カトリーヌ・ドヌーヴ来日記者会見&スペシャルトーク

駐日フランス大使夫人クリスチーヌ・フォール

「3月8日は国際女性の日として、1977年に国連が制定したもので、フランスでは30年ほど前から公式な日として認められています。日本でも女性が社会の中で大きな役割を果たすようになってきている現在、3月8日をはさんでフランスと日本の出会いの場をつくるために<Femme@Tokyo>を開催いたします。

<Femme@Tokyo>ではテーマを4つに分けました。文学・映画・ビジュアルアート・音楽です。日仏を代表する女性作家たちによるディスカッション、<女たちのダイアログ>、愛して、生きる女性をテーマにした映画特別上映<女たちの記憶>、世界の女性たちの姿をとらえたアートイベント<地球に生きる女性たち ティトゥアン・ラマズー展>、そして感性の目覚めをテーマにした<ヴァイオリンとトークの夕べ>です。これらのイベントを通して、国際女性の日が日本でも知られるようになることを願っています。

また、本企画の名誉ゲストとして女性の地位向上の活動でも知られるカトリーヌ・ドヌーヴを招き、彼女の二つの女性についての映画『隠された日記~母たち、娘たち~(仮)』『昼顔』を上映できたことは、大変光栄なことです。」

カトリーヌ・ドヌーヴとの質疑応答

Q1:女性の問題をテーマにした最新作をとおして、日本の女性へ訴えたいことはありますか?
A1:日本あるいはフランスに限らず、どこの社会でもとにかく会話をして、とことん話し合うことの重要性を訴えたい。

Q2:国際女性の日の意義はどこにあると考えていますか?
A2:いろいろなメディアで女性の問題について話題になり、クローズアップされる機会になると思います。日本でもそうなることを願っています。

Q3:若い監督との仕事の決め手、その仕事の際に伝えたいことはありますか?
A3:決め手は特にない。逆に若い人たちから教わることの方が多い。私は映画が好きで、昔から個人的好奇心で映画に関わっています。一緒に仕事をする、相互の交流が大事です。

Q4:映画の力を信じていますか?
A4:映画はどこにでも浸透していく力を持っています。世界中の誰にでも、世代を超えて、本質的なものを訴えることができると思います。

スペシャルトークショー

本企画の監修者である、映画評論家の秦早穂子さんからカトリーヌ・ドヌーヴさんの紹介がありました。その中で、秦さんはドヌーヴの代表作『シェルブールの雨傘』を1964年に観たときの熱い思いに触れられ、主人公のシングルマザーとしての生き方がドヌーヴ自身と重なると語ると、ドヌーヴさんは「完全に同じではありませんけど・・・」と笑いながら話しました。

トークでは、最新作『隠された日記~母たち、娘たち~』を中心にした討議となり、ドヌーヴから下記のとおりの発言がありました。

映画で私が演じた母親の問題は旧世代に関するものですが、いつでも存在する現在の、自由をめぐる女性の問題でもあります。ひと昔前の日本では35歳で見込んだと、もうその女性の人生は終わったというように考えられていたようですが、少しづつ変わってきているのではないでしょうか。今はもっと自由ですし、その自由のために女性は闘ってきました。

フランスでも20年前と比べて「結婚」という概念が後退し、結婚という制度に反対も賛成もしないという考え方が主流になってきています。フランスでは制度的な結婚に縛られず、親と子が友人関係にあるというような「再構成した家族」が2人に1人を占めるような状況です。人生は一度だけですし、その時々の選択は自分のためにする、それが自分の人生を生きるということだと思います。

『隠された日記~母たち、娘たち~』で描かれる母と娘の確執とは逆に、私は家族とのプライベートを大事にし、いい関係を築いています。この作品は映画を観た女性が、登場人物に自分を同一視できる稀有な作品だと信じています。

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