AntenneFrance N.65

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                                  vol.65
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       i◆お知らせ
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       1◆ハイル・ヒトラー:クリントン大統領とWTO
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       2◆ダーバンの災害
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       3◆Jean Jacques Goldman 2
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       4◆MC SOLAAR
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┃0┃お知らせ
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 AntenneFranceでは、自前のサーバーをたて運営していくことになりました。そこ
 で利用は出来るが使っていないコンピューターなどがありましたら、是非提供し
 ていただきたいと考えております。
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□翻訳ボランティア募集
 AntenneFrance での掲載されるフランスからの記事は、ボランティアによって翻
 訳されています。AntenneFrance では翻訳に協力してくれる方を募集しています。
 詳しくはメールでご連絡下さい。
 [email protected]
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┃1┃ハイル・ヒトラー:クリントン大統領とWTO
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 クリントン大統領は、ワシントン郊外の面白くもないショッピング・センター
 で、クリスマスのプレゼントを買いません。それは、大統領が気取っているから
 ではなく、全く正反対なのです。
 買い物のために議場を抜け出したりせずに、インターネットでプレゼントを買う
 ことを400万のアメリカの家庭のお手本になるためです。
 アメリカ合衆国大統領は、ラジオ放送の演説で9億ドル(60億フラン近く)
 が、12月31日までに「ウエブ」に投じられるだろうと予測している。それは
 昨年は5%に過ぎなかったバーチャル消費者は、今年は10%に増えたからだ。
 プライベートな買い物に気を使わない人たちの用心のために大統領は、電子商取
 引の危険に対して、アメリカ人に注意を促しを開設し
 た。
 同時にアメリカの電子商取引の専門家たちは、世界貿易機構(WTO)の祭りを予測
 して、シアトルでの戦闘に武器を磨いている。彼らは、税も境界もない電子取引
 の自由主義のイデオロジーを守ろうとしている。規制できない理由を弁解し、た
 だ、有形、無形の買い物が、迅速に、いつでもできることを約束する。
 そして、インターネットの隠れた分散が、新しい立て役者の出現を容易にし戦線
 に加わるための僅かな投資で、バーチャル世界の輸出で優勝できると、控えめな
 国を勇気づけることも忘れない。
 しかし、インターネットのルールに勝っているのは、彼らのルールで、インター
 ネットに接続しているコンピューターの50%がアメリカ人であることを、詳し
 く述べることは控えるだろう。
 さらに、ドイツ政府と電子書店barnesandnoble.com(アメリカで生まれたが、そ
 の後Bertelsmannの参入により40%はドイツの資本)をめぐって、真っ向から対
 立していることは、言い及ばないでしょう。
 この電子書店は、法律によって禁じられているナチズム擁護の商業化を無視し
 て、ドイツ人に「わが闘争」を提供している。
 Amazon.com、世界初の電子書店は反人種差別の圧力にしぶしぶ負けを認め、ドイ
 ツへの売り上げが10本の指に入るが、ヒットラーのベストセラーを売ることを
 断念した。
 ただし、ドイツには売らないというだけだ。もし、あなたにナチの友達がいるな
 らクリスマスに何が喜ばれるか分かったでしょう。
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┃2┃ダーバンの災害
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 昨日、フランスの首相「Lionel Jospin」は長靴を履いて、先週末の滝のような
 雨に荒らされたAudeへ行き、大洪水の被害にあった村Durbanの司祭を追った。
 「きっとあなた方は助かります。」 彼は住民に約束した。その夜、4県の被災
 の復旧に10億フランの予算が充てられることが発表される前のことであった。
 「今、私たちにとってあなたが必要なのです。あなたの助けがなくては何も始め
 ることはできません。あなたを信頼しています。」Durbanの小学校教師Catherine
 は、その壊れかけた小学校に訪れた司祭に、そっと伝えた。
 Durbanはもうない。『パリジャン』の記述は惨澹たるものである。「悲痛としか
 言いようがない。泥の嵐が公共施設へ通じる道をふさぎ、橋は崩れ落ち、荒れ狂
 うベール沼の両側では建物が壊れている。コンクリートの塊、裂け目の入った家
 具、樹齢100年の無残な木が川岸に積み重なっている。」
 この間に、増水によって洞窟に一週間閉じ込められている探検家を捜索してい
 る。リベラシオン紙は「タイムトライアル」と題している。「時間がたつにつれ
 て、フランスではかつてない、洞窟学のエリートと憲兵を集めた最大規模の救助
 活動のひとつとなっていた。」
 『パリジャン』はコンピュータグラフィックスを使って、救援組識について説明
 した。「深い3つの穴を掘ることが、必ず救助を加速させる。」人が通ることが
 でき、その地点まで到達できる直径数十センチメートルの穴。「救急隊員の中で
 は直前までもめていたが、昨日彼らは、7人の探検家たちを48時間の間に救出で
 きると予想していた。」と楽観主義者『パリジャン』は詳述する。
 希望はいつもふさわしいものである。「25歳から50歳のその行方不明者は」頑丈
 な男達で、「非常に鍛えられている、軍人と市民である。」とリベラシオン紙は
 説明する。洞窟の中が16℃であれば、水の温度は8℃以上にはならない。
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┃3┃Jean Jacques Goldman
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 AntenneFranceでは、ジャン-ジャック ゴールドマンを一押しフランス人アーテ
 ィストとして特集しています。
□詰め、そして旅
 彼はまた、彼にとって音楽の啓示を与えてくれることになるアレサ・フランクリ
 ンとそのヒット曲「Think」を発見しました。それは一種の電気ショックのような
 ものでした。1968年に、彼はクラシック音楽の勉強をやめてしまい、ギターを習
 い始めます。
 パーティーやディスコで、さまざまなバンドと演奏しました。ファランステール
 (この名前は19世紀のフランスの哲学者兼経済学者のシャルル・フーリエのユー
 トピア理論に関係しています)というグループとともに、ゴルフ・ドゥルーオの
 有名なホールで演奏したことさえありました。それと平行して、彼は学業を続
 け、1969年にまぁまぁの成績でバカロレア(高校卒業資格)のDを取得しました。
 両親は、商業の勉強を続けるように彼に勧め、彼としても別に不都合はありませ
 んでした。こうして70年から73年まで、彼はリールのEDHEC(商業高等学校)に登
 録したのです。
 パリの音楽の熱狂から離れて、彼はギターのテクニックをみがき、ジミ・ヘンド
 リックスや70年代のギター・ヒーローたちを熱狂して聴きました。学校のヴァカ
 ンスの時期は、友人と旅行をし、カナダ、アメリカ、メキシコにまで足を延ばし
 ました。
 同世代の若者のように、彼もまた「ヒッチハイク」をし、ジャック・ケルーアッ
 クの本のように、冒険へと出かけたのでした。商業の学位を得た後、彼はパリに
 戻ると、首都の音楽の熱狂によって自らを取り戻したように感じたのです。
 74年から75年にかけて、空軍で兵役をこなし、最終的に具体的な希望をそれほど
 持たずに、音楽を職業とすることを決めました。ジャン=ジャック・ゴールドマ
 ンはギター、歌、作曲のプロとしての基礎を学んだのです。プログレのバンド、
 ズー(Zoo)を見に行って、彼はレオ・フェレを見いだしました。当時はコンセプ
 ト・アルバムとサイケデリック・ロックの時代でした。
 続く
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┃4┃MC SOLAAR
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MC SOLAAR
 その人はきっと現れるだろう、そして現れたのだ。。。中世南仏の詩人、トロ
 ヴァドゥールの如く語彙や韻が豊富になって以来、フランス歌謡界では一見遠い
 存在に思われるこのラップがはやりだした。しかし、そのインスピレーションを
 持つだれかの到来を待っていた。そして、なんという歴史の皮肉だろうか、その
 人物は、セネガルを経由して、チャドからやってきたのであった。
 フランスに多く存在が見られるタイプの人間であるが、彼らはフランス文化とい
 うものは常に自分たちの力で豊かにしていかないといけないと信じており、その
 偏狭な精神はちょっとした失敗を招いたりした。こんな話の断片も、アフリカ人
 であるMCソラーに我々フランス人が与えた試練である。
 1969年3月5日ダカールで、チャド人である両親から生まれたクラウド・ン
 バラリ(Claude M’Barali)またの名をMCソラーは生後6ヵ月でパリ郊外のサンド
 ニに来た。父親は学業を終えたのちチャドへ帰国し、看護助手である母親が彼の
 扶養した。
 ヴィルヌーヴサンジョルジュ、ここは彼が家族と暮らしたもうひとつの郊外であ
 るが、未来のラッパーはここで大きくなった。フットボールの才能があったよう
 だ。学校において、彼が宿題に手間取るといったことはなく、素晴らしい記憶力
 のお陰で成績も良かった。
 12歳で彼はエジプトのカイロに住むおじのところに行く。そこでフランス人学
 校に登録して9ヵ月滞在した。彼自身も言うように、そこでの日々が、フランス
 帰国後に彼の才能を開花させるきっかけになったようだ。バカロレアにとおった
 彼は、英語、スペイン語そしてロシア語の勉強をはじめる。
■「そこから立ちあがれ」(Bouge de la)
 彼が音楽、とりわけラップを聞くようになってから長い時間がたっている。彼の
 芸名だが(?)当時の彼は大きなフェルト帽子をかぶってスプレーを持ち、壁に
 は、[SOAR]、のちに[SOLAAR]とサインをした。
 1990年の夏、相棒のジミー・ジェイ[Jimmy Jay]とともに、彼はデモテープを
 作成した。そのなかに、かのヒット曲[Bouge de la]も収録されている。そのCD
 は売り出されてから、フランスのトップ50ランキングで5位の座を占め、音楽
 界での勝利を勝ち取った。
 1991年9月、MCソラーはアメリカのラップグループであるデ・ラ・ソウル
 のパリ・オランピア劇場でのライブの前座を務める。91年末には、アルバム
 [Qui seme le vent recolte le tempo]を発売し、400万枚が売れた。彼の奏で
 るラップは音楽的で、詩から引用されたその歌詞は繊細に刻まれ、言葉遊びの要
 素も添えられている。MCソラーは文学の愛好家として、新聞の飽くなき愛読者
 であり、語彙の収集家でもあることが知られる。
 1991年12月、彼はアムネスティ・インターナショナル(AI/人権擁護団体)
 の30周年に行われた大きなイベント「忘却に対抗する30の映像」に参加す
 る。彼はフランスのレゲエグループ、サイサイ[Sai Sai]とともに、映画演出家、
 コスタ・ガブラス[Costa Gavras]氏による、北朝鮮の政治囚であるキム・ソン・
 マン[Kim Song Man]氏の釈放を求める映画に出演した。1992年6月には、
 ポーランドとロシアにてツアーを敢行した。同年の12月には、西アフリカの
 12の国に招かれ、一連のコンサートを行う。
 彼の他アーティストとの共演実績は多数にわたるる。たとえば、親友のジミー・
 ジェイとは93年4月にアルバム[Cool sessions]、アメリカ人、グルとは[le
 bien ou le mal]とタイトルをつけた二枚組のアルバムを同年の6月に出してい
 る。
■国境破り
 94年2月に発売された彼のセカンドアルバム[Prose Combat]は約80万枚、し
 かもそのうちの10万枚は10日で売れた。ラッパーとして調子が出てきた彼
 は、真の国際的名声を獲得した。今やCDは20カ国で入手できる。しかもその
 中には、フランス系アーティストが受け入れられていないアングロサクソン市場
 も含まれている。
 二枚目の作品からは、ヒット曲[Nouveau Western],そして[Obsolete]、さらに[La
 concubine de lHemoglobine]がシングルカットされた。こららの曲はいずれも啓
 蒙的であり、MCソラーの世界に対する見方がわかるものだ。
 95年2月、第10回フランス音楽大賞の受賞候補として、ベスト男性アーティ
 スト賞を与えられた。その年の終わりまでに、彼はフランス・ヨーロッパツアー
 を行う。
 1997年6月、[Paradisiaque]という3枚目のソングアルバムを出し、その中
 でユベール・ブラン‐フランカール氏の音楽に歌詞をつける。いわゆるBoom Bass
 氏 やフィリップ・ザール氏のものをファンクモブにアレンジしたものでありジ
 ミー・ジェイ氏が参加していない初めてのアルバムとなった。
 言葉に情熱を感じ、彼は作詞系のアーティストの仲間入りをしたかった。たとえ
 ば、ゲンズブールやラッパーでいえば?????[tchatcheurs]や政治や現代社会
 を歌い込むNTMやIAMのようなグループに没頭した。彼にとって、ラップ
 ブームと一線を画するラップはとても重要なものなのだ。
 パリのゼニスにおいて、1月9・10の二日にわたり、MCソラーは98年ツ
 アーにのりだした。一人のDJとたくさんのダンサーに囲まれて、その歌手はと
 ても洗練された舞台装置で、とても詩的で彼の個人的な想像に一番近い、新たな
 エンターテイメントを創出した。
 前座では幼なじみであるミュージシャンで振付家のバンビ・クルース[Bambi
 Cruz]の助けを借りた。その舞台の最後は、ソラーがはじめて手がけたジュンヌ
 レーベルのアーティスト、センティネル・ノード[Sentinelle Nord]が飾った。
 98年5月11日、MCソラーはパリ・オランピア劇場の舞台にたち、そのライ
 ブの模様を初ライブアルバムに録音した。その二日語、第51回のカンヌ国際映
 画祭にも彼は参加した。教養ある映画愛好家として、MCソラーは正式コンペ作
 品の審査員として招待されたのだ。この名誉ある任務だが、この年は審査委員長
 がアメリカ人映画監督マーティン・スコセッシだったことでまずます権威あるも
 のとなった。
 フランス音楽界では無視できない存在として、ラップを大衆に支持される流行音
 楽に育てた人物としてMCソラーは容認されているのだ。
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               横田 まり子      長島 順子
  【編集部】                    片山 貢
   小杉 妙子      【制作部】        鈴木 実奈子
   野口 和江       小俣 小夜子      パンペルデュ
               金子 真理子      池田 由佳
  【編集第2部】      校條 咲        石川 綾子
   大崎 慶子       金井 千春       中沢 早苗
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  TEMPO
◇◇AntenneFrance について_______________________◇

  AntenneFrance はフランスのメディアや日本国内のフランス関係機関との協
  力を得てフランスに関わる話題を紹介しています。
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 ■Copyright(C), 1997-1999 AntenneFrance               ■
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  Merci!
                      directeur de la publication
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