フランス製の高級品、輸入品と勝負

衣服を購入するとき、「Made in China」が珍しくなくなったのはいつ頃のことだろうか。安価な衣料品が溢れる昨今ではもはや「Made in China」は当たり前。そのためか「Made in Italy」の洋服がいっそう高級品に見えるようになり、素材の良さが際立つようになってきたようにも思う。

さて、そんな事情はフランスでも同じようだ。フランスでは40年前は衣服の95%がフランス国内で製造されていたが、いまやその数値は5%まで落ち込んでいる。もちろん、「Made in China」の勢力に押されている。

僅か5%のシェアとなった、国内の製造メーカーは生き残りをかけた対策をとる。例えば「Made in China」に劣らないのは国内ならではの対応の早さ。輸入業者に比べて3,4倍の早さで消費者の声に応える。さらに、効率化を追求するため工場の機械導入をコンスタントに実施してきた企業もある。こうした対応で、輸入の安価な製品と比べても、同程度の金額で商品を提供することが可能だと言う。

このように金額を安くする工夫以外にも、「高級路線」を維持し、フランス製の信奉者の注目を集めるメーカーもある。フランス製にこだわる消費者は、商品を金額より品質で選ぶのだ。こうしたこだわり消費者のおかげで、「高級路線」の製造メーカーが挽回を見せるケースもある。をオーダーメイドによる品質のこだわりなど、輸入品にはなかなか追求できないポイントだ。

しかし、フランスの衣服のラベルには製造場所を記載する義務はないため、「フランス製」を消費者にアピールする場が少ない。そこで、フランス国内の製造メーカー等は、ラベルへの製造場所記載の義務化に向けて働きかけを始めている。

こうした一連の動きは、日本と全くシンクロする部分ではあるが、ヨーロッパ経済の見通しが経たない中、輸入品の台頭、商品のデフレ化からはしばらく抜けられそうもない。

「高級路線」はある意味、フランス文化の証。不況の中でも持ちこたえて欲しいものだ。

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