2024年は印象派誕生150周年!フランスはイベント盛りだくさん
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
来年は東京オリンピックに続き、パリ・オリンピックが開催されます。
今回のオリンピックはパリだけではなく、フランスの様々都市で競技が行われることになっています。
それに伴いフランス全土で様々なイベントが予定されています。
また、印象派誕生150周年の年でもあり、現時点で200近い展覧会や特別イベントが、パリとノルマンディー地方で開催される予定です。
ところで、印象派150周年って、一体何の日から150年なのでしょうか?
これは、1874年4月15日、パリのカプシーヌ通り35番地で当時無名の若手画家30人が初のグループ展を開催した日なんです。
フランスでは「サロン」と言われる格式の高い画展に出展することが、画家人生の始まりといってもいいのです。しかしサロンは、新進気鋭の彼らの出展を拒否しました。「印象派」という名前も、馬鹿にしたような表現で、あまりにも異端な表現手法を当時の伝統的なサロンには認めがたいものだったのです。
このサロンから拒絶されたが人が集まって行った展覧会の面子は、モネ、ルノワール、ドガ、ピサロ、セザンヌなど、印象派を代表する画家たちです。
では、ノルマンディーは何の関連があるのでしょうか?
ノルマンディーは印象派画家との関連も深く、3月22日から9月22日の期間で150ものイベントが開催されます。2010年からノルマンディー印象派フェスティバルが開催されていて地域全力、官民一体となって開催すると張り切っています。
ただし、オリンピック開催中は大きなイベントは行われないはずですので、オリンピックと印象派フェスティバルを両方楽しみたい方は旅行日程を確認して下さい。詳しくは、ウェブサイトなどで順次告知いたしますが、代表的なものをいくつか紹介します。
●デジタル・パラダイス 2/24-5/3
ルーアン エディット・バルスティール スケートリンク
●ノルマンディズム展 3/22-9/22
ルーアン美術館
●光のカテドラル 5/24-9/29
ジュミエージュ修道院
●商品たちのスペクタクルアートと商業 1860-1914 5/6-9/18
カン美術館
さて今回の「印象派150周年」には、各地域の代表団が来日し、告知イベントが開かれました。
この模様のノーカット版はYouTubeのAntenneFranceチャンネルでメンバー限定公開しています。動画で撮影しているのはAntenneFranceのみですので、他では見ることが出来ない貴重な情報を得られることでしょう。
ハイライト版
フルバージョン(メンバー限定)
https://youtu.be/qUJ-K17lly8
印象派150周年ノルマンディー印象派フェスティバル(メンバー限定)
https://youtu.be/lUrQ4harAoc
印象派150周年記者会見Q&A(メンバー限定)
https://youtu.be/dqzhJw4pnf0
印象派150周年記者会見(メンバー限定)
https://youtu.be/dZsm2DxBRC0
登壇者
フレデリック・マゼンクフランス観光開発機構 在日代表
サビーヌ・パニエノルマンディー地方観光局ミッション担当・アジア市場担当
ナタリー・ルセールノルマンディおよパリ・イルドフランス地方 “印象派を巡る旅” プロジェクトリーダー
ラファエル・ギユーパリ地方観光局印象派プロジェクト担当
フィリップ・プラテルノルマンディー印象派フェスティバルディレクター
一般的にフランスから日本にプロモーションで来日する場合、中国や韓国など他のアジア圏も巡回することが多いのですが、今回は「日本だけ」のために来日したそうです。
-調査によれば印象派の認知度や好きな指数はアメリカや他のアジアの国の中で日本がダントツ高いこと、
-欧州旅行委員会の指標によればフランスは日本人が最も好むディスティネーションであること
-印象派誕生のきっかけになった日本の美術、特に浮世絵、
-日本の美術蒐集家が多くの印象派作品をコレクションしたことが挙げられます。
78%の日本人が「最もよく知られ、最も愛されている芸術運動は印象派」と解答しているそうです。印象派への知識が最も豊富で、最も高い評価を与えている国が日本だという事です。
今回の代表団からのメッセージです。
またスマホアプリLaFranceTVでは個別にインタビューした内容も掲載しています。
その他、フランスのイベントは下記の記事からご覧ください
・ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地域圏の魅力
・アール・ヌーヴォーの都ナンシー、ナンシー観光局発表会
・プロヴァンス・アルプ・コートダジュールの魅力発見
・フランス西部のヴァンデ県
印象派画家でもありパトロンでもあったカイユボット