ボジョレー・ヌーボー解禁
カテゴリー: 食文化 | 公開日: 2005/11/10
ボジョレー・ヌーボーが解禁されます。今年は2003年の再来と言われているほどのワインの当たり年と言うことで、輸入量も過去最大、日本の消費量もフランスに次ぐ世界第2位ということです。すでにテレビなどで報じられていますから特に驚くこともないでしょうね。
あまり知られていないのが、ボジョレーの地理的位置。ボジョレーはフランスの古都リヨンの北で、行政上はローヌ=アルプ圏になりますが、ブルゴーニュのマコネ地区に隣接しブルゴーニュ・ワインと分類されています。
ボジョレー・ワインは赤ワインであればガメ(ガメイ)というブドウの品種を使うことが義務づけられています。白は非常に生産量が少ないのですが、シャルドネ種を使います。ボジョレー・ワインは90の村で産出された物ですが、その中で37の村に限定された物をヴィラージュと記されます。
ボジョレー・ヌーボーは8月から9月に収穫されたブドウを11月に出荷します。そのために特殊な製法「マセラシオン・カルボニック法」を使います。この方法は果実に炭酸ガスを封入し急速な発酵を行いワインにします。このためフルーティーな味わいになりますが、少しの炭酸が含んでいます。時々新酒だから泡が出ていると言う人がいますが、製造方法によるものです。また、よくこのヌーボーを年々か取っておいて熟成してから飲もうとか言うか違いますが、ヌーボーの賞味期限は12月頃までと言われ、長期保存には向きません。製法はより進化し近年は例えば10年前よりも美味しくなっていると言う人もいます。
ボジョレーヌーボーの解禁というのは、本来は11月15日でした。ヌーボーはその性格上よく売れるのでそれぞれのメーカーがこぞってどこよりも早く発売をし始めました。このため、まだワインとして出来上がっていない物までが市場に出回るようになり、解禁日を設けこの日以前には販売しないと言うことで、有る程度の醸造期間を保証したのです。1984年から解禁日を11月の第3木曜日と改められています。
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