フランス電力社長に2重の退職金
フランス電力公社の新しい社長に2重給与が支払われており、利益をむさぼっているとして批判が集まっている。
新しい社長はもともとベオリア社という別会社に40年勤務しており、ベオリア社の年金が年間140万ユーロ、さらにフランス電力の給与を合わせると合計で年間260万ユーロも受け取る権利があるというものだ。
政府は新社長への批判に対し、「ベオリア社に40年間勤め上げた。氏は年金を受け取る権利がある」と主張している。
リーマンショック以降、金融エリート達が平均的なフランス人の何十倍もの給与、賞与を手にしていることに国民達は何度となく憤りを感じてきた。サルコジ大統領も先日のダボス会議でこの状態を、行き過ぎた資本主義と表現しバンカーや投資家達を批判したばかり。こんなご時勢だけに、年金を受け取るのは当然の権利としても、この主張で国民は納得するのか、はなはだ疑問である。