AntenneFrance N.11

■ ■ ◆  A n t e n n e F r a n c e
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….une publication d’ICHIBANDORi
vol.11
■ 横浜フランス映画祭98
今年の横浜フランス映画祭はエールフランスのストライキにより、
フランスの俳優などの来日が遅れ、そのために予定されていたオ
ープニング舞台挨拶が一日ずれました。このときに今回来日する
フランス映画代表団(俳優、制作、その他映画関係者)が全て集
まります。
横浜フランス映画祭は出演者がハリウッド映画と比べ有名でない
点もあり、他の大きな映画祭と比べアーティストへのガードも厳
重でないのです。このためにアーティストとの接触も多く、サイ
ンや写真なども撮りやすく、アーティスト側もそれに応じてくれ
ます。
今年の代表団は小粒が多いと言う話ですが、ジャン=ジャック・
ベネックスが来日しています。彼の映画は短編映画ですので、彼
のような大物ならこの程度の作品のプロモーションのために来日
する必要がないのですが、横浜市の主催で行われた講演会もあり
ました。
彼は日本が好きなようで、日本には何回か来ているようです。サ
インも積極的にしてくれていて、暇なときにはロビーに出てきて
いるようでした。もちろんファンとのコミュニケーションをとる
ために!
後ほど詳しく映画作品の紹介をしていきますが、簡単に作品と出
演者の印象を話していきたいと思います。
今回団長としてきたサビーヌ・アゼマの作品「恋するシャンソン」
は、僕自身は見ませんでした。なぜかと言えば、いかにも古いフラ
ンスのシャンソンが流れてきてノスタルジックな雰囲気でも楽しむ
と言う感じがします。予告のビデオでも古いシャンソンを中心に、
ほら知ってる曲でしょ(フランスのタイトルはOn connait la
chanson)と言う感じです。まあ確かに面白そうに見える様には作
ってありましたが、、、
フランスのポップミュージックの歌詞をせりふに使う事が主な構成
です。ただし俳優が自分の声でその曲を歌うのではなく、本当にオ
リジナルの曲を流してしまいます。それを俳優はクチパクすると言
ったものです。予告の映像ではそのコラージュはきれいにはまって
いたのですが、その映画を見た多くの人の話では、「確かにあの予
告は良いところばかりだったけれど、大半が不自然だった」と言う
ものでした。
ただし予告では古いシャンソンばかりでは流していましたが、実際
は今のものも多く使われているようです。どのくらいフランスのポ
ップミュージックを知っているかが、この映画のおもしろさになる
ようです。
カンヌに出展されたTOKYO EYESは監督がジャン=ピエール・リモザ
ンと言うこともありこの横浜映画祭で公開前に上映されることにな
りました。吉川ひなのと武田真治が出ていることもあり、会場は高
校生が目立つようになりました。ただし出演者はギャラが支払われ
ないと言うので、パーティーにも来ないと言うことになりました。
「ねじれた愛」はユダヤ人とホモがテーマになる映画。フランスで
はこの手のネタがコメディーでは多用されています。ホモのユダヤ
人青年が心配した父親に結婚したら(女性と)お金をやると言う話
を持ちかけられたのをきっかけにアメリカ生まれの女性をつきあい
始めることになるストーリーです。
基本的には恋愛ドラマですが、設定が面白いので全体的に笑える場
面を多く作り出しています。フランスの恋愛映画によくあるエロチ
ックな場面もほとんどありません。
「ジャンヌと素敵な男の子」はミュージカル仕立てで、ヴィシー・
ルドワイヤンやマチュー・デュミが出演しているアイドル系の映画
です。内容はエイズをテーマにした作品で内容的には軽い恋愛もの
ではありません。ただしこのミュージカル的な部分が全体的に間延
びしている様な印象を受け、実際よりも長く感じました。
「変人たちの晩餐会」はフランスでも大人気だっただけありこの映
画祭でも大受けでした。今回の映画祭では一番の人気があったので
はないかと思います。フランスの今年はコメディー作品が良くでき
たとの話です。ただしこの映画祭には当然フランス語が分かる人々、
フランス人やフランス語を習った人々が普段よりも多くいるので観
衆効果も手伝って、他の劇場で公開されるときよりも、又は一人で
ビデオで見るよりもよりよく笑えます。
監督の話では「日本語のタイトルは少々上品になってるが、フラン
ス語ではもっとひどい表現です。」と話していました。フランス語
のタイトルはLe diner de consで馬鹿者たちの夕食と訳せます。僕
の印象では「変人」の方が悪い意味があると思いますがどうでしょ
うか?内容から言っても変人ではなく「馬鹿」です。
ブルジョワの何人かで馬鹿を集めてその馬鹿者を笑うための夕食会
と言うものを毎週水曜日に開いているのですが、たまたまTGVで知り
合った大蔵省(税務署かな)の人間をこのパーティーに招待するの
です。馬鹿だから呼ばれたのに彼は自分の作品(マッチ棒でエッフ
ェル塔などを造っている)の本を出版してもらえると勘違いするの
ですが、そこからがとんでもないことを次々とやらかしてくれ、こ
こまでかと言うほど笑わせてくれます。
「パパラッチ」はいかにもダイアナを題材にした作品ではないかと
思うでしょうが、これはあの事件が起こる1年半前から制作され始
め直接には関係ないそうです。ですので、初めは興味がありません
でしたが、見てみることにしました。人気コメディアンのパトリッ
ク・ティムシットも出演しています。ストーリーはパパラッチの空
しさを知り足を洗うというのです。真剣に考えさせる社会性という
わけではありませんが、ストーリー的にもコメディーとしても良く
できています。
「シリアル・ラバー」はかなりブラックなコメディーです。男性の
出演者はほとんど死にます。それも全て考えられない偶然だけです。
「変人たちの晩餐会」や「パパラッチ」も次々とおかしな場面があ
りますが、その場ですぐ忘れてしまいます。今でもこの映画のおか
しな場面は思い出せるところが強力です。「変人たちの晩餐会」は
人を馬鹿にするなという、「パパラッチ」は異常なパパラッチに対
する批判と言うも何かしらのメッセージがあるのですが、これはそ
う言ったことは見あたりません。面白い格好で死んでいき、面白い
偶然で死んでいき、死体はおもしろさのための小道具として登場し
ます。
次回をお楽しみに、、
■ MaisonFrance
日時 1998年6月24日(水)~6月26日(金)
時間 AM9:30(木10:00)~18:00(金17:00)
場所 東京国際展示場(東京ビックサイト)東4ホール
メゾンフランス
フランス製室内装飾品の展示会
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