コンコルド墜落事故、初公判行われる
10年前の2000年7月に起きたコンコルド墜落事故について、初公判が行われた。事故は、ニューヨーク行きのエールフランス便に離陸直後に機体トラブルが発生、数分後には墜落、乗員乗客全員が死亡したというもの。
事故の経緯は少し複雑なものだ。まず滑走路にコンチネンタル航空のボーイング機から金属の薄い板がはがれ、その数分後に滑走路を走ったコンコルド機が金属片を踏みタイヤがパンク。破裂したタイヤが燃料タンクを傷付け、燃料タンクを燃焼させ、2分後には墜落した。
墜落の原因はこの金属片だったとするコンコルド社に対して、コンチネンタル航空は別の見解を持っている。金属片を踏む前に既にコンコルド機には火災が発生していたというものだ。コンコルド機は以前からタイヤが十分に丈夫でないとして問題視されていたこともあり、コンチネンタル航空はこの見解で裁判に挑むようだ。
公判は4ヶ月続く予定で、裁判はこの墜落事故の責任の所在を明らかにしようとしている。