
高校生が壊した窓ガラスの代金は、誰の財布から出るのか
10月1日木曜日、フランス全土で900校を超える高校が封鎖された。その数日間で約2000人が身柄を拘束され、司法相のジェラルド・ダルマナンによれば、そのうち90%が未成年者だったという。焼かれた校舎、襲撃されたバス停、壊された校長室――映像に映るのは、顔を隠した十代の若者たちと、彼らを前に戸惑う警察官の姿だ。「警察官は皆、家庭を持つ父親であり、相手が子どもたちであることが多いので、行動に出るのは非…
日付: 2026/10/3

椅子は座ると壊れ、教室は37度だった――フランスの高校生が問う「教育は誰が保障するのか」
パリ11区、リセ・ヴォルテールの校門前。ある生徒はこう語った。「椅子が壊れることがある。座っていると壊れる場合もある」。別の生徒は、4月末の教室の気温が36度から37度だったと証言した。もうひとりは、ラジエーターの設定が「3」のまま動かず、「年度の初めは暑さに苦しみ、年度の途中は寒さに苦しむ」と話した。これらは特別な貧困地域の話ではない。首都の中心にある高校の、ごく普通の教室の光景として報じられた…
日付: 2026/10/3

高校前で燃えたデオドラント缶と、地面に倒された市議――「抗議する権利」はどこまで守られるのか
フランス東部セレスタにあるリセ・コエベルレの前で、ある女子生徒は目の前で起きたことをこう語っている。「仲間が火を起こした。知り合いがデオドラントのボトルを炎の中へ入れた。爆発する噴霧剤が飛び、彼の腕に直撃した。彼は腕を覆う出血の中で走り出し、叫んだ。穴が開いていて骨が見え、私たちは皆ショックだった」。高校生の集会に集まった若者たちのあいだで、誰かが悪ふざけのように投げ入れたスプレー缶が、一人の同級…
日付: 2026/10/3

【渋谷】街全体がフレンチに染まる14日間!「渋谷フレンチフェスティバル 2026」開催――記者会見レポート&見どころ徹底ガイド
秋の風が心地よく吹き抜ける季節、東京・渋谷が美食の国フランスへと変貌を遂げます。フランス農業・食料主権省が主催するグルメの祭典「渋谷フレンチフェスティバル 2026(通称:シブフレ 2026)」が、2026年10月1日(木)から10月14日(水)までの14日間にわたり開催されます。
日付: 2026/10/3

「来年度までに看護師1万人は養成できない」——声なき被害者を国家はどう拾い上げるか
「長い間、この暴力は隠され、窒息させられてきた」。フランス議会のエルワン・バラナン議員(MoDem)はそう言い切った。その直後、彼は現実的な数字を口にする。幼稚園児から成人に達するまで、すべての生徒を対象に年次の面談を設け、暴力の兆候を早期に拾い上げる——その法案を実現するために必要な看護師は、あと1万人。だが「来年度の新学期までに、それだけの人数を養成することは、現時点ではできない」。
日付: 2026/10/2

高校が燃えた夜、フランスは「誰の声を聞くか」を試されている
覆面をした人物が校舎に石を投げ、数分後にはごみ箱から出た火が校舎全体に燃え広がる。10月1日、ナントのリセ・ネルソン・マンデラで起きたのはそんな光景だった。炎を前にした生徒の一人は「まだ中にいる人たちが心配になりました」と振り返っている。同じ日、ボルドーでも迫撃砲型の花火が発射されたあと校舎正面が燃え、消防隊が出動した。これは映画のワンシーンではない。フランス各地の高校生が、教育環境の改善を求めて…
日付: 2026/10/2

警報サイレンが三度鳴った朝、請求書は誰に届くのか
9月30日水曜日の朝、ガール県キサックの通りには警報サイレンが三度鳴り響いた。ヴィドゥルル川はわずかな時間で4メートル増水し、住民は車のタイヤが水没していくのを見ながら、浸水を防ぐための備えを急いだ。ある自営業者は「私は仕事をずらしました。週末がどうなるかは様子を見るしかありません」とこぼした。市長は赤色警戒を理由に学校を閉鎖し、「自宅にとどまるように」と呼びかけた。住民の一人は言った。「前回より…
日付: 2026/10/1

バルデラの「若き日の発言」とマルセイユの一斉検挙、フランスが問い続ける「変わった」の中身
パリのある地区で、スコット(仮庵祭)のために設けられた木造の仮小屋が並ぶ通りを歩きながら、28歳のアンソニー氏はこう漏らした。「これは本当に私の心に響く。私はユダヤ教徒であり、受け入れられない。彼は二重の顔を使い分けているようだ」。彼が話していたのは、次期大統領選の最有力候補の一人とされる国民連合(RN)党首、ジョルダン・バルデラ氏のことだ。調査報道サイト、メディアパールが9月28日に報じたところ…
日付: 2026/10/1

赤く光る大統領の顔、リークした予算案、無効になった25票差——「事実」を誰が確定させるのか
9月25日、エリゼ宮の温室で、エマニュエル・マクロン大統領の顔が赤く照らされた。教皇レオン14世との握手の場面だ。この数秒の映像がXで拡散し、「あの冷笑、炎が見える。あそこにあるのは悪魔の姿だ」という投稿とともに、フランスは悪魔に統治されているという主張の証拠にされた。
日付: 2026/9/30

顔面を撃たれた14歳と、100万ユーロの請求書――フランスの高校生が問う「教育は権利か資源か」
9月28日月曜日の午前10時30分、パリ郊外ヴァル=ドワーズ県の職業高校の前で、14歳の少年が地面に倒れ込んだ。警察官が発射した「クーガー」と呼ばれる装置の飛翔体が、彼の顔に当たったのだ。搬送先の病院で判明したのは、上の歯が全部折れ、下の歯もどれだけ残っているか分からない状態だったという。母親は新聞に「口をめちゃくちゃにされた」と語った。
日付: 2026/9/30

選べることと、選べる条件は違う——フランスが問う「自己決定」の制度設計
Facebookで「IVG」と入力してみてほしい。フランスで人工妊娠中絶を意味するこの略語を検索すると、最初に表示されるのは公式情報ではない。「IVG:迷っているなら、話しに来て」という名前のグループだ。一見すると相談窓口のように見えるが、実際には中絶によって「打ちのめされた、あるいは破壊された」と感じる女性たちの証言を集めたページである。フォロワーは10万人を超え、5年間で5万ユーロを超える広告…
日付: 2026/9/29

消防士2万人分の空白と、給与指標凍結のあいだで
「もしこの法律が森林火災の発生前に存在していたとしても、この夏に直面した問題には何一つ対応できなかっただろう」。9月27日、パリで開かれた集会で、職業消防士および専門行政・技術職員の自治連盟の副書記長グレゴリー・ヴェルクトル氏はそう言い切った。政府が示した民間安全保障の近代化法案について、彼は「われわれの困難にまったく何一つ応えていない」と切り捨てている。
日付: 2026/9/28

泣く子の像の前で祈った教皇、それでも埋まらない溝
9月27日の朝、ルルドの聖域には夜明け前から人が集まり始めていた。オート=ピレネー県の草原に設けられた広場は、昼までに約15万人で埋まる。前日のミサには80万人が集まったというから、この巡礼地の規模の大きさが伝わってくる。教皇レオン14世は群衆の前に姿を見せる前、ひとつの写真の前に立ち寄っている。「泣く子(L'Enfant qui pleure)」——2021年に設置された、涙を流す天使像を写した…
日付: 2026/9/28

合法であることと、守られていることは、同じではない
オー=ド=セーヌ県クラマールの診療所で、ある女性が医師に訴えていた。「朝、熱が38.5度あり、頭の中で脈打つような感じがします」。診察に来た患者の5人に1人が同じような症状を抱えているという。新型コロナかインフルエンザか、医師でさえ見分けがつかない。フランス公衆衛生局によれば、これは9月に毎年見られる季節性の増加でもあるが、油断はできないという。10月13日から始まるワクチン接種は、誰にでも同じよ…
日付: 2026/9/28

「夏が終われば、みな忘れてしまう」——気候の記憶を誰が背負うのか
南仏ヴァール県、イエールの街角。広場に消防車が一台停められ、車体には「ストライキ中」と書かれた紙が貼ってある。すぐ隣のテントでは制服姿の消防士たちが、通りすがりの市民の質問に答えている。「ニュースで、カナディア(消防飛行艇)や装備がかなり不足していると知りました」と、足を止めた一人が話しかける。その隣で、休暇中だった客室乗務員のシルヴェーヌは、火曜日にパリで予定される消防士のデモに参加するつもりだ…
日付: 2026/9/27

被害者の声はどこで止まるのか——オルレアンの署名400人とグアドループの3年間
オンライン署名の数字が、朝のうちに400人を超えた。「オルレアンの学生の安全のために」と題されたその署名は、匿名の誰かが立ち上げたものだ。要求はシンプルだった。夜遅くまで続く授業の時間割を、今すぐ変えてほしい。9月18日から20日にかけて、オルレアン大学ラ・スルス校のキャンパスでは、暴力行為や恐喝未遂、そして若い女性への性的暴行をめぐる被害届が、わずか数日で約12件も提出されていた。学生たちはソー…
日付: 2026/9/26

誰がAIの境界線を引くのか——文学賞、教皇、データセンターをめぐる同じ問い
匿名のXアカウントの名前は「バランス・トン・クロード(Claudeを密告せよ)」といった。フランス語圏で性暴力告発運動として広まった「バランス・トン・ポルク」をもじったこの名前が、9月22日月曜日、AI検出ソフト「Pangram」の分析結果を引っさげて一人の作家を名指しした。カナダ系ハイチ人作家テリソン・オレリアンの小説『これは生きるか死ぬかだった』は、その週の新学期文学シーズンで最も売れた本の一…
日付: 2026/9/26

「これが私たちの文化だ」と法廷で言った母親と、7日前に止められた闘牛
地中海に面した保養地、パラヴァ=レ=フロ。10月10日に予定されていた闘牛のポスターは、開催のわずか2週間前、裁判所の一枚の決定文によって意味を失った。9月24日、モンペリエ行政裁判所は市長に対し、7日以内にこの催しを阻止するよう命じた。理由はシンプルだ。この町では10年以上、闘牛が行われていなかった。フランスの刑法では、闘牛は本来「動物に対する故意の虐待」にあたる。それでも例外的に許されるのは、…
日付: 2026/9/25

教皇が通る2.5キロと、店の前を素通りする20万人
ルルドのポー川沿いでバーを営むローランは、9月27日を指折り数えて待ってはいない。教皇レオ14世を一目見ようと押し寄せる巡礼者たちは、検問を抜けるために3時間も4時間も前から並び、洞窟にたどり着けばそこに一日中とどまるだろう。「商店では誰の姿も見られなくなるでしょう」と彼は言う。人口1万3000人の町に20万人が押し寄せるのに、その恩恵は店の売上には及ばない――住民の一人は封鎖に備えて1週間分の食…
日付: 2026/9/25

眼鏡のLEDライトと、燃えた邸宅——フランスが性暴力の告発をどう裁こうとしているか
7月27日、南仏ヴォクリューズ県リル=シュル=ラ=ソルグにある歌手パトリック・ブリュエルの邸宅で、複数の出火が確認された。犯罪鑑識技術者が現場を調べ、アヴィニョン捜査班が捜査を進めている。ブリュエルは強姦、強姦未遂、性的暴行、セクシュアルハラスメントをめぐって4件の正式捜査の対象となり、さらに4件で補助証人の立場にある。合わせて約30件の告訴を受けているが、本人はすべての容疑を否認している。フェミ…
日付: 2026/9/24

パレスチナ承認とネタニヤフの飛行機、二つのフランスが同じ空を通っている
1年前のあの夜、ラマラの学生サメルはスマートフォンの画面越しに、エマニュエル・マクロン大統領が国連の演壇からパレスチナ国家を承認する演説を生中継で見ていた。「力を与えてくれた」と彼は振り返る。誰かが自分たちの経験を理解し、悲しんでくれている——それだけで痛みが少し軽くなる気がした。
日付: 2026/9/23

5歳の女児が父の家で死んだ日、フランスは制度の何を見過ごしていたのか
9月22日火曜日、ロワール=エ=シェール県ブロワの一軒家で、5歳の女の子が死んでいるのが見つかった。父親は自分の首と体を刃物で複数回切りつけ、重篤な状態で発見された。検察官のステファン・ジャヴェ氏は、女児を「殺害した可能性が高い」のは父親だと述べた。
日付: 2026/9/23

精管切除術が15年で28倍になった国で、俳優はベルギーへ渡った
2010年、フランスで精管切除術を受けた男性は約2000人だった。2022年には3万2000人を超え、2025年には5万7000人を上回った。15年で28倍という数字を、単なる医療トレンドの話として読み飛ばしていいのだろうか。私はこの数字の裏に、フランス社会がここ数年繰り返し直面している、もっと大きな問いが透けて見える気がしている。それは「自分の体について、いつ、どこまで、誰が決めるのか」という問…
日付: 2026/9/23