octobre 19, 2006

第3回「フランス高等教育月間-フランス留学フェア」日程

昨年の「第2回フランス留学フェア」では、皆様の温かいご支援をありがとうございました。今年で3年目を迎えることとなります「フランス高等教育月間-フランス留学フェア」の催しは、今回は在日フランス大使館と東京日仏学院主催、フランス政府留学局エデュ・フランス日本支局の共催により、下記の日程において開催する運びとなりました。多数のフランス高等教育機関が来日し、首都圏や地方の諸大学を回り、大学間交流のさらなる促進に力をいれると同時にフランス高等教育の紹介、プロモーション活動を行います。また一般公開の留学フェアといたしましては、日本で初の政府公認「フランス語学留学フェア」を東京日仏学院にて開催いたします。

 11月6日~10日  :芸術教育紹介週間    (主催:在日フランス大使館)
 11月20日~24日  :フランス語教育紹介週間 (主催:在日フランス大使館)
 11月23日    :フランス語学留学フェア (主催:東京日仏学院) 
 12月4日~8日   :工学系教育紹介週間   (主催:在日フランス大使館)

投稿者 paris : 12:46 PM

septembre 07, 2006

フランスの日本のドキュメンタリー

リベラシオンによるとフランスのテレビ局France5で「日本、過去の影(Japon,lesombresdupasse)」(サブタイトル:国家主義へ帰還?Leretourdunationalisme?)と言う番組の再放送に対しフランスの日本大使館が内容に間違いがあるとして放送前から抗議したが、そのまま放送された。

しかし番組内容を紹介するホームページを見る限りは随分曲がった内容に感じられる。載っている写真には小泉首相が紋付き袴のバストショットとたぶん中国の南京大虐殺に対するデモと思われる日本国旗を燃やしている写真が掲載されている。

日本人の自尊心を守るために南京大虐殺などのような過去の戦争犯罪などは教科書から消されているとし、日本は「韓国の領土独島(日本名竹島)の領有を激しく要求している」、軍隊を維持しない憲法9条を改正して再度軍国主義へ向かう、首相が戦犯を敬意して靖国神社行っているとしているなどと解説している。靖国の説明は、戦争犯罪者の墓(latombedescriminelsdeguerreYasukuni)としており、戦争殉死者を神として祭るという考え方はフランス人には理解できないかもしれないが、これでは戦争犯罪者だけを祭るお墓と勘違いされかねない。

また、高校の数学の教師は国歌を歌うために40秒間とどまらせたりとこのまま行けば戦前の独裁主義に向かい恐怖と言っている。たぶん学校での国歌斉唱や国旗掲揚に反対している教師の話だろう。

確かに、日本の大新聞でも自虐的な社説や記事を載せることがあり、教師が君が代を歌うのに反対している人たちがいることは確かだが、これらの内容をそのまま番組にしたのだろうか?この番組を制作したのは東洋に強いと売りのHikariProductionと言う会社で日本語の名前を付けているだけあって日本には詳しいとも考えられる。実際東京(汐留)にも事務所を持ち日本語の会社概要などもある。

国際的には日本の新聞は極左か宗教系新聞(の様な記事)とされるし、左とされる産経新聞でも中道より左程度、外国では自国の軍隊の存在そのものを否定するような新聞は無いと言われる。そう言われると世界の中でみると日本は例外的に抑制されていると思われる。フランスでは未だに軍事パレードが行われ、徴兵制が終わったのもつい最近、永世中立国スイスは260日の兵役が義務づけられ、日本と同様に敗戦したドイツにも徴兵制がある。イスラエルに至っては女性にも兵役がある。お隣韓国も徴兵制があり、中国は事実上志願兵であるが世界最大の軍事力を持ち軍隊は国家ではなく中国共産党の保有である。

外務省によれば中国では年間5万件のデモが、数万人、数千人の規模のデモも起きており、その中には軍隊が出動したり、死傷者がでて鎮圧される物も多いと言う。反日デモはその中ではかなり小さい現象とも言える。

France5はフランス・テレビジョンというフランス国営放送局グループのひとつで、日本で言えばNHK教育のような放送局。以前はArteと言う文化を扱う仏独共同の国営放送局LaCinquiemeだったが、FranceTelevisionの一部になり、名称、ロゴなども変わった。France5となってからは、より教育的な内容が重点的になり特にドキュメンタリーに予算が強化された。今フランス政府は世界に多様な(フランス視点の)ニュースソースを届けて、英米中心のメディアに対抗しようとしている、しかし極論は勘弁していただきたい。

投稿者 paris : 12:52 PM

août 15, 2006

フランス人の伝える広島

日本が好きなフランス人は今では珍しくは無いかも知れない。日本に住んでいるフランス人の中には第2の故郷だなんて言う人は結構多いし、ヨーロッパ人の中でもフランス人が日本の文化について一番良く理解している、またはしようとしていると感じる日本人も多いようだ。

原爆被災地の広島をテーマにした作品として有名なのはヌーヴェルヴァーグ真最中の1959年フランス映画(日仏合作)アラン・レネの長編デビュー作の「二十四時間の情事(Hiroshima,monamour/ヒロシマ、我が愛)」だろう。この作品は初の日仏合作映画で、広島が舞台となっている。

さて、フランスでそこそこ話題となった元Cafedefloreの御曹司、クリストフ・ブバルが書いた広島の原爆を題材にした小説が昨年出版され、この日本語版が日本でも発売された。処女作は「カフェ・ド・フロールの黄金時代」という彼は熱烈な東洋文化の愛好家だ。

本作は広島に落とされた原爆の犠牲になった女性の霊が、たまたま被災地の撮影に訪れた若い映画作家に取り憑き、周辺の人の命を奪いつつ2人の宿命的な愛の結びつきのままパリに移住し、、、と言う内容だ。作者としては日本の若者に対しての書かれていて、彼自身も広島と長崎に行き、史実に正確であるように務めたという。

もちろん小説ではあるが、興味深いのは西洋の名言や聖書からの引用などが散りばめられており、ヨーロッパ人がどういう認知をしているのか、またその感性などが垣間見られるとおもう。例を挙げれば、第1章に先立ち黙示録からの引用が記載されているのだが、キリスト教圏からはこういう風にとらえられるのか、こういうバックグラウンドに繋がるのかと知ることが可能だ。

登場人物も日本人であり、日本の感性や心情に大きく触れている。これは逆にフランス人が日本の感性を理解するのに役立つかも知れないが、ちょっとごちゃごちゃになっている様な気がする。作者が読者に分かりやすくするために注釈をつけているようだが、この注釈が正直言って正しくない。「阿弥陀仏」には、仏陀の日本語名とされているし、「鳥居」は寺の入り口にある門とされている。この辺の所からか極一部良く分からない表現がある。

細かいところを除けば、日本人が書いた小説の様にも感じるし、いわゆる単なる原爆反対の思想の本では無く、パリへ行った後の描写も楽しめるのではないかと思う。

 白い影の女―癒える日遠くヒロシマ-パリ
 http://ttu.cc/1535

 カフェ・ド・フロールの黄金時代―よみがえるパリの一世紀
 http://ttu.cc/1536

 二十四時間の情事(DVD)
 http://ttu.cc/1537

投稿者 paris : 01:00 PM

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