子だくさんフランス

今年あたり、友人がフランス人男性と結婚することになりそうです。彼女がフランス留学時代に知り合い、以来6年越しの恋がようやく「結婚」として実る模様。現在2人は日本で生活していますが、ゆくゆくはフランスに移りたい。なぜなら、「子供を産みやすい制度があるから」。なるほど納得、大正解かもしれません…。
フランスの2004年の出生率は1.9人でついに欧州でトップとなりました。1970年代には少子化に悩んだものの見事挽回。「子だくさんフランス」の秘密とは?
★出産がタダ
まず、生むのにお金がかからないこと。出産にも健康保険が適用され、公共の病院であれば出産にはお金がかかりません。
★手厚い家族手当
子供2人で毎月112.59ユーロ(約15,000円)が20歳になる直前まで支給されます。子供の数が増えるほど額も増加し、子だくさんの家庭に手厚い支給を行っています。
★子育てと仕事の両立
子供が3歳になるまで育児休業または勤務時間短縮が認められています。職場復帰の際は前と同等のポジションまたは本人の希望に応じて決めることができるよう定められています。
保育サービスも、保育ママ・ベビーシッターの利用支援制度が充実しており、出産後もフルタイムで働くことができます。事実、24~49歳の女性の就業率が80%と欧州最高となっています。
だいたい以上の3つがあげられますが、そのほかにも結婚に対する『自由な考え方』が大きく影響しているようです。例ば、PACS(連体市民協約)は結婚しないカップルにも法的な権利を認めようというフランス特有の法律。できちゃった婚ではなく、できちゃっても結婚しないままでいられるわけですね。
また、“出産後は女性が家にいて子育てと家事に専念するべき”と考える男性もお隣ドイツや日本などと比べても少なく、伴侶からのプレッシャーを受け「仕事か子育て」か、そんな2つに1つの選択を迫られずにすむわけです。
このように、政府の支援が充実しているだけではなく、伴侶の理解や世間一般の目も子だくさん国家のための重要な要因に思えます。フランスでは子持ちであることがデメリットにならない。だからこそ、女性が産みたいときに産み、働きたいように働けるんですね。
右へ倣えではありませんが、出生率1.29人の日本としては参考にすべき点は多くあるように思います。

Please follow and like us:

関連記事

ニュースレター

FeedBurner

更新情報をメールで受け取る

Delivered by FeedBurner

Subscribe in a reader

AntenneFranceの本



YouTubeチャンネル

ピックアップ記事

  1. 中国工場を閉鎖しフランスへ

    ここのところ中国にあった製造工場を閉鎖し、フランスへ戻ってくる企業が出てきている。 中国では人…
  2. 次世代原子炉はコンコルド(超音速旅客機)となってしまうのか?

    次世代原子炉が元凶 フランス原子力最大手のアレバが経営難に陥っています。 全世界の従業員の1…
  3. フランスの救助部隊満足に活動できず

    フランスの救助隊120人が救助装備と共に日本に到着し、救助にあたりましたが、あまり満足な活動が出来ず…
  4. 幼児のテレビ鑑賞は禁止すべき?

    幼児にテレビを見せてもいいのか、悪いのか。年少者を育てる親なら誰もが悩むテーマだが、どんな育児書でも…
  5. フランスの工業に対して対策

    フランスはEUで最も工業の空洞化がおきている国だそうで、ドイツの工業の付加価値がフランスの2倍とサル…
ページ上部へ戻る
Social media & sharing icons powered by UltimatelySocial