mars 14, 2007
シラク、次期フランス大統領選不出馬
この時期、フランス映画祭の話題で持ちきりとしたいことだが、日本好きで有名なシラク大統領が今年の大統領選に出馬しない事をテレビで語った。この映像は日本のニュースでも報道されたので、見た方も多いだろう。さすがフランスだと思うのは、この演説のバックの映像が揺れるフランス国旗にEUマークである星が付いている映像だ。世界中に配信される映像は重要で、こういうイメージはフランスの洗練された感じをより高めるに違いない。
この演説は結構評判が良かったそうで、大統領候補として期待の社会党のロワイヤル氏も威厳ある演説と評価したほどだ。今回大統領選には出馬しないとのことだが、2期とはいえ1995年から12年も続いていてなかなかの長期政権だったと言える。(2000年の憲法改正で任期が7年から5年になった)また、パリ市長は18年、首相は2回務めた実績は大きい。
残念ながら公約だった経済格差や失業率問題など良くなっているとは言えず、記憶に新しいのは2005年秋から起きた暴動はこれを大きく物語る。日本では経済面での格差のみ焦点が当てられるが文化面の格差も拡大しているそうだ。
就任直後の1995年には核実験を強行して、日本でもフランス製品不買運動が起きた。イラク戦争に反対して評価が高まったが、実は当初は賛成していた。EUの統合をより進めるEU憲法批准の国民投票では否決された。時代の影響も大きいが問題もあった。
トヨタのヨーロッパ工場のフランス国内への誘致が成功し、日本からの投資を活発化させるために日仏投資賞を設立したりと、フランスから日本への売り込みはかなり増加したように見える。
シラク不出馬でUMPのサルコジ(現内相)、社会党のロワイヤル(元家庭担当相)、UDFのバイル(元国民教育相)が争うことになる。
ヨーロッパから見ると日本は遠いところなんだろうが、親日家の元首というのはほとんどいない。今年1月には安倍首相がフランスでシラク大統領と会談し、日本とのパートナーシップを重要視すると言っていても、新しい候補者は誰も中国との関係が気になるようである。サルコジ氏は「日本はダメだ。中国だ。」と言うような発言をして問題になったことがある。日本で言えば、アメリカ重視かアジア重視かで揺れるところに似ているのかも知れない。
中国沿岸部の比較的裕福層が3億人以上いると言われ、この人口はアメリカの人口を超え、EUと同じくらいな規模と言うことは色々な点について、重視せざるえない。アメリカはフランスの軍事的脅威を気にしているようだが、フランスではアフリカへの中国のプレゼンスが脅かされている事に気にかけているように見える。
国連常任理事国であっても、重要決議に簡単に拒否権を使える訳でもなく、大票田のアフリカが国際政治上重要だというのだ。援助漬けのアフリカ諸国はどうも援助内容で動くと言うのか、日本も過去に大きな援助で票をとりまとめたりしていたようだ。これが現在中国のエネルギー需要に応えて急速なアフリカ進出が進んでいることを危惧しているようです。
しかもフランスのメディア、例えばル・モンドは新聞の中でも高級紙と言われていても、かなり間違った日本関連の記事など、全体的に歴史的に反日的な情報を流すことが多く、たまに在仏日本大使館が抗議をすることがある。この頻度が高くなっている気もする。
来年はフランス映画祭は中国へなんて言う記事が出ないことを願う。
投稿者 paris : 03:29 PM
janvier 15, 2007
フランスの対アジア政策はいかに?
よく知られているのが、シラク大統領の日本好きである。あまり大統領の女性スキャンダルなどを報道しないフランスでも、昨年は日本に隠し子がいるなんて言う報道で賑やかせたが、プライベートでも50回近く日本を訪れている。しかし公式には8回ほどで、一番最近は愛知万博の視察だ。
日本が北朝鮮に気を取られている間に、中国には昨年10月には2002年の再選より4度目の訪中で、フランスの企業約30社が同行し、商談が行われた。2004年の訪中の際には同様にフランス企業団が同行し総額40億ユーロ(6000億円)以上の契約が結ばれ、「フランス最高のセールスマン」という異名も付く程だった。
このセールスマンの辣腕ぶりは、今年の選挙に有利に働くか別にして、如何なく発揮されたようだ。中国民間航空業界にとって過去最大の契約で、大売り出し中の次世代エアバス中型機のA350やA320など170機、金額にして100億ドル以上だ。
また、中国は原発を100基以上建設すると言われているが、原発建設プロジェクトもフランス電力公社との大枠の合意をした。アルストム社は電気機関車は500両の受注に成功した。
もちろんこれはフランスだけにとって良い話ではなく、エアバスが受注した170機は全て中国国内での組み立てを行うことになっているし、電気機関車はライセンス生産で中国の企業で大半を生産することになっている。また、STマイクロ社は中国科学院とマルチコアプロセッサ(サーバー用のCPUでインテルのItaniumに相当)を共同開発する。
まさに蜜月状態で、中国の温首相は中国とフランスは歴史上もっとも良い関係にあるとか、シラク首相は中国は世界に対して積極的に重要な役割を果たしていると賞賛した。
日本の経済界が靖国神社になんかに行ってないで、うまくやって欲しいと言いたいのはよく分かる。とはいえ、金儲けのために何でも言いなりというのはどうかと思う。
今年になって、フランス初の女性大統領との声高い社会党のロワイヤル議員も訪中し、日中の友好協力は世界の平和と発展に意味があるとの発言を行ったが、記者団に対しては、人権問題に関わっている弁護士やジャーナリストの権利は侵害されるべきではないと語り、中国の人権問題をあまり持ち出さなかったシラク大統領と対照的だ。
投稿者 paris : 10:41 PM
janvier 12, 2007
ジャック・シラク共和国大統領と日本の安倍晋三総理大臣の会談
ジャック・シラク共和国大統領は、パリを初めて訪問した日本の安倍晋三総理大臣を迎えて、会談およびワーキング・ディナーを行った。
シラク大統領は、「フランスの主要友好国かつ戦略的パートナー国の総理大臣である友人」を歓迎すると同時に、日本とは「極めて良好な関係にあり、その関係は最良の精神で発展するのみである」と述べた。
シラク大統領と安倍総理は、日仏外交関係樹立150周年を迎える来年が、大規模な日仏のイベントで祝福されることを希望した。
この会談は極めて友好的な雰囲気の中で行われ、何よりもまず、地域問題全般にわたって意見を交換する機会となった。
アジアに関して、シラク大統領は、大陸の安定のために日本が果たしている優れた役割を強調すると同時に、日本の総理大臣と中国当局者の会談が良好な雰囲気の中で行われたことを歓迎した。
シラク大統領は、北朝鮮が原子力分野における国際的な約束を順守し、国連決議1718が完全に実施されるように、日本と6カ国グループが進めている努力に対して、フランスの支持を表明した。拉致問題に関しても、フランスの日本への支持を改めて明確にした。
シラク大統領は安倍総理とミャンマー問題に関して意見を交換し、国際社会の働きかけで同国に民主化の動きが起こることを希望した。とりわけ、シラク大統領はアウン・サン・スー・チー女史の事例を取り上げた。
最後に、シラク大統領は安倍総理と、アフガニスタンにおける努力を継続することで合意した。
会談では中近東情勢に関しても意見が交換された。シラク大統領は、レバノンの完全な主権の回復の努力ならびに同国の復興に対する日本の協力を歓迎した。1月25日に開催されるパリ会議は、国際社会がレバノンに対する支持を表明する機会になると同時に、日本の会議への参加は極めて重要である。
シラク大統領と安倍首相は、イスラエルとパレスチナの和平のために重ねて努力する必要性に関して、またイランがウラン濃縮活動を停止し、対話と国際的な約束の完全順守を受け入れるために努力を結集することに関して、日本とフランスの意見が一致していることを強調した。
会談ではさらに多国間問題も取り上げられた。シラク大統領と安倍総理は、ヨーロッパ連合と日本の対話をはじめ、ラトビアのリガで開催された北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議でなされた決定の重要性を強調した。
国際連合に関して、シラク大統領は安全保障理事会の拡大、とりわけ日本を初めとする新しい常任理事国に対するフランスの支持を重ねて表明した。シラク大統領は、この緊急かつ重要な問題に関して、日本とフランスが緊密な協議を続けることを希望した。
シラク大統領と安倍総理は、環境問題も取り上げた。シラク大統領は、世界環境ガバナンスに関するパリ会議への日本のハイレベルな参加に対して感謝の意を表明した。
最後に、シラク大統領と安倍総理は、アフリカと発展に関して意見を交換した。シラク大統領は、アフリカの発展のために日仏両国が緊密な協力を続けることを希望した。また安倍総理に対して、ミレニアム目標を達成する能力を貧困国に与える唯一の手段である、革新的な資金調達の具体化をフランスが促進する理由を述べた。
投稿者 paris : 06:45 PM
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