フランス国鉄総裁、ユダヤ人撲滅荷担に謝罪
第二次世界大戦中のユダヤ人ホロコーストといえば、ナチスの犯罪と考えるでしょう。しかし、占領中のフランス政府では、ナチスに協力的でこのホロコーストにも協力していたと言われています。
日本でも戦時中の問題は議論が分かれるところですが、フランスでもこのようなデリケートな問題に関して未だに対立が生じているのです。しかし、突然フランス国鉄のトップが戦時中ユダヤ人の強制収容所に運ぶことに荷担していたことを謝罪しました。
ピピ(Pipy)総裁は22000人のユダヤ人がアウシュビッツ強制収容所に出発したパリ郊外のボビニー(Bobigny)駅を記念館にすることを発表し、「国営の会社であるフランス国鉄は、強制されてナチスのユダヤ人撲滅マシーンの歯車の一つとなりました。」
この背景には、アメリカで建設が予定されている複数の新幹線受注合戦に関して、アメリカのユダヤ人団体がユダヤ人に対する強制収容輸送の責任を曖昧にしている限り新幹線導入に反対することを表明したからです。
背に腹は代えられないと言いますが、まさにこの事でしょう。以前は新幹線建設の国際競争では、日本の新幹線とフランスのTGVなどのヨーロッパ陣営の争いでしたが、日本側がそれほど熱心では無かったと聞いています。
しかし、日本も長年の不況で、国際入札に関しても力を入れてきて、カリフォルニア州知事が来日時にも売り込みをかけていました。更に、韓国や中国など日本やフランスなどから新幹線技術を導入した国も参戦してきて、競争は激しくなっているようです。