軍事大国を目指すフランス
カテゴリー: 社会 | 公開日: 2015/6/8
フランスでの軍需産業のウエイトはかなり大きく、お金を持ち、存在感を増す、軍事需要の高くなった新興国への売り込みを加速しています。フランスの600の企業、3万7千人の雇用に関わってきます。
最新鋭の戦闘機などの製造技術を持っていない新興国では、外国からの兵器輸入に頼っています。まず、自国の工業力が未熟であること。現在では数百キロ離れたところからも数分で攻撃可能になる戦闘機など、一から開発するには時間がかかりすぎるからです。また、既に周辺諸国は最新鋭の兵器で武装されているのです。
フランスは15年間、国防省を初めとした積極的な売り込みで兵器輸出を加速しています。2014年では80億ユーロ輸出しています。30年間は不振だったのに、ここ5ヶ月でめざましい成果を上げています。
フランスの誇るラファール戦闘機(Rafale)は84機売れました。カタール24機、エジプト24機、インド36機です。しかし、世界に目を向けると、一位はアメリカのF16戦闘機が1431機、二位はロシアのSU-30が647機、三位は中国のFC-1が150機、四位はEUのTyphoonが126機、そして五位がフランスのRafaleで84機です。(出典:Enjeux les echos)
オーストラリアは、主に潜水艦の更新を検討しており、フランス、ドイツ、日本が競合となっています。この中では、フランスは有利だそうです。軍関係の造船ではヨーロッパでも最新鋭で最大級のフランスのDCNS社が入札に参加しており、12隻の潜水艦、総額340億ユーロというかなり大規模なビジネスになります。この契約は年末までには決定するそうですが、決まれば史上最大の輸出になるはずです。
DCNS社はフランスの大手電機企業で軍需産業のタレスが25%とフランス政府が75%の株式を保有する軍需造船企業です。元々フランス政府の海軍の設計造船部門を独立した会社になり現在の形になっています。
フランスメディアの関連記事
関連記事

社会
NATOが防衛要求を強化するにつれて、フランスは再軍備の緊張に直面している
NATOが防衛要求を強化するにつれて、フランスは再軍備の緊張に直面している NATOの再武装計画は、フランスで今後10年間で年間450億ユーロの市場を生み出し、50万人以上の雇用を創出する可能性があります。しかし、この国の産業能力は現在、この増加した需要を満たすには不十分です。RFIは、フランス国家の投資部門であるCaisse des DépôtsのRomain Lucazeau...

社会
フランスのダッソーは、ラファール戦闘機の生産を強化していると言います
フランスのダッソーは、ラファール戦闘機の生産を強化していると言います フランスのダッソー航空は、エマニュエル・マクロン大統領が注文を増やすと述べた後、ラファール戦闘機の生産を増やすことをCEOが日曜日に述べた。 フランスを含むヨーロッパ諸国は、ウクライナでの戦争に関連する米国の安全保障離脱とロシアの侵略の可能性に直面して、防衛費を増やし、武器生産を増やすこ...

社会
防衛:インドがフランスのラファール戦闘機を選んだ理由
防衛:インドがフランスのラファール戦闘機を選んだ理由 インド政府は、フランスから海軍のために3隻のスコーペン潜水艦と26機のラファール戦闘機を購入する許可を与えた。購入、その条件は今週の金曜日に指定する必要があります。これは、7年前に空軍のために36機の航空機を買収した後です。アメリカのF18戦闘機との競争が厳しいため、フランスのメーカーダッソーの新たな成功。 ニューデリーの特派員、セバス...