AntenneFrance N.48

┼                                   ┼
                                  vol.48
                       A n t e n n e F r a n c e
                       ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
                       ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
                       ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
                       ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
                       ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
                       ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
                       ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
                       ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ◆◆◆
                        ◆◆◆ ◆◆◆◆◆◆ ◆
                         ◆◆◆  ◆◆ ◆◆
                        ◆ ◆  ◆      ◆
                                ◆
                            ◆
                        ┼           ┼
                         S O M M A I R E
                        ┼           ┼
         N O U V E L L E
       0◆お知らせ
        _____________________________
         S C R E E N K I S S
       1◆横浜フランス映画祭特集
        _____________________________
         S C R E E N K I S S
       2◆第11回フランス映画祭横浜:スタッフ・キャスト紹介
        _____________________________
         F R A N C A I S
       3◆En Pensee N.5
        _____________________________
         L E P E T I T B O U Q U E T
       4◆締め出されていた右派によって提出された不信任動議
        _____________________________
         L E P E T I T B O U Q U E T
       5◆列車を止め、去って行く妻を引き止めたかった男
        _____________________________
         L E P E T I T B O U Q U E T
       6◆泳ぎ好きのカバ
        _____________________________
         I N F O R M A T I O N
       7◆AntenneFrance 姉妹サイト
        _____________________________
         I N F O R M A T I O N
       8◆登録・解除・お問い合わせなどについて
        _____________________________
┏━┓                          N O U V E L L E
┃0┃お知らせ
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□CATV ’99
 AntenneFranceは6月9日~11日に行われる「CATV ケーブルテレビショウ」で
 提携関係のある rfi(フランス国営国際放送)のブースにてプロモーションを行
 います。
 会期:1999年6月9日(水)-11日(金)
    6月9日(水)10:10-17:00
    6月10日(木)10:00-17:00
    6月11日(金)10:00-16:00
 会場:東京 池袋サンシャインシティコンベンションセンタ-
 ヨ-ロピアンブ-ケットブ-ス(展示ホール 第3会場 H-36)(ソフトゾ-ン)
  ドイチェベレテレビ/ラジオ(DW)、
  テレビサンク(TV5)
  RFIラジオ
□「あちゃら」7月号の記事に関して
 先日発行された「あちゃら」7月号で AntenneFrance が紹介されましたが、一部
 記事に間違いがあります。
 メールマガジンIDは0000000200です。
___________________________________A__n__t__e__n__n__e____F__r__a__n__c__e
                                    □
┏━┓                        S C R E E N K I S S
┃1┃横浜フランス映画祭特集
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ――監督に注目!
 その3.クロード・ミレール/クロード・ジディ
 第7回横浜フランス映画祭にむけてご紹介するフランス映画監督シリーズの最終
 回です。名前は同じクロードでも、かたやトリュフォーの弟子、かたやコメディ
 映画監督の代表格。
 そう、フランス映画と一口に言っても、実は監督のタイプもさまざまなら、映画
 のタイプもさまざまなんですね。
 ◇クロード・ミレール/Claude Miller
  上映作品 「冬の少年」
  1942年パリ出身。日本に紹介されたときは「小さな泥棒」を引っさげていたた
  め「トリュフォーの弟子」という点がやたらクローズアップされたが、ロベー
  ル・ブレッソンやゴダールの助監督もつとめた地金入りの映画人で、いい意味
  で職人気質を感じさせる監督だ。弱者や地味な存在に眼差しを向けるのが特徴。
  今回の出品映画も子供の世界を取り上げている辺り、彼らしいのでは?
  おすすめ作品
  1.死への逃避行(83)
    イザベル・アジャーニ/ミシェル・セロー/サミー・フレイ/
    ビデオ=廃版
    実はおすすめってわけではない。アジャーニが殺人を繰り返す話なので見
    ていてしんどいし。が、どちらかといえばさっぱりタイプのミレールでも
    こんな作品つくるのかと、監督の意外な一面は覗ける。それにアジャーニ
    がはまり役。
    トリュフォーの「アデルの恋の物語」といい、「殺意の夏」といい、彼女
    ってほんとに悲劇向きな女優なんですねえ。
  2.なまいきシャルロット(85)
    シャルロット・ゲンズブール/ベルナデット・ラフォン/ジャン・クロー
    ド・ブリアリ/ビデオ=カルチュア・パブリッシャ-ズ
    圧倒的に男性監督が多いせいか、思春期入口の少年の話は沢山あっても少
    女の話は少ないし、あれば性の目覚めのほうにテ-マが向き勝ち。その点、
    コロンブスの卵的存在なのがこの映画だ(ジャンヌ・モローも作ってはい
    ますがね)。
    ゲンズブールのシロウトっぽいけど下手でない演技には、ジェーン・バー
    キンとセルジュ・ゲンズブールの子、という七光りを払拭させるものがあ
    る。
  3.小さな泥棒(88)
    シャルロット・ゲンズブール/ラウール・ビルレー/ビデオ=廃版
    師匠トリュフォーの遺した企画を弟子のミレールが監督して話題になった
    作品。たしかにテーマはトリュフォーなんだけど、あのまったり絡みつく
    ような映像ではない。トリュフォーのファンには中途半端に感じられる映
    画かも。
  4.伴奏者(92)
    ロマーヌ・ボーランジェ/リシャール・ボーランジェ/
    ビデオ=フロムスクラッチ
    オペラ歌手のピアノ伴奏者という、自らは脚光を浴びることのない女性を
    取り上げ、彼女の心の動きを細やかに描く。ボーランジェも彼女としては
    珍しい「耐える女」役で健闘してます。
 ◇クロード・ジディ/Claude Zidi
  上映作品 「アステリクスとオベリクス」
  1934年、パリ出身。今ではフランス・コメディ映画の代表格といっていいだろ
  う。カメラマン、撮影技師を経て、監督に手を染めたのが1970年代前半。以来
  若干の例外を除きコミカル路線まっしぐらである。日本では「ザ・カンニング」
  シリーズで当たりを取った。笑いはアメリカ的で、ばかばかしいけど分かりや
  すい。シュワルツェネッガー主演「トゥルー・ライズ」の原作も彼とか。
  おすすめ作品
  1.ザ・カンニング IQ=0(80)
    ダニエル・オートゥイユ/マリア・パコム/
    ビデオ=カルツア・パブリッシャーズ
    大学入試テストのバカロレアに合格するべく、あれこれカンニング作戦を
    展開するリセの学生の苦心惨澹?物語。そんなことやってるヒマに勉強し
    ちゃった方が早いんじゃないのと思わせるくらい大胆かつユニークなカン
    ニング方法を次々「発明」してくれる。今では風格が備わりつつあるダニ
    エル・オートゥイユが若くて笑えます。続編「ザ・カンニング2アルバイ
    ト情報」もあり。
  2.フレンチ・コップス(84)
    フィリップ・ノワレ/ティエリー・レールミット/ビデオ=廃版
    肩書をかさに甘い汁吸い放題の「悪徳警官」ノワレと、田舎から来た若い
    警官レールミットがおりなすドタバタ。二人の掛け合いときたら、頭はハ
    タき合うわでほとんどど突き漫才のごとし。しかしフランスの警察機構の
    実態を暴く、といったら大げさだが、案外、鋭く社会を切り取っている。
  3.ふたり(89)
    ジェラール・ドパルデュー/マルーシカ・デートメルス/
    ビデオ=日本コロンビア
    ウーッ。これがジディの作品とは知らなかった。なぜなら、シリアス系の
    恋愛ドラマだから。愛し合っているが結婚には踏み切れない二人。しかし
    女性の側には惨事が待ち受けていて……。ストーリーはややご都合主義的。
    ドパルデューの恋愛物に興味のあるヒトはどうぞ。
  4.アルレット ラスベガス恋物語(97)
    ジョジアーヌ・バラスコ/クリストファー・ランバート/ビデオ=JVD
    余命いくばくもないラスベガスの大金持が1度も会ったことのない娘に全
    財産を譲るという。側近たちは遺産欲しさにジゴロのランバートを使って
    娘バラスコと結婚させ、彼女を殺そうと目論見る――。
    美男と醜女(そこまでヒドくないですが)のありがちなラブ・コメディ。
    が、バラスコ勤めるトラック野郎相手のレストランの日々は、日本で紹介
    されないフランスを垣間見せてくれる。
   まだまだ紹介したい監督はいますが、今回はひとまずこの辺で。
   横浜フランス映画祭の報告記事もお楽しみに。
                              続く(quittan)
___________________________________A__n__t__e__n__n__e____F__r__a__n__c__e
                                    □
┏━┓                        S C R E E N K I S S
┃2┃第11回フランス映画祭横浜:スタッフ・キャスト紹介
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<女優編>
●カリン・ヴィアール:『ヌーヴェル・イヴ』
 1966年生。『ダニエルばあちゃん』でデビュー。『デリカテッセン』等の端役を
 経て出演作は20本を超える。『不倫の公式』で来日した時は、割と小柄で可愛い
 感じながら、ハイウエストの服のせいか、ちょっぴりマグロちっくなスタイルに
 見えた。
 この時は監督のクリスティーヌ・パスカルも一緒で仲良し姉妹のようだったのが
 印象的だった。(彼女はその後自殺してしまったのが信じられない)
 やはり映画祭で上映したニコール・ガルシア監督の『お気に入りの息子』にも出
 演していた。また、昨年文化村で開催していた食の映画を集めた作品中『ファー
 ストフード』にも黄色い髪の女の子の役で出ているのを発見した。
●カトリーヌ・フロ:『ヌーヴェル・イヴ』
 アラン・レネ監督『アメリカの伯父さん』で映画デビュー。最近では映画祭でも
 上映された『家族の気分』『変人達の晩餐会』、短篇の『サンマルタン運河』等
 でその姿が見られる。丸顔に大きな目の可愛い女優さんだ。
●レテシア・カスタ:『アステリスクとオベリスク』
 1978年生。15才でスカウトされ、ゲス、ゴルチエ、シャネル、サンローラン等の
 モデルとして成功。この作品が女優デビューとなる。
●エルザ・ジルベルシュタイン:葡萄酒色の人生『ロートレック』
 モーリス・ピアラ監督の『VAN GOGH』でセザール賞有望若手女優賞受賞。
 『ミナ』『カストラート』『恋人たちのポートレート』等に出演。映画祭では『
 正装のご用意を』『ねじれた愛』が上映。後者で来日した。素顔は小柄で笑顔の
 可愛い静かな人だった。舞台挨拶では一生懸命に日本語で挨拶しようとする姿も
 印象的。
●アネモーヌ:葡萄酒色の人生『ロートレック』
 フィリップ・ガレルの映画のタイトルがそのまま芸名になった。
 『恋の邪魔者』『夢見るシングルス』等パトリス・ルコントのコメディに出演。
 『フランスの思い出』でセザール賞主演女優賞受賞。最近は『女優マルキーズ』
 等。映画祭では『ならず者の子どもたち』が印象に新しい。97年より監督業にも
 乗り出しているとか。
●サンドリーヌ・キベルラン:『ロベールとは無関係』
 『おせっかいな天使』等の端役から映画祭でも上映された、『アパートメント』
 『カドリーユ』『ボーマルシェ フィガロの結婚』や『哀しみのスパイ』等に出
 演。清楚な感じの美人。
●アレッサンドラ・マルティネス:『幸運と必然』
 元バレリーナ。ルルーシュ監督の香水のCM出演をきっかけに、現在は監督夫人。
 『レ・ミゼラブル』等に出演。最近は『男と女嘘つきな関係』での女医役が記憶
 に新しい。
●ロランス・コート;『父の跡をたどって』
 『彼女たちの舞台』で主役に。他に『ヌーヴェル・ヴァーグ』『二十歳の死』等。
 『夜の子供たち』ではセザール賞有望若手女優賞、『アンコール』ではジャン・
 ヴィゴ賞を受賞している。
●シルヴィ・テスチュ;『カーニバル』
 第10回東京国際映画祭でグランプリを受賞した、ドイツ映画『ビヨンド・サイ
 レンス』では、最優秀ドイツ女優賞獲得。同作品はアカデミー賞にもノミネート
 された。爽やかな演技が印象的だった。
●イザベル・ルノー:『これが人生?』
 舞台で活躍の後『恋する女』『ルイ、少年王』等の映画に出演。最近ではカンヌ
 映画祭でグランプリ受賞のアンゲロプロス監督作品『永遠と一日』。カトリーヌ
 ・ブレイヤ『堕ちてゆく女』での年上の女性も恐ろしかった。今年のカンヌ映画
 祭オープニングを飾ったミハルコフ監督作品にも出演している。
●カトリーヌ・ドヌーブ:『ベル・ママン』
 いわずと知れたフランスの代表的女優。初々しい『シェルブールの雨傘』、『昼
 顔』等から最近は『インドシナ』『夜の子供たち』など。来日の折には毎回“女
 王様”ぶりが取り沙汰されるが、今年のカンヌ映画祭でもレオス・カラックス監
 督作品に出演していた彼女、記者会見を欠席した。ドヌーヴの不在理由を聞かれ
 た監督が、何やら苦しい言い訳をしていたのが印象的だった。
 彼女が50才位の時に出た『恋路』という作品の中で、若い頃ミスコンで優勝し
 た時のドレスを当時の恋人に着てみせるシーンがある。これがなかなか美しいの
 で未見の方是非。『私の好きな季節』も併せてお薦め。
●リヌ・ルノー:『ベル・ママン』
 レズの老女を演じているというから、多分、昔歌手でならした人だと思う。シラ
 ク大統領の親友だとか。
●マティルド・セニエ:『ベル・ママン』
 姉は『赤い航海』『フランティック』等のエマニュエル。『オディールの夏』で
 姉と共演し、デビュー。他に出演作は『恋人たちのポートレート』『ドライ・ク
 リーニング』。今回の映画祭上映作品『ヴィーナス・ビューティ』にも出演。
●エマ・ドゥ・コーヌ:『ボーダーライン』
 父は昨年の映画祭に『ねじれた愛』で来日したアントワーヌ・ドゥ・コーヌ。映
 画出演は96年。フランスのアイドルとか。
 娘のことがわからないので、父親のアントワーヌさんについて一言。ジャーナリ
 スト出身の彼はテレビで活躍し、長寿番組の司会で人気。実際の彼はきちんとし
 た印象で、英語もOK。パンフには英語で言葉を添えてくれた。なかなかハンサム
 な人だったから、娘も美人だろう・・と勝手に想像してる。
●広田レオナ:『ボーダーライン』
 現在NHK『元禄撩乱』に出演中の彼女は、78年にモーリス・ベジャール主催のベ
 ルギー国立芸術学校、MUDRAに初の日本人として入学した実力派。MUDRA在籍中は
 世界中を主役で公演。事故で足を傷めてからバレエを断念。『だいじょうぶマイ
 フレンド』で映画デビュー。
●ナタリー・バイ:『ヴィーナス・ビューティ』
 トリュフォー『アメリカの夜』で本格的に映画デビュー。彼の作品には『恋愛日
 記』『緑色の部屋』にも出演。『勝手に逃げろ/人生』でセザール助演女優賞受
 賞。『愛しきは女/ラ・バランス』では主演女優賞受賞。
 第4回フランス映画祭で上映された『ならず者の子どもたち』にも出演していた。
 その時で50才近かったが、相変わらず美しかった。
                                鳥野 韻子
___________________________________A__n__t__e__n__n__e____F__r__a__n__c__e
                                    □
┏━┓                          F R A N C A I S
┃3┃En Pensee N.5
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 あまり口には出して言わないけれど、心の中思っているフランス語の表現集。
 【起きてお化粧するとき】
Lorsqu’on se maquille le matin (au lever).
 □口紅の色を変えて見ようかな。
   Est-ce que je vais changer de rouge a levres ?
 □今日は肌がかさかさしている。
   J’ai la peau seche aujourd’hui.
 □口紅がはみだした。
   J’ai fait deborder mon rouge a levres.
 □眉毛が太すぎた。
   Mes sourcils sont trop epais.
 □目がはれている。
   J’ai les yeux gonfles.
 □くまができている。
   J’ai des cernes sous les yeux.
 □試供品を試してみよう。口紅の見本を試してみよう。
   Je vais essayer l’echantillon.
   Je vais essayer l’echantillon de rouge a levres.
 □昨日パックしたから肌がすべすべしてる。
   Comme je me suis fait un masque hier, j’ai la peau fraiche.
 □吹き出物ができてる。
   J’ai un point (un bouton) sur le visage.
 □あー、ねぐせができちゃった。
   Ah! J’ai un epi.
 □やだー、髪の毛がはねてるー。
   Zut! Mes cheveux ne se laissent pas coiffer.
 □ビューラーでまつげをカールさせる。
   Relever (boucler) ses cils avec une pince.
 □口紅、頬紅、ファンデーションをつける。
   Se mettre du fonds de teint, de la poudre sur les joues et
   du rouge a levres.
 □ドライヤーをかける。
   Se secher les cheveux.
 □眉毛をかく。マスカラをつける。アイラインをする。アイシャドーをする。
   Se faire les sourcils. Mettre du “mascara”.
   Se faire le bord des yeux.
   Se faire les paupieres.
 □しみを隠す。くまをかくす。
   Cacher les rides. Masquer les cernes sous les yeux.
___________________________________A__n__t__e__n__n__e____F__r__a__n__c__e
                                    □
┏━┓                    L E P E T I T B O U Q U E T
┃4┃締め出されていた右派によって提出された不信任動議 (N.508)
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「法治国家の勝利」を、日刊紙「ル・モンド」は、エリニャック知事の暗殺の出
 資者とその暗殺を実行した容疑者の逮捕後のコルシカに関する社説の中で評価し
 ている。午後に発行されるこの日刊紙は、同様に共和国連合(RPR)の反応にも満
 足している。
 確かにこのド・ゴール派の政党は、「フランス共和国を守れるのは、法治国家以
 外にはありえないだろう」と言う素晴らしい表現をしていた。当にその通りだ。
 誰がそれに対して反論するだろうか?
 しかし、その日の論説委員らは、ジュッペ、パスカ、サルコジが率いる共和国連
 合に簡単には従えないことも述べている。なぜなら、「彼らは、政府が、刑事警
 察から取調べをする権利を奪ったことを激しく非難している」が、これは、まっ
 たく間違いとしか言いようがないからだ。
 エリニャック知事の暗殺に関する警察の取調べが、取り止めさせられるようなこ
 とは決して無かったのだ。この場合、警察とは、テロ対策の国家部局とパリ警視
 庁情報部を意味する。
 そして、この政党はまた、国民議会の前で主張しようとしていた不信任動議の根
 拠を説明するはずだったにもかかわらず、取るに足りない腹の探り合いを激しく
 非難しているのだから。
 共和国連合(Rassemblement pour la Republique)
 現在の総長は、今年の4月21日よりニコラ・サルコジがフィリップ・セガンか
 ら引き継いでいる。
___________________________________A__n__t__e__n__n__e____F__r__a__n__c__e
                                    □
┏━┓                    L E P E T I T B O U Q U E T
┃5┃列車を止め、去って行く妻を引き止めたかった男 (N.506)
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 俺をもう愛していない女は、その列車に乗るだろうか?この妙な考えを、見捨て
 られた夫は、決心する前に、何度も頭の中で思い巡らしていた。
 木曜日、彼は大仕事の景気付けに、何リットルものアルコールをがぶ飲みした。
 ウォッカ、ビール、ジン・・・・・・。彼の行付けの小さなバーの酒は、全て飲み尽く
 されてしまった。
 それから、彼は車に乗り静かに走り出した。そしてピレネーザトランティック県
 のナイ=コアラズ駅のコンコースを通り抜けると、タルブ-パリ行きの列車を止
 めるために線路の上に車を止めたのだった。
 フランス国有鉄道(SNCF)は、このベアルンの小さな駅を無理やり通行したこと
 による損害額と車の撤去作業の経費を合わせると5万フラン(約百万円)になる
 と見積もっている。
 その運転手はというと、ポーの大審裁判所に7月15日出頭するよう言い渡され
 た。一番辛いのは誰なのか?列車は、それでも数分の遅れだけで出発した。もち
 ろん、彼の妻を乗せて。
 ピレネーザトランティック県(Pyrenees-Atlantiques)=スペインとの国境をな
 す県。県庁所在地は、ポー(Pau)。この地域は、またベアルン地方(Bearn)と
 も呼ばれる。
___________________________________A__n__t__e__n__n__e____F__r__a__n__c__e
                                    □
┏━┓                    L E P E T I T B O U Q U E T
┃6┃泳ぎ好きのカバ
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ブグリ・ダンボは、どちらかと言うと気取った役者である。これでもかと言うぐ
 らい大げさにしたがる。なんと、この役者とは、カバなのである。
 昨日、ウイリー・ザバッタサーカスのこの団員は、まんまとテントを抜け出し、
 二時間半もセーヌ川の支流であるエソンヌ川で泳いでいた。
 3回の連続公演のために金曜日にやって来たブグリ・ダンボは、サーカスの敷地
 内を自由に動き回っていた。ところが、3,500 リットルの水が入る個人専用の大
 型トレーラーの水槽は、空っぽのままだったのだ。
 腹いせに、カバは、昨日の午後、サーカスの公演が始まるちょっと前に、川に浸
 かりに行ったのだった。1トンもするこの動物は、1キロにも及ぶ距離を、水に
 潜っていたのだが、飛行機愛好家たちが旋回する音に怯えているように見えてし
 まったらしい。
 エソンヌ川近くの潜水夫と消防夫は、その日の夕方に、コルベイユ・エソンヌで
 やっとカバを水から引き上げることが出来たのだった。そこには、調教師と大勢
 の野次馬が集まっていた。
___________________________________A__n__t__e__n__n__e____F__r__a__n__c__e
                                    □
┏━┓                       I N F O R M A T I O N
┃7┃AntenneFrance 姉妹サイト
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆
◆◆◆ICHIBANDORi
◆◆◆http://www.masahiro.net/ICHIBANDORi/
   フランスの音楽や映画などを主に取り扱ったサイトです。
   フランスのテレビ局やラジオ局などの協力のおかげで、色々な情報やビデオ
   クリップなどを見ることが出来ます。
◆◆◆
◆◆◆L’HEXAGONE フランス情報省
◆◆◆http://www.metamondes.com/HEXAGONE/
   フランス旅行中にモバイルでインターネットをする方法、日本で見れるフラ
   ンスのテレビの紹介やその受信方法、日本で行われたフランス関係のイベン
   トに関してなど色々な情報を扱っています。
   フランス関係専門のホームページサーチエンジンも開始いたします。
◆◆◆
◆◆◆フランス・ウェブリング
◆◆◆http://www.metamondes.com/WebRing/
   ボタンをクリックすると、フランス関係のホームページがランダムに表示さ
   れます。新しいフランスのホームページと出会う為にも、このボタンを見た
   らクリックしてみて下さい。
◆◆◆
◆◆◆MelFR@NCE フランス情報メーリングリスト
◆◆◆http://www.masahiro.org/ML/MelFRANCE/
   フランスに関係した情報を交換する為のメーリングリストです。質問などマ
   ナーやルールを守ってご参加下さい。
◆◆◆
◆◆◆映画専門マガジン ScreenKiss
◆◆◆http://www.ScreenKiss.com/
   横浜フランス映画祭で出会った人を中心に AntenneFrance で映画関係の記
   事を書いていた人で作るメールマガジンです。
   勿論フランス映画はご贔屓です。
___________________________________A__n__t__e__n__n__e____F__r__a__n__c__e
                                    □
┏━┓                       I N F O R M A T I O N
┃8┃登録・解除・お問い合わせなどについて
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇

  このメールマガジンは、6つの方式で発行されています。
                          (内容は全て同じです)
  まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/)
  マッキー!  (http://macky.nifty.ne.jp/)
  フライヤー  (http://flier.jcss.net/itiran/00000082.html)
  メルポット  (http://melpot.net-planning.co.jp/) ID:0000000007
  ココデメール (http://mail.cocode.ne.jp/) ID:0300400007
  ClickIncome  (http://clickincome.net/mg_lt/mag/m00000030.html)
  【メールアドレス変更】
  ご自身の登録したサービスのページに行き古いアドレスを削除して、新しいア
  ドレスを登録します。
  マッキー版はご自身の購読IDの設定を変える事で変更できます。
  【解除】
  ご自身の登録したサービスのページに行き自分の登録したアドレスを削除のフ
  ォームに記入し送信して下さい。
  マッキー版はご自身の購読IDの設定で解除できます。
  【ホームページにて】
  AntenneFrance のホームページにはこのメールマガジンを発行しているサービ
  スへ直接処理が出来るようにリストアップしております。
  http://www.metamondes.com/AntenneFrance/
◇◇サービス______________________________◇

  ホームページで色々なサービスがあります。是非ご利用下さい。
  【オリジナル・ポストカード】
   インターネット上でポストカードを送信できるシステムです。他とは違っ
   たフランスの香るイメージを送ることが出来ます。
  【過去の記事参照】
   ホームページでは過去に記事を参照できるようになっています。
  http://www.metamondes.com/AntenneFrance/
  Backnumber.toを利用したバックナンバー再送信サービスもあります。
  http://backnumber.to/list.asp?userid=10000200
◇◇広告募集______________________________◇

  AntenneFranceでは、広告を募集しております。
  詳しくは、[email protected]
◇◇お問い合わせ____________________________◇

  色々な情報やアイディアや感想などありましたら下記のアドレスまで投稿を
  お願いします。そのほか編集に協力して下さる方も募集しています。
◇◇スタッフ______________________________◇

  【編集長】      【記事執筆】      【翻訳チェック】
   中津川 昌弘     Philippe BERTHET    秋田 真波
              石川 祐子       
  【編集】        赤木 信子      【翻訳】
   校條 咲       鳥野 韻子       赤木 信子
   金井 千春                  竹田 恭子
                          松山 弥代
                          パンペルデュ
                          小口 愛
◇◇協力・提携_____________________________◇

  TMF 日仏メディア交流協会
  INA フランス国立視聴覚研究所
  RFI フランス国営国際放送
  Le Petit Bouquet
ScreenKiss
ICHIBANDORi
  EMEX (Europe Multimedia Express)
  Imagina News
◇◇AntenneFrance について_______________________◇

  AntenneFrance はフランスのメディアや日本国内のフランス関係機関との協
  力を得てフランスに関わる話題を紹介しています。
  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。
 ■Copyright(C), 1997-1999 AntenneFrance               ■
  Ce numero a ete realise par <>, <>, <>,
  <>, <>, <> et <>.
  Merci!
                      directeur de la publication
 ■                    Masahiro NAKATSUGAWA    ■
┼                                   ┼
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 ■  □  ◆  ◇             ╋           ╋
                           F  I   N 
                        ╋           ╋

Enable Notifications OK No thanks