AntenneFrance N.184 フランスの音楽輸出ブーム

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  □フランスの音楽輸出ブーム
  □ Voctoire de musique 3
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◆◆rfi musique
◆◆フランスの音楽輸出ブーム
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  2001年1月21日 カンヌ発
  RFI Musique:Jean-Jaques Dufayet記者「France Influence」
 この日曜日MIDEMにて「France Infulence」と題され、幾つものコンサート、トー
 クショーなどが開催された。フランスの音楽の輸出規模が、フランスの映画の輸
 出規模と並ぶ8億フランとなっている現在、恐らくコンファレンスの見学者は、
 今回の式典はこの「France Infrulence」という題名からしても、フランス人にあ
 りがちな自我自賛の場、フランスのトップスターや、レコード会社の重役といっ
 たお歴々がお互いを誉めあう場となるのでは予想していたであろう。しかし、う
 れしい誤算であったことに、参加者はもっと現状を掘り下げて考えていたのであ
 る!
 1月末までフランスの音楽著作権団体SACEMの代表であるJaen-Loup Tounierは、
 オープニングスピーチにて、まさに要点をつく発言をした。彼は、彼らの海外で
 の影響に祝辞を述べる前に、まずその言葉の意味を慎重に考えるべきと警告し
 た。「(France Influenceといっても)それは、フランス音楽のことをいっている
 のか?それともここフランスで制作された音楽のことをいっているのか?」
 Tournierは米国の作詞家や編曲者が、フランスの音楽を英語にするために、おず
 おずと許可を求めてきていた古き良き時代を回想した。しかし、「C’est Si
 Bon」、「La Mer」、「La Vie en Rose」のようなクラシックソングがすぐに英語
 に訳されるような時代はとっくに終わってしまっている!フランスのクラシック
 ソングを英国やアメリカのマーケットに持ち込むという概念自体が既に消滅して
 しまっているのだ。現実を直視しよう。最後にフランスでのヒットが大西洋を超
 えて、大きなヒットとなったのは、「Comme d’Habitude」改題 My Way)で、30年
 も前のことなのだ。
 時代は変わり、既に国際マーケットが興味を持っているのは、フランスのシャン
 ソンではなく、フランスのテクノ音楽である。(French Electro/French Touch)
 最近のFrench Electroの国際的な成功を受けて、今回MIDEMに参加したフランスの
 プロデューサー達が自画自賛の騒ぎにふけっていると思うかもしれない。ところ
 が驚いたことに彼らはすべてを謙虚にうけとめているようであった。
 France Influenceの独立系プロデューサーの代表として発言したPatrick Zelnik
 は聴衆に慎重になるよう求め、現在の輸出状況はもっとよくなる可能性があった
 と主張した。Zelnikはフランスの音楽がヨーロッパ各国の市場において、20%の
 シェアをとれない理由はなく、また、Jean-LoupTournierの質問に対しては、フラ
 ンス音楽というのは必ずしもフランス語の歌詞である必要はないのではないかと
 発言した。また、最後にはフランス政府に対して、フランス音楽の海外でのプロ
 モーションのための”輸出補助」を強く求めた。
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◆◆ Voctoire de musique 3
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才能には年齢はない
 今年の祭典を特徴づけるのは、なんといっても最優秀アルバムと最優秀男性歌手
 の栄冠を手にしたアンリ・サルバドールでしょう。彼の年齢はなんと83歳です!
 彼のアルバム「冬の庭 Jardin d’hiver 」は、題名から受ける印象とは正反対
 に「生きる喜び」にあふれています。バッグバンドをバックに、あるいは生ギ
 ターをバックに歌う姿には、とても彼が80歳を過ぎているとは見えません。先日
 この世を去ったシャルル・トレネ、昨年最優秀外国音楽賞を受賞したセザリア・
 エボラと、オランピア劇場の支配人が語った「才能には年齢はない Le talent
 n’a pas d’age 」という言葉を実感させてくれた一夜でした(彼は3月に初め
 てオランピア劇場でリサイタルを行う予定です)。
 その他の受賞者としては、最優秀女性歌手にエレーヌ・セガラが、レゲエ・ラッ
 プ部門ではピエルポルジャックが受賞しています。新人賞を惜しくも逃したアー
 チストたち、グルーブ系のアシア Assia 、ロックのセーズ Saez 、クラブ系の
 サイアン・スパ・クルーSaian Supa Crew の今後に個人的には期待です。ぜひ聞
 いてみてください。
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