サルコジ大統領、トップセールスに才あり

サルコジ大統領ほど話題に事欠かない大統領はヨーロッパを見渡してもそういないのではないだろうか。イタリアのベルルスコーニ大統領もメディアに騒がれるが、スキャンダルまみれの印象で、サルコジ大統領ほど政治的行動力や発言に注目が集まっているようには思えない。

新年早々、その行動力を見せ付けたのはインドの格安航空会社「インディゴ」へのトップセールスの成功だ。インディゴはエアバスのA320型旅客機を180機発注。総額は1兆3000億円とみられ、類を見ない大型発注となった。

サルコジ大統領は過去にも、トップセールスをまとめるために新興国を頻繁に訪問しており、中国もかっこうのターゲット国。昨年にはエアバス旅客機102機を中国へ売却、フランス原子力大手アレバ社から中国エネルギー企業へ長期ウラン供給、アレバ社の使用済み核燃料再処理施設売却の契約を結び、合計1兆6000億円の商談に成功している。

もちろん、商売だけできればよいのか。という批判もあがるが、国の長としてこれだけの商談をまとめる力は見事としか言いようがない。
新興国へのインフラ供給は先進国にとってのビジネスチャンス。各国の大手企業が入札にしのぎを削っている。日本は民間企業に委ねる部分が多く、官民の提携がまだまだ遅れているとも言われている。サルコジ大統領のように、トップ同士が会談をして大型受注をゲットしてしまう才能は日本の首相には見られないのだ。

トップ同士の会談という点では、先日もアメリカ・ホワイトハウスにて、オバマ大統領に国際通貨制度の改革に対し協力を要請しており、今後両国の動向に注目が集まる案件となっている。

さて、日本の首相はコロコロ変わるから、オバマ大統領と会えた会えないのと騒いでいるだけで、何と悲しいことか。トップ同士がそれなりの会談をきちっとできてこそ、と思わずにはいられない。

サルコジ大統領、普段から暴言とも言える過激な発言に注目を浴びることもあるが、長所のはっきりした大統領。今年も話題の人物となりそうだ。

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