AntenneFrance N.142

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                                   n.142
                        A n t e n n e F r a n c e
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                         S O M M A I R E
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         S C R E E N K I S S
       1◆故郷への旅
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         S C R E E N K I S S
       2◆東・西
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         S C R E E N K I S S
       3◆愉快なフェリックス
        _____________________________
         I N F O R M A T I O N
       i◆AntenneFranceについて
        _____________________________
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┃1┃故郷への旅
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   VOYAGE
   1999年
   監督・脚本:エマニュエル・ファンキエル
   主演:シュラミッド・アダール、エステール・ゴランダン
 アウシュビッツを訪れるバスツアーに参加した65才のリヴカ、パリで一人暮ら
 しをするレジーヌ、イスラエルに移民した80才のロシア人ヴェラ・・・一見関
 わりのない彼らの人生は、実は戦争という影により不思議に関わりあっていた。
 カメラは余分なものを映し出さず、あくまで荒涼とした風景や老人の表情といっ
 たものを淡々と映し、映像だけでいかに彼らが歩んできた人生が一筋縄ではいか
 ないものだったかを表現していく。彼らの皺やしみ、瞳は深い悲しみや絶望感で
 彩られている。恐らく私たち日本人では到底理解できない感情だろう。とくに2
 番目の収容所で無くなったはずの父親とレジーヌのエピソードで、彼が本物では
 ないと解っていても奇妙な連帯感が生まれるくだりは同じ苦しみを生き抜いたも
 の者同士ならではだろう。
 3つのエピソードが一見何の関わりもなさそうなのに最後の最後でそれが解った
 ときには思わずはっとさせられ、同時にこみ上げる涙を止めることができなかっ
 た。
 筆者のキャスティングに対する質問に監督は「イディッシュ語を話せる60才以
 上の役者が必要だったため、必然的に素人を集めることとなった。」と答えてい
 たががそれがドキュメンタリーのようなリアリティを出すのに一役買っている。
 「ヴェラを演じた女優との出会いがこの作品の一番の喜び」という監督の暖かい
 笑顔に心を動かされた。
 歴史を知る上でも見て欲しい作品。
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┃2┃東・西
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   EST-OUEST
   1999年
   主演:サンドリーヌ・ボネール、オレグ・メンシコフ
 物語は1946年国外逃亡していたロシア人アレクセイと妻のフランス人マリーと息
 子がスターリンの恩赦を与えるとの発表を信じ、ロシアに帰国する事から始ま
 る。貧困、スパイ容疑、そして夫とのわだかまり・・なんとかしてフランスに帰
 り、自由になりたいマリー。そして彼女を救おうとする青年との愛・・
 「こういう歴史を知れば、日本やフランスのような民主主義の国に生れたことが
 どんなに幸せかわかるはず。」舞台挨拶での監督の言葉だが、そんなメッセージ
 が存分に伝わる作品。前記の「故郷への旅」とある意味共通のテーマであるがド
 キュメンタリー調の「故郷~」に対し、こちらは逃亡劇あり、恋愛ありとドラマ
 チック。フランス映画に対し、退屈なイメージを持っている方にもお進めできる
 作品だ。アカデミー外国語映画賞にノミネートされたのも頷ける。
 主人公マリーを演じるサンドリーヌ・ボネールは強さと弱さを兼ね備えた女性像
 をまさに体当たりで演じていて、この人の演技力を改めて認識させられた。監督
 曰く「スターになることを望まず、努力して全身全霊で演技する人」とのこと。
 彼女を支える女優を演じるカトリーヌ・ドヌーブは存在感大で、この2大女優共
 演も見所。
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┃3┃愉快なフェリックス
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   DROLE DE FELIX
   1999年
   監督:オリヴィエ・デュカスティル、ジャック・マルティノー
   主演:サミ・ブアジラ、ピエール・ル・ラジョ
   ベルリン国際映画祭審査員賞
 タイトル通り主人公フェリックスがとってもチャーミング。思うにHIV患者を主人
 公にここまで明るく、爽やかな映画も珍しいだろう。フェリックスが前向きに生
 きられるのはきっと恋人ダニエルとの関係が素晴らしいものだからに違いない。
 愛のある人生がいかに豊かなものかを改めて教えてくれる。
 物語はこのフェリックスが父親を探しにヒッチハイクをしながら旅に出る道中出
 会う人々との心の交流が軸になるのだが、一つひとつのエピソードに滲む、笑い
 と切なさのさじ加減が絶妙。旅の終わり方もさりげなくていい。
 主人公を演じたサミ・ブアジラはハリウッド映画にも進出しているが、それに関
 して質問したところ「ハリウッド映画は予算など規模が大きいため色々な規則が
 大切になるが、今回のような作品では皆が協力しあい一生懸命作品を作ってゆく
 ので自分自身学んで変わっていくことが出来る」とのこと。でも「自分について
 は(気持ちの上で)全然違いはない。両方を経験できるのは素晴らしい」とキラ
 キラした目で語る姿はフェリックスそのもののチャーミングな青年でした。
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┃i┃AntenneFranceについて
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