フランスの公共放送CM廃止へ
フランスの公共放送は現在CMを入れており、受信料による収入が約65%で、広告収入は約3割に上る。この結果、フランスの公共放送の受信料はヨーロッパでも最安だそうだ。
しかし公共放送におけるCMを廃止すると言うことで、公共放送に努める人はデモを起こしている。ニュース番組でもいつもと違うセットでちょっと悲しい雰囲気の画面になっていた。またこの内容に対しての異議を訴えていた。
このニュースによれば、CMの廃止に関して異議を唱えているのではなく、それに変わる財源をどうするのか、と言うことを先に考えてから発表するべきであり、このままでは収入が減るだけで、公共放送の維持・存続に関わるとのことだ。もちろん受信料の値上げは、大統領・政府も反対で、国が財政難の中、公共放送のために新たな予算を捻出することは出来ないだろう。
フランスの公共放送に近い関係者からの話では、フランスの外国向け公共放送、rfiやTV5や新しくできたばかりのFrance24は、その存続が危うい事が言われており、いずれ全て合併するだろうとの見通しを聞かされていた。ただし、rfiが外務省管轄、France24は政府主導とはいえ民間のテレビ局TF1と公共放送のFrance Televisionsの共同運営、TV5はフランス語圏の放送局の放送とそれぞれ所属が違うところが問題だろう。