高騰する物価
今多くのフランス人が光熱費の値上げを心配しています。
9月30日朝ポンピリオ環境省は電気料金が来年2月に12パーセントの値上げされると発表しました。
冬に電気暖房器具を使っている世帯にとって、これは年間でプラス180ユーロの出費となります。
政府が世帯の光熱費を援助するエネルギー小切手の額を最近引き上げられましたが、
それでも埋め合わせにはなりません。
電気代はフランスの各世帯の支出の中でますます大きな割合を占めるようになっています。
エネルギー規制委員会は2010年にも一つの世界で平均1019ユーロだった電気料金がその。
十年後の2020年に1522ユーロに跳ね上がっていると指摘しています。
フランスのように原子力発電設備が整い、電気の自給率も高い国では、電気料金も低く抑えられるはずですが、
ヨーロッパ域内エネルギー市場の一員であるため独自の料金を適用できません。
域内のガスや石炭の相場を考慮した料金に調整しなくてはならないのです。
世界のエネルギー相場というのがあり、国内のエネルギーネットワークの整備にもお金が掛かります。
オフショアの風力施設につなげたりとリサイクルエネルギーへの適用もあるのですが、
次期大統領選が近づいているこの時期の電気代引き上げは政府にとって大きなプレッシャです。
さまざまな原材料の価格も高騰しています。
今年に入ってから綿の価格が30パーセントも上がっており、
すでに製造されている今年の秋冬の衣類の価格にはまだ反映されませんが
春夏の衣類には影響がおよびそうです。
綿は繊維産業で最もよく使われている原料の一つです。
その価格はわずか十五か月の間に急上昇しています。
これ過去十年で初めて1ポンドす(453g)あたり1ドルを超えました。
コロナ聞き生産地の悪天候そして需要が爆発的に増えたことが背景にあります。
綿製品の大量生産国中国、インド、アメリカではこの価格高騰の影響が出ています。
またヨーロッパに綿製品を運ぶアジアからの貨物線の数が減っています。
コンテナの輸送費が一年で4倍に値上がりしたからです。
船での輸送費が非常に高くなっているため、綿製品の供給が不安定になっています。
その分価格面で消費者にしわ寄せが出る可能性があります。
安い綿製品を求めてネット通販に走るお客さんが増えて、小さな店はやっていけなくなるでしょう。
専門家の話では世界的な面の不足は来年も続く可能性があるということです。
9月のインフル率は前年比でプラス2.1%になりました。