フランス、7月は記録的な乾燥に見舞われ、広範囲で給水制限が実施される見通し
フランス国立気象局(Meteo France)が水曜日に発表したところによると、フランスでは7月が記録的な乾燥状態になる見込みで、干ばつに似た状況のため、各地で深刻な給水制限が行われている。
メテオ・フランスのクリスチャン・ベール氏は、「7月は、1959年以来、最も乾燥した月になる可能性が高い」と述べた。
7月1日から25日までに全国で降った平均雨量はわずか8ミリで、2020年に記録された16ミリを下回るという。
「土壌の湿度は記録的に低く、多くの樹木が早々に葉を落としているという。
全国の農家から、乾燥した草地のために家畜に餌を与えることが困難であるとの報告があり、また、フランス北西部と南東部の広い地域で、水不足により灌漑が禁止されている。
例えば、フランス北西部で大西洋に注ぐロワール川の流量は、7月に入ってから4分の1に減少している。
フランスとドイツの国境をなすライン川東部では、水位が低いため、商業船が底をつくのを避けるために、積載量の3分の1で運航しなければならない事態となっている。
環境省によると、フランス本土の96の行政区のうち、合計90区が何らかの水量制限を受けており、これは過去最多の数字だという。
パリを含む一握りの「県」だけが制限を免れていることが、政府の干ばつ情報サイト「プロプルビア」で明らかになった。
5月と7月の2回にわたる猛暑(気温が40度を超えた)により、農地や森林が焼かれる一方で、水量はさらに減少している。
この2週間でフランス南西部のボルドー近郊で発生した2つの大火災は、2万ヘクタール以上の乾燥した森林を破壊し、鎮火に約2000人の消防士を必要とした。
https://www.rfi.fr/en/france/20220728-france-is-on-track-to-experience-its-driest-july-on-record-with-widespread-water-restrictions