
フランスの科学者は、新しい触媒を使用して廃炭素を燃料に変える
カテゴリー: 新技術・規格 | 公開日: 2025/12/25
フランスの研究者は、産業廃棄物から有用な燃料を作りながら、気候変動に取り組むのに役立つ画期的な技術を開発しました。Dhananjay Khadilkarはこのレポートを持っています。
ダナンジャイ・カディルカル
パリのコレージュ・ド・フランスのマルク・フォンテカヴェ教授が率いるチームは、炭素をエタノールやプロパノールなどのアルコールに変換できる化学反応をスピードアップする材料である特別な触媒を開発しました。これらのアルコールは、車両の燃料として使用したり、プラスチックやその他の製品を製造したりすることができます。
このプロセスは、まず、地球を暖める主な温室効果ガスである二酸化炭素を、工場から、あるいは直接空気から回収することで機能します。
このCO2は一酸化炭素に変換され、新しい触媒は電気を使用して有用な燃料に変換されます。この電気が風力や太陽エネルギーなどの再生可能エネルギー源から供給されると、プロセス全体がカーボンニュートラルになります。
触媒は銅で作られており、性能向上のために少量の銀と金が添加されています。プロパノールの製造に特に優れているため、燃料としてもプラスチックの製造にも価値があります。
エネルギー会社TotalEnergiesと提携して実施されたこの研究は、2025年3月にNature Materials誌に掲載されました。
これは、化石燃料への依存を減らすのに役立つ、再生可能な電気を使用して作られた合成燃料である「電子燃料」の作成に向けた重要な一歩を表しています。
https://www.rfi.fr/en/science-and-technology/20251217-french-scientists-turn-waste-carbon-into-fuel-using-new-catalyst