ヨーロッパの食品品質補償システム

日本では、日本の食品が世界で一番安全安心では無いかと根拠も無く思って人が多いことと思います。
以前は外国の食品が日本の基準に合わず輸入できないということも聞くこともありました。

しかし現在では、むしろ逆。
日本の素晴らしい食品は外国に輸出できない事が多いのです。
一番大きいのは農薬の問題。
既に外国(ヨーロッパやアメリカ)では禁止されている農薬が未だに使用されていたりや残留農薬の基準が高く、輸出できない事が多々あります。

ヨーロッパの農産物はフランスを初めとして、製法や品質基準を定めてクオリティーを維持し、原産地のブランド化を行っています。

今回はイタリア料理専門展に出展したパルマハムとグラナ・パダーノの話を元にEUの認証システムの話をしたいと思います。

EUが認証しているPDOという原産地名称保護(Protected Design of Origin)というマークがあります。農産物はどこで作っても、どんな作り方をしても同じということはありませんが、伝統的な製法を維持するとコストがかかる傾向があります。手軽に効率的に作る方法もあり、これでは農産業も価格競争に陥ってしまいます。

このために伝統的な製法と文化を守り、それらの生産物が「良いもの」として認知され、プレミアムのある商品として流通する必要があります。また、これは消費者の健康という意味でも重要な役割を果たします。

では、PDOで定められることは何でしょうか?
・大きさや重量
・産地
・牛の飼育方法
・原材料
・製造方法
・熟成期間
などです。

これはフランスのAOC(原産地呼称統制)と同じように産地と製法などの基準を設けて、ブランド化しているのと同等と考えられます。AOCでは、さらにおいしいものを追求するために、あえてAOCの基準を離れて製造するという流れもありますが、AOCがあるからこそ出来るワザであるとも言えます。


また、EUはグラナ・パダーノの認証も行っているそうで、熟成期間に応じてマークが変わります。
9ヶ月の熟成後、品質と外見について厳しい検査を実地し、合格したもののみに焼き印を押されています。

Please follow and like us:

関連記事

ニュースレター

FeedBurner

更新情報をメールで受け取る

Delivered by FeedBurner

Subscribe in a reader

AntenneFranceの本



YouTubeチャンネル

ピックアップ記事

  1. フランスは世界の学力で中位

    OECD加盟国によるPISA(学習到達度調査)の2009年度の結果が発表された。PISAは3年ごとに…
  2. 中小企業に比べ税金を払わない大手企業

    フランスでは会計検査院が上場している多国籍企業が税を免れているという調査結果を発表した。 その…
  3. フランスの税制

    衆議院議員選挙もいよいよ終盤戦。地方分権を叫びながら、地方自治体の政策に反対する選挙演説を聴くたびに…
  4. フランスの犬事情

    フランスに行くと犬が多いのに驚くだろう。たまに結構でかい犬が地下鉄に乗っていたりする。あのくらいだと…
  5. 産休延長へ

    フランスの年金改革のデモの話が大きくて隠れているが、ヨーロッパ議会は産休を延長する法案を採択した。E…
ページ上部へ戻る
Social media & sharing icons powered by UltimatelySocial