AntenneFrance N.12

■ ■ ◆  A n t e n n e F r a n c e
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….une publication d’ICHIBANDORi
vol.12
■ フレンチポップス
EN PASSANT
Jean-Jacques GOLDMAN
もう去年の話でNRJやMCMですでに何度も流されているが、僕はよ
うやくJean-Jeaques GOLDMANの新しいアルバムを手に入れた。こ
れは去年の8月頃の発売で、アメリカのインターネットCDショッ
プで買おうと思ったら、12月入荷予定となっていたので、日本
で買った方が早いと思いその時は購入をあきらめてしまった。
距離的、文化的にも近いアメリカの方が日本よりも早くこういっ
たものが手に入りやすそうだが、その逆でフランスのものは、基
本的に日本の方が早く手に入ることが多い。僕自身毎週のように
CDショップには行かないので、たまたま時間つぶしによったお店
で見つけてしまったのだ。
私の記憶が確かならJean-Jeaques GOLDMANの前作は僕が高校時代
の頃だったので、8ー10年ぶりと言うことになる。それまでど
うやって飯を食ってきたのか?と思ってしまうかも知れないが、
彼は作曲家としてはなかなか有名で、セリーヌ・ディオンなどに
も曲を提供している。それ以外にもFredericks Goldman Jonesと
いうユニットで曲を出していた。作曲は彼だろうから聞けばすぐ
分かる。
ただ彼は歌うのはあまり好きではない、または下手なので歌わな
い方が良い、下手だから歌いたくない、らしいので、アルバムを
出す回数は少ない。前作も前前作からも久々の発表であった。
彼の曲の特徴はメロディーが美しいと言うことだろう。それを言
えば、彼の歌い方も悪くないとは思う。元々ロックンローラーな
のでそう言う曲も多く含まれている。それらは正直あまり良いと
は言えない。ロックをフランス語で歌うこと自体、格好悪いと言
うのもあるかも知れない。この辺は日本人と似ていて、日本語の
曲が聞こえてくると、「わーダサイ!」と思っていたが、多分そ
れと同じではないかと思う。最近の日本のポップスはなかなか良
いなあと思っているのは、曲や歌がうまくなったせいか、僕の趣
味が変わったせいか?ただ日本とフランスのポップスは何処か似
ているところがあると思う。
彼は比較的広範囲にファンを持っている。老人も彼の歌詞は良い
と賞賛するし、若者にも人気がある。その反面、「彼が人気があ
るのは知っているが、好きではない」という人も少なくはなく、
僕の周囲にも結構いる。彼がユダヤ人だからか?とはいってもフ
ランスで売れている芸能人はみんな外国人かユダヤ人という人も
言うくらいだから、それが大きな問題ではないかも知れない。
今回の作品は静かな歌が良くできている。実際このジャケットを
見れば、明るいノリノリの感じはしない。全体がセピア色で映画
ワンシーン、と言うよりは写真に偶然写っているような人物とい
った構成である。額も禿げ上がってきた彼に残る技は、心温まる
歌だけかも知れない。
前作ほど印象に残る作品や素晴らしく良いと思う曲はないが、落
ち着いていてなかなか良いと思う。フランスでも売れているし日
本でも結構出ているそうなので、一度聞いてみると良いと思う。
MADE IN LOVE
zazie
ザジというと5ー60才くらいのおばさんのアーティストを思い
浮かべる人が多いらしい。数年(3ー4年)前から日本にいるフ
ランス人ならそう思うようだ。その人に聞けば「新しいザジ」と
いう話である。
今回の作品は3作目(多分)で前作あたりから結構認知されるよ
うになった彼女の最新作。こんなに早く出るとは、、といっても
日本で売れているアーティストなら年に1枚は出すだろうから、
当たり前といえば当たり前かも知れない。
それはそうと、このCDはJJGのCDとは違って発売を知っていたわけ
ではない。たまたま見つけたものである。だから何?というかも
知れないが、「新しいザジ」という知識を持っていると、このCD
を手にしたとき何か疑いが出てくる。彼女は黒人だったっけ?
本当に彼女はこのジャケットの写真を見る限り黒人のように見え
る。2ー3年前ほどか、アメリカで、初めのうちは白人のような
写真の取り方をしていて、売れてきた、ちょーど黒人であること
が売りになってきた時に前作のジャケットのイメージとは全く違
い、黒いことを全面に押し出してきたアーティストが結構多い。
またまた新しいザジか?もしくは本当は黒人だったのか?謎は深
まるが、前のビデオクリップでは絶対白人で、川で水遊びしてい
る男を追いかけていくというストーリーだった。もう少し詳しく
説明すると、時代はちょっと古い。早くてもシャネル以前。2人
のかっこいい男が裸になっていき、川で水遊びをし始める。ザジ
率いる女性陣ご一行様は彼らを遠くからそれを見つめて追っかけ
る。その間にザジの妄想と思われるイメージが挿入されていく。
どんな内容かはおわかりでしょう。フランスなのでモザイクはか
からない。そしてエンディングは90年代のフランスらしく、その
2人の美少年はキスをし始める。(なかなか傑作なので是非見せ
たい)
今回のアルバムは前作と比べるとちょっと落ちるなあと思うが、
日本でしか有名でないクレモンティーヌなどを聞くよりは良いと
思う。2週間ほど前にフランスのラジオ局の人と会ったが、その
人もクレモンティーヌは全く知らなかった。日本が日本でしか売
られていないフランスのポップスを聴くというのは初めて聞いた
そうである。今後その局も我々に対して色々協力してくれるそう
である。
■ フランス映画紹介
フランス映画祭の中の逸品「変人たちの晩餐会」
一昨年の「ルコントの大喝采」。昨年の「家族の気分」。
年間を通して日本にくる外国映画のなかで、コメディーはもちろん
多いし、いくつかはそこそこ笑える。ただその中でも心底笑える映
画となれば、これは2、3本と少ないもんだが、その中の1本が最
近はフランスから来ているようだ。しかもその1本が毎年フランス
映画祭で見られる。選考の良さからか、フランスコメディー映画の
レベルが高いのか?
まったく笑いのセンスが違うような(はっきり言えばくだらない)
多くのフランス映画を見るにつけ、フランスコメディーのレベルが
特に高い訳ではないと感じるから、まずは映画祭の選考にかかわる
方々に感謝すべきだろう。
今年の第6回フランス映画祭でもまた来た。「変人たちの晩餐会」
は心底笑える1品。アメリカのテレビ番組的なちょっと大袈裟な演
技で、コメディーのパターンは世界どこでも通用しそうな、人を小
馬鹿にするタイプ。こう聞くと嫌気を感じる人も多いだろうが、観
ているとそんなことを感じる暇もなく進んでいく。このテンポは脚
本がうまいからだろうし、役者も脚本を熟読した上で笑いのつぼを
十分把握した演技を感じさせる。
みんながそこそこの個性で責めてくる。ティエリー・レルミットは
特別な個性を感じないが、そこはこの映画の中でもっともノーマル
な感じの人を演じているので、はまり役といえるし、ジャック・ヴ
ィレルは丸い顔を更に丸くした演技が独特のまじめな人柄をうまく
演じている。
監督は劇作家出身で、舞台を見ているようなテンポがうまくカメラ
を駆け巡るし、この脚本はそのまま舞台でも成功をおさめそうだ。
この手の映画ノは、アドリブを多用する場合と、脚本に全て書いて
ある場合があるが、演技がいきすぎない為には脚本がしっかりして
いなければならないと思う。あくまでもそこそこの表情で、そこそ
このアクションで演じてこそおもしろい。この映画にももちろんい
きすぎの場面(演技)もあるが、そんな場面もこのテンポにアッと
いう間に飲み込まれてしまう。とにかく久しぶりの傑作だったから、
今年のフランス映画祭 No. 1は文句なしにこの1本!
                   映画評論家 立野 浩超
■ 電 脳 人 語 (読者より)
 Vol.10 フランス人とは?に対して
フランス人はひねくれているというより、わがままなんじゃない
でしょうかね。フランス語を習っていたことがありますが、その
ときのセンセーはひどかった。その日のご本人の気分に授業内容
が大きく左右される。日本語でノリノリにお喋りしまくるかと思
えば、たまたま質問の答えができなかった人を、その日自分の虫
のいどころが悪いからというだけで、授業中ずっといびり続ける。
彼のせいでフランス語にウンザリした人は私ばかりじゃないと思
います(そう言えば、このセンセーは授業中によくベルギー人の
ことをバカにするジョークを言ってました。喋るテンポがのろの
ろしているので、ウスノロに聞こえるんだ、てな話もしていまし
たっけ)
これは友人から聞いた話。
その友人、イギリス滞在中に現地の成人学級の英語クラスを受講
していたんですね。そのクラスは日本人、フランス人、アメリカ
人、イタリア人、アジア人(どこの国の人かよく分からなかった
とか)などなどが入り交じった初級クラス。で、何箇月かのレッ
スンが終了して、さて皆でお別れ会、というときに、どの店にす
るかで揉めた。その大元がフランス人だったとか。誰かが提案す
るたびに「ナントカは嫌い」といった具合にいちいち反対する。
それでも多数決でやっと一軒に絞られたのですが、そのフランス
人女性は「高いからイヤ。私はお金がないのに、そんなところで
無駄なお金を使わせるのか」と、断固として譲らなかったそうな。
その後どう決まったかは忘れてしまったけど、友人曰く「日本人
だったら、まあいいかって思うじゃない?あたしなんか、たかが
お別れ会だし、どうでもいいじゃんて感じだったんだけど、フラ
ンス人は違うはねぇ。こだわるこだわる。他人の迷惑ってことは
ぜんぜん考えてないみたいよ」
まあ、こういう人は日本人にも少なくはないですけどね。
ちなみに私は明日からアメリカで、シカゴを回った後、ボストン
にいきます。ほんとにフランス語しか話さない店、あるんだろう
か。見つかったらおもしろいなぁと期待しているところ。
愉快な情報をありがとうございました。これからも楽しみにして
います。(ICHIBANDORiもう少し早いサイクルで情報
がアップデートするといいのですが)
  時は経ち、、、
今日、つまり29日にアメリカから戻ったところ。残念ながらフ
ランス語云々の料理店に行くチャンスはありませんでした。その
代わりおもしろいもの見た。なんて、大したことはない、カナダ
のテレビ放送なんですけどね。
今回の旅は、ミシガン湖を一周した後でニューイングランド1周
という仕事だったんですが(ツアコンじゃありませんよ)、後半
のヴァーモント州のモーテルでのこと。夜、映画『天井桟敷』を
フランス語でOAしているチャンネルがあったんですよ。しかも
字幕もない。で、ウーム、フランス語をナマのまま出してしまう
アメリカってのはすごい国だなあ、と感心してしまった。
さて、翌朝そのままのチャンネルにスイッチオンしたところが、
これまたフランス語でのモーニングショーやってる。いったいど
んな新手のケーブルテレビなのかしらんと好奇心にかられて最後
まで見た。それでカナダの放送局の番組だってことが分かったわ
けです。ヴァーモント州はカナダと隣り合わせだから受信できた
のでしょうかね。
カナダのフランス語は心なしか聞き取りやすい気がしました(と
いって聞き取れるほどの能力は持ちあわせていないのですが)。
言葉づかいがハッキリしてる感じ。それともアナウンサーが喋っ
ているからでしょうか。
もうひとつ、画面全体が明るくて、人々もなんとなく開放的な雰
囲気。テレビをほんの10分見ただけでそんな判断がつくわけな
い、と言われればそれまでですが、登場しているキャスターも女
性のゲスト(だと思う)も爽やかで明るい。フランスのテレビ放
送に登場するフランス人って妙にスノッブだし、番組もどういう
わけかダサいでしょ?
カナダの番組にはアメリカのよい部分がうまく溶け込んでいるの
かもしれませんね。
とまあ、とりあえず、感想まで。ちなみに、マサチューセッツの
高原や、ヴァーモント辺りのリゾートには、フランス語を喋る客
(てことは、カナダ人か)が少なくありませんでしたよ。
Yuko ISHIKAWA
http://www.alles.or.jp/~indeed/
「電 脳 人 語」で紹介された方には、タイミングにもよりま
すが粗品を差し上げます。
今回はフランスの衛星テレビ局TV-5のステッカーです。
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