの提案に支持することを決めたことをお伝えしたが、同
じEU諸国でも漁業国とそうでない国と分かれている。地中海沿岸の国は国内
の漁業に影響を与えるとして反対の立場をとることが多かったが、イタリア
やフランスなども賛成に回った。
漁獲高が減っているという話も聞かないし、広い海の中、誰がどうやって数
えているのだか知らないが、クロマグロの個体数が減っているというなら、
制限されている漁獲量を更に制限すれば良いようにも感じる。それではダメ
という事だろう。というのは、悪いのはこういう地中海諸国で、割当量の倍
以上、国によっては7倍の出荷量があるのだ。
生きたまま採られたマグロは海の中に作られた「いけす」中にそのまま入れ
られ、養殖される。ここで太らされて出荷される。漁船から、そのままいけ
すに流されるので、実際どのくらいのマグロが捕られたのか正確には分から
ない。出荷する際に、養殖してこんなに大きくなりました、と言ってしまえ
ばそれまでだ。
マグロ漁自体は地中海でギリシャやローマ時代から行われていた物で、日本
と同様とといえる。しかし近年の日本を中心とする需要で、海のダイヤとも
言われ、積極的に投資が行われてきた。地中海諸国の政府も利益率の高いマ
グロ漁を補助金を出したりして奨励したり、冷凍設備や空港などまでを作っ
たりしたと聞く。
日本から見れば、よその国のマグロにまで興味が無いと言えるのだが、日本
向けに輸出されるこのマグロは、日本人の味覚に合うように脂肪分の多いマ
グロが「生産」されて、既に50%以上のシェアを占めている。
こうして一大産業になったマグロ産業と漁獲量を守らない欧米の業者が一番
の問題なのだが、今回の提案は実に自分たちに都合が良く出来ている。禁輸
と言ってもマグロをEU圏内では流通させても良いのだ。
反捕鯨で攻撃を続ける環境団体が今度は地中海のマグロ漁を妨害するという
が、マグロ漁をやっているのは、地中海に限った事ではなく、アメリカ東北
部(ニューイングランド地方、例えば、マサチューセッツ州やメイン州な
ど)や西北部などでも行われている。まずはじめに自分の国でやればいい。
◆◆
◆◆産休で不足する教師たち
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女性が社会に進出することで、経済的にはポジティブな点ばかりが着目され
がちだが、女性が社会に出れば出るほど出産・子育てという女性特有の役割
と仕事のバランスをどう保つかが大きな課題となってくる。
ましてやフランスのように、女性が働くことが当たり前であり、ワーキング
マザーの地位が確立されていれば、なおさら彼女たちの社会的インパクトは
大きい。
今フランスで問題となっているのは、産休中の教師をカバーするための代替
教員が不足していることだ。代理の教師が見つかった例は19%程度とされ、
見つかれば運が良かったということになる。
見つからない場合はどうなるか。その場合はスポット的に授業を担当できる
教師が埋めていく。そのため、かわるがわる教師がやってきては授業を受け
持つということになり、子供たちにとってはあまりいい影響とは言えないよ
うだ。
この状態に不満を持つ保護者が立ち上がり教育省に訴えを起こしている。対
応策としては、欠員を補充するために教員免許取得前の大学生に授業を持た
せることや、もう教師を引退してしまった人材にもお声がかかり、戸惑う声
も聞こえてくる。
日本でも保育園が足りず、待機児童問題がもっぱら取り上げられているが、
時代時代によって女性がどれだけ子供を産むかは予測不可能。まさに神のみ
ぞ知る、というわけで、何か不都合が起きてから、即座に対応していく行政
の力がどこの国でも求められているということだろう。
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