フランス製薬会社サノフィーmRNAワクチン開発中止

フランスの製薬会社セノフィはメッセンジャー型ワクチン(mRNA)の開発中止を発表しました。知見が遅れ過ぎたためだと説明しています。組み換えタンパクを元にしたワクチン開発計画はかなり進んでいるとのことで、年末には結果が発表されるとみられます。

一年半の研究の後、サノフィは勝負を諦めました。メッセンジャー型の新型コロナウイルスワクチンの開発を中止しました。

初期の知見では結果が良好だったのですが、サノフィは新世代ワクチンが完成する頃には戦いは終わっているだろうと判断しました。数ヶ月後に完成する第三のメッセンジャワクチンは誰が必要とするのか?すでに実用化されているワクチンが存在する上で、研究を続ける意味はないということです。

ではフランスで新型コロナワクチンは製造されないのでしょうか?そうとは限りません。サノフィは並行して別な製品にも取り組んでおり、技術は確立済みです。組み換えタンパクワクチンです。

来年早々には登場する予定で、多くの国で三回目の摂取が必要になる頃です。EUとイギリスがすでに7500万回分を発注しています。競合より価格が安いため他にも関心を持つ国が出てくると思われます。

効果は低くても比較的安価に大量生産できる組み替えタンパクワクチンなら、中所得国での残留市場の一部を取り込めるだろうというのがサノフィの戦略です。

旧世代のワクチンを選ぶことでサノフィはメッセンジャに別れを続けたのでしょうか?RNA技術は確立しており、将来他の感染症ようワクチンを開発する際に活用できるとのことです。

Radio France International
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