白い証書でパリの電力18年分を省エネ

フランスではある制度が大成功をおさめ、パリの住民の電力消費量18年分の省エネにつながったという。

そのある制度というのが、2006年に導入されたエネルギー効率化証書制度で、その名を白い証書(certificats blancs)とも呼ばれる。政府の定めた省エネ目標が、電力、ガス会社などのエネルギー供給企業に課せられるが、その量は2006〜2009年に54.7TWhのエネルギーを削減することとされている。

しかし、エネルギー会社が必ずしも目標を達成できるとは限らない。目標を達成できなかった企業は目標に足りない分を目標を達成した余裕のある企業から買い取ることができる。そのときに証書が利用できるというわけだ。

2006年に導入されてから、600億kWh以上の省エネが可能になり、これは、フランスにある建物の年間エネルギー消費量の15%、または、パリ住民の電力消費量18年分に相当するという。

大成功をうけて手放しで喜ぶわけではないところがえらいところ。2009年にはより高い目標を設定することとなっており、年間目標を100TWh以上に引き上げ(これまでは、年間18TWh)、さらに制度を強化する。

これまでは、エネルギー効率化の大部分は、熱効率を上げる暖房工事や断熱工事によるもので(全体の90%以上)、ほとんどが住宅部門での対策による(95%)ものだったが、今後は運輸部門での省エネ教化を予定している。

この制度からもわかるが、目標を達成するためには、それができなかったときのペナルティがあってはじめてどの企業もやる気になるようだ。

フランスに続け、というのは単純すぎるけれど、先進諸国の義務としてCO2排出量の削減について学ぶものは大きい。ホントは、一度汚してしまった地球を元に戻すのに国の垣根なんてないのだけれど。

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