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■ ■ ■ A n t e n n e F r a n c e
….une publication d’ICHIBANDORi
vol.19
■ メールマガジン「今週の○○」「えふりぺ」で紹介
AntenneFranceが「今週の○○」「えふりぺ」にて紹介されました。
「えふりぺ」はこのメールマガジンを発行するシステムの「まぐまぐ」の設立者
の主催するメールマガジンです。
えふりぺ
(MagID:0000000001)
今週の○○
http://www.eva.hi-ho.ne.jp/rainbow/
■ フランスのヌーボー・シルク《新しいサーカス》
“シルク・イシ”の「ここ」にある人生
□ちょっと気になる“ヌーボー・シルク”
フランスのテレビでは、月に1、2度、夜のゴールデンタイムにサーカスを放送
している。ボリショイサーカスや木下サーカスのようにきらびやかな衣装を着て
空中ブランコや綱渡りなどの曲芸を見せてくれる大サーカス団の公演録画だ。フ
ランス家庭の日常的な娯楽として今もサーカスは健全だ。
サーカスが身近なフランスでは、70年代からダンスや演劇、ジャズやロックのほ
かの芸術要素を取り入れた新しいスタイルのサーカスが生まれた。この新しいサ
ーカスが“ヌーボー・シルク”(新しいサーカス)と呼ばれるようになったのは
80年代の後半のこと。
今、全国で繰り広げられている「日本におけるフランス年」では、“ヌーボー・
シルク”も紹介され、日本メディアにも取り上げられているのでご存知の方も多
いだろう。これがなかなか良い。
フランスのヌーボー・シルクの一座“Cirque Ici(シルク・イシ)”、「ここ」
という名のサーカスを東京で見た。
□「ここ」という名のサーカス
「ここ」という名のサーカスは、ジョアン・ル・ギエルムのひとりサーカスだ。
場内のアナウンスが「サーカスが始まるまであと30秒お待ちください」と告げる。
暗くなった舞台の真ん中にぶら下がっていた裸電球が、「ここ」を示していた。
その時はまだ、「ここ」が何なのか観客は知らない。
シルク・イシの感動と発見は、「“ここ”が“すべて”」ということだった。
「ここ」は何の「すべて」なのだろうか。それは、人の生き様であり、人間社会
であり、地球かもしれない。
ひとりの人間を1点と例えれば、ここに自身の人生すべてが見つけられる。それ
が、シルク・イシの「ここ」だ。
そのメッセージは、情報の溢れる現代社会で、焦りがちな人の心を安堵させてく
れる心地の良い感動だった。しかも、シルク・イシは、主張しない。ジョアン・
ル・ギエルムは他人を諭したりはしない。彼の「ここ」とあなたの「ここ」では
違うからだ。
彼の「ここ」で見つけたものを、高度なサーカス技術と自身の鍛え抜かれた体を
使い表現する。見ている人は、彼の表現に引き込まれ、笑い、息を呑み、そして
心から拍手を送る。帰るときには、きっと各々の「ここ」を見つけ家路につくこ
とだろう。
□シルク・イシの詩的な命
ジョアン・ル・ギエルムは、インディアン風に三つ編みにしたお下げが似合う、
皺深の痩せた青年だ。足を引き摺りながら歩き、ギョロッとした目で恨めしそう
に観客を見つめる。
舞台の上に登場したときには、彼は白い袋の中に閉じ込められていた。次に出て
きたときには、目を白いテープで覆い盲目の人だった。不自由さの中にある無限
の表現の可能性と喜び。それは、全身の感覚を研ぎ澄ました芸の中では自由その
ものだった。
これは、“生命”を演じる芸人だと感じたその瞬間、目の前に現れたのは“サー
カス”芸人だった。いすを使った軽業、ワインビンの上を木靴で歩いたかと思え
ば、軽妙な綱渡りを見せる。ジョアンの一挙手一投足に吸い込まれるように、場
内には緊張感が張り詰める。会場が一体になる緊張感が続く。そしてはじける拍
手によって、その緊張が解れる。
芸の合間には、手で作られ温もりのある機械式のオブジェが舞台を横切る。あた
かも、生命を持っているかのように、ひとりでに真っ直ぐ横切って行く。デジタ
ルな社会の中で私たちが忘れたくない優しさがそこには、いっぱい詰まってた。
場内に、微笑みが満ちる一時だ。
□ジョアンを取り巻くユーモラスな音楽家
時に、生命の根元を突き詰めすぎてシリアスになりそうなジョアンのサーカスを
やさしく包み込んでいるのは、機械仕掛けのオブジェだけではない。最初から最
後まで、カルテット「ムッシュー・ル・バロン」の音楽が、温かい愛情をこの舞
台に注ぎつづけている。陽気で人の良い音楽家たちは、正確なリズムで思いやり
を奏でる。彼らもまた、「ここ」を知る人たちである。
「腹が減った」。これが終盤、彼の持ち出した白い紙に書かれたメッセージだっ
た。息を思いっきり吸ってへこませたお腹は、背中とくっつきそうだった。
一人で1時間以上の芸を続けた後である。「お腹が空くのもあたりまえ」と考えて
いると、ジョアンが観客に噛みついた! ジョアンの口からは、手首が吐き出され
る。やはり、ここには生きる命がある。時には、醜くても、惨くても生きてい
る…。
【INFORMATION】
シルク・イシ日本公演
プロデュース:姜 栄曙(かん よんそ)
制作: ACC
【東京公演】
9/11、12、13、14、15
国際交流フォーラム
【神戸公演】
9/19 記者発表をかねた被災者対象のチャリティ公演
9/20、22、23、25、26、27
神戸ファッション美術館・オルビスホール
お問い合わせ:ACC(Tel:03-3403-0561)
ジョアン・ル・ギエルム Johann Le Guillerm
国籍、フランス。1969年生まれ。
難関「フランス国立サーカス学校」に学び、各国のサーカスで働いたのち、2
4歳の時、彼は「ひとりでサーカスをやってみよう」と思い立つ。「自分に何
ができるのか、その可能性の限界に挑戦してみたかった」からという。
(参考資料:AOCホームページ公演紹介文)
カルテット「ムッシュー・ル・バロン」 Quartet “Monsieur le Baron”
シルク・イシの魅力は、このサーカスのために作られた即興的な音楽にもある。
このクラシックとジャズを基調にしたナチュラル・ユーモアいっぱいの音楽を
奏でているのが、カルテット「ムッシュー・ル・バロン」の4人組。「ムッシュ
ー・ル・バロン」とは“男爵氏”の意味。
(参考資料:東京公演チラシ CD/Monsieur le Baron『d’ici la』)
メディア研究家 秋田真波
■ MCMでZAZIE特集
AntenneFranceでも紹介したことのあるZazieがMCMのNouvelle Generation
Francaiseで特集されます。放送日は9/28,29です。
数ヶ月前にリリースされたアルバム「Made in Love」について、音楽や映画につ
いてのトーク。
MCMはデジタルCS放送のDirecTV又はASIASAT2にてご覧になれます。
■ 第18回 イマジナ – IMAGINA 1999
ヨーロッパ最大のコンピューターグラフィックスの祭典
INA(フランス国立オーディオビジュアル研究所)主催のヨーロッパ最大の規模を
誇るコンピューター・グラフィックスのイベント「イマジナ」(IMAGINA)は1982
年の創設以来、映像分野のプロや研究者を中心に毎年数多くの参加者を集め、最
先端CGの成果を紹介してきました。「イマジナ」は三つのプログラムで構成され
ています。
1) フォーラム
2) CGコンクール
モンテカルロ(モナコ公国)
1999年1月18(月)-20日(水)
3) 展示会
1999年1月20(水)-22日(金)
パリ(デファンス)、CNIT
■ CGコンクールのお誘い ”Prix Pixel-INA”
1999年1月18-20日 於モンテカルロ(モナコ公国)
昨年3月に開催されたイマジナのコンペティションには、世界28ヶ国から500もの
CG作品の応募がありました。イマジナ・CGコンクールで選考されたクリエイティ
ブでオリジナリティに富んだ作品には、イマジナ・グランプリを始めとする名誉
ある賞が与えられ、広く一般に紹介されました。
イマジナは技術のみならず、作品としての完成度を追求するコンピューター・グ
ラフィックスの祭典です。
□応募方法
□応募する作品は、最低1ヶ所にCGまたは特殊効果を使ったシークエンスを含む、
視聴覚作品または映画であること。
□1998年1月1日以降に制作が終了した作品であること。但し他のコンペティショ
ンへの応募作品でも構わない。
□応募希望者は1998年11月9日(月)までに応募作品をINA-IMAGINAに送付すること。
毎年応募される500以上の作品は、まずイマジナ選考委員会で約60作品に絞られま
す。この最初の審査を通過した作品は、イマジナ初日と2日目の試写会場において
一般公開されます。
今回も皆様からの新鮮な驚きや夢に満ちた作品が数多く集まることを期待してい
ます。どうぞふるってご応募ください。
イマジナのホームページ http://www.ina.fr
日本: TMF 日仏メディア交流協会
ベルテ・フィリップ
[email protected]
Tel: (03) 5259 9503 Fax: (03) 5259 9709
■ ヨーロッパのマルティメディア情報を扱うEMEXより新着情報。
E M E X . . . . ….__n.10
[email protected]
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010
仏全国紙「トップ10」番付(1997年度)
伸び率トップは”La Tribune紙”
全国紙10紙の売り上げ平均は前年比1.86%の伸び
1日の平均紙売部数は、10紙あわせて約230万部。
(OJP:Organisme de Justification de la Diffusion が先頃発表した公称部数
による統計)
刊行紙名 部数/日 97年度伸び率(前年度比)
・Le Parisien
/ Aujourd’hui (総合) 468,582 部 + 2.30%
・L’Equipe(スポーツ) 368,294 部 + 0.60%
・Le Monde(総合) 382,944 部 + 4.12%
・Le Figaro(総合) 366,500 部 + 0.53%
・Liberation(総合) 170,805 部 + 6.32%
・France-Soir(総合) 161,733 部 - 4.87%
・Les Echos(経済) 110,473 部 + 4.71%
・La Tribune(経済) 78,372 部 + 8.66%
・La Croix(総合) 90,934 部 - 0.68%
・L’Humanit氏i総合) 56,444 部 - 3.09%
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TOTAL 2,273,178部 + 1.86%
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Ambassade de France au Japon.
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