AntenneFrance N.58

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                                  vol.58
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         N O U V E L L E
       0◆お知らせ
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         r f i m u s i q u e
       1◆音楽の出会い:「東風」とアルチュール・H
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         r f i m u s i q u e
       2◆アリエル・ドンバール
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         E M E X
       3◆新しい映画専門誌「Le Nouveau Cinema」(月刊)
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       4◆AntenneFrance 姉妹サイト
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       5◆登録・解除・お問い合わせなどについて
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┃0┃お知らせ
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□ボランティア募集
 AntenneFrance では、フランス関係の音楽に関して翻訳をしてくれる方を募集し
 ています。
 ある程度コンピューターやインターネットに関する知識がある方、そしてフラン
 スの音楽やアーティストに関して多少の知識がある方でボランティアで行ってく
 れる方。
 詳しくはメールでご連絡下さい。
 [email protected]
□AntenneFranceの新しいサービス
 AntenneFrance では、一般向けではなく専門家向けの情報サービスを始めます。
 音楽関係、コンピューターグラッフィクスなどの方を対象にした情報を送信いた
 します。詳しい情報は、メールでご連絡下さい。
 [email protected]
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┃1┃音楽の出会い:「東風」とアルチュール・H
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   Rencontre musicale Vents d’Est – Arthur H.
 ナント音楽祭はアルチュール・Hとハンガリーのミュージシャングループ「東風」
 の共演による2時間のコンサートをもって幕を閉じた。
 アルチュール・Hおよび作曲家にして多種多様な楽器の演奏家そして「東風」の
 設立者であるミクー・モンタナロへのインタビュー
>> Miqueu Montanaro >>>>
 わたしたちはナント音楽祭とは切っても切れない関係にあるんです。なんと言っ
 てもナントは、「東風」を招待してくれた最初のフェスティバルなんですからね。
 ええ、1992年にです。
 「東風」が発足して9年になるけれど、フランスで始めてコンサートをした時は、
 まったくひどいミュージシャングループでしたよ。
 「東風」はちゃんとした本物のグループとは言えませんね。きちんとした方針や
 計画などないし。だから、コンサートの前にはいつだってちょっとしたパニック
 なのです。スタッフは変わるし、招待されて来たミュージシャンがいつも何人か
 いるし。
 即興的な部分もありますが、同時にそれは練りに練って作曲されたものでもある
 のです。曲の構成はしっかりしていますが、そのたびごとに手を入れて修復する
 という一面があるのです。コンサートの時になってやっと元のように落ち着くの
 です。
 それは何種類もの音楽、たとえば伝統的なものやジャズ、クラシックなどが出会
 いそして一体となる音楽なのです。現代音楽を作曲する時のように、毎回ゲスト
 に応じて全体が再構成されるのです。
 わたしたちは各地を訪れます。地中海を一周します。今夜、それはフランス東部
 であり、地中海であり、アルチュール・Hのかたわらであることでしょう。
 「東風」はグループではありません。グループというのは、結成され、そしてある
 時うんざりして、ついには分裂してしまうものです。私たちの場合、うんざりす
 る時間がないから、そういうことにはならないんですよ。
 コンサートを3っつ終えると、私たちはまったく別のことに取りかかります。そ
 れぞれが自分の世界へ再出発するのです。そして次にまた私たちは再会するので
 す。
 私は作曲家として構成や主題や和音を書いて、それをグループ全員に提案します。
 メンバーはそれぞれ自分にあったものを選び取るわけです。
> rfi >>
 どなたがアルチュール・Hと「東風」を引き合わせたのですか?
>> Arthur H >>>>
 偶然です。アインシュタインが偶然というものを定義しているように、人間が神
 様のことを知りすぎるのを神様が望まない時、神様は偶然を利用するものです。
 と言っても私たちの出会いは世界協会運動的な(笑)結びつきというものではあり
 ませんがね。
 私はミクーがどんな仕事をしているのか知らなかったけれど、コンサートで彼を
 見て彼の仕事がとても音楽的で人間的だと感じたのです。
 私たちは2、3回偶然に出会っていたのですが、ある日ミクーが、偶然なんても
 うたくさんだ、きちんと付き合おう、と言ってくれたのです。
>> Miqueu Montanaro >>>>
 「東風」はひとつの家で、そこに招き入れるのは私たちなのです。本当に私たちの
 家に入りたいと望んでいる人にしか、私たちはドアを開けないのです。
>> Arthur H >>>>
 私はミクーに、彼のメロディーに作詞をしてほしい、私たちがいっしょに作った
 歌を、彼がジューズハーブを演奏し私が歌うような歌に書いてもらいたい、「東風」
 といっしょに曲を作ってほしい、と頼まれました。
 私は自分の世界を「東風」へ持ちこんでもつまらないと思っていました。むしろ私
 自身が「東風」の世界に入りきってしまいたかったのです。
>> Miqueu Montanaro >>>>
 「僕は君の夢を見る」をハンガリーのオーケストラといっしょにもう一度やりまし
 たが、それはアルチュールの世界とは大変に異なる次元のものでした。しかし、
 最終的にはそれほどかけ離れたものではなかったのです。
 一方から他方へ橋を架けてみれば分かることですが、結局のところ両者は似通っ
 ているものなのです。
>> Arthur H >>>>
 こんな風に共同でやる冒険に参加することはとてもすごいことだと思う。
 製作中の彼のアルバムについて、アルチュール・Hは何も明かそうとはしないだ
 ろう。
 「音楽、それについて語るのはむつかしいことです。それは私たちの内側から出て
 きて、私たちの内側をよぎって行くなにものかなのです。アルバムのことはまっ
 たくの初耳ですよ。」
 最もすばらしい驚きは、最もよく隠されている。
 聞き手はフレデリック・アル
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┃2┃アリエル・ドンバール
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rfi musique
 パリ・セーヌ局より、今週はジャン・レノ、アリエル・ドンバールのフランス俳
 優のインタビューをお送りします。第2回目はアリエル・ドンバールさんです。
■アリエル・ドンバール
> rfi >>
 アリエル・ドンバールはカリム・ドリディ(*1)の最新作(*2)にパトリッ
 ク・ブリュエル、ミュウ・ミュウ、ミッシェル・ゲラビュル等と共演しています。
 現在フランスには、約8万人の俳優がいますが、彼等全てが知られ、成功してい
 る訳ではありません。この作品はそうした状況の中で、失業中の俳優が恨んで人
 質を取るというストーリーです。
 では、アリエル・ドンバールさんへのインタビューです。
>> Arielle Dombasle >>>>
 カリムは我々、ミュウ・ミュウやブリュエル等に各々の独自の個性をもって役を
 演じるよう求めました。しかし、これはフィクションであり、スタジオで作られ、
 細部まで、じっくり練られたシナリオに基づいた作品なのです。フランスにいる
 約8万人の俳優の中で、成功している、一部以外は、はじき出されている現状が
 あります。そうした、何も持っていない俳優の疎外の話です。
 私にとって興味深かったのは、カリムの映画の中のテーマです。それは、才能が
 ありながら、なかなか日の目を見る事が出来ない男が持つ、有名人、有名故に認
 められ、愛されている人々、への憎しみというテーマです。
 一人の才能豊かな青年が、有名人を人質にとって深みにはまっていくのは、これ
 らの激しい怒り、憎しみ故、というテーマがとてもモダンで興味深いものに思え
 ました。これはイヨネスコの世界に近いものがあります。
 この映画の面白い点は、感情の絶頂を描くことを好む、カリムのありのままの真
 実の映画であることです。
 時には、ピストルを発砲するシーンなどのように、前もって俳優にも知らされて
 いなくて驚かされた事もありました。
 この映画は現実とフィクションの入り交じったものです。俳優達も各々の気位に
 応じて対応していました。私は私生活ではむしろ冷静なタイプですが、ほんの些
 細は事も怖がる方なのです。勿論、私にもあまり楽しいとはいえないアバンチュ
 ールの経験はいくつかあります。そういった事は誰にも起きる事でしょう。人は
 それぞれの持って生まれた性格、感受性でそれらに対応していくものだと思いま
 す。
> rfi >>
 アリエルドンバールさんは、嘗て『ペルスバル』『シナラ』『美しき結婚』『海
 辺のポーリーヌ』等に出演しています。現在、彼女はエリック・ロメールの世界
 を去り、更に多様な世界で活躍する為、クロード・ジティの『アステリクスとオ
 ベリクス』や、最近は仏伊合作映画『ボーバーグ』にも出演。この映画は中央ア
 ジアのモンゴル砂漠で撮影されたウズベキスタンの映画で、この中で彼女はとて
 もミステリアスな役を演じています。
>> Arielle Dombasle >>>>
 私は世の中の様々な事に好奇心旺盛で、自分と異なる世界(プラネット)が大好
 きなのです。モンゴルの俳優、ヌーズベクとの共演はとても新鮮でしたが確かに
 難しくもありました。でも、私が演じていく様々な事の中で、大きな冒険ととも
 に本当の人生を生きる、という体験は素晴らしいものでした。
> rfi >>
 アリエル・ドンバールさんは、たわいない事、軽い事が、楽しさや喜びに繋がる
 と言っています。そうした楽しみ方が、多分、しばしば監督を惹き付ける彼女の
 魅力になっているようです。
>> Arielle Dombasle >>>>
 私は監督との出会いの中で、ものすごい暴力も爆発もないシンプルなストーリー
 の中、彼が何を言いたいのか、何をこの映画に持ち込もうとしているのか、どん
 な想像の世界があり、彼の作品の力はどんなものか、その表現や夢はどんなもの
 なのか、そういう事で私は作品を決めるのです。
 私はコメディを愛しています。というのも、私は笑う事が大好きだからです。『
 アステリクスとオベリクス』では、ドパルジュー、クラヴィエ等が出演し、CG や
 特殊メイクがあり、とにかく楽しいものでした。私にとって軽妙さとは、ソフト
 でエスプリ、知性、滑稽さ、そして楽しさを指すのです。
(*1)カリム・ドリディ
    監督。1961 年チュニジア生まれ。’94 年『ピガール』で長編デビュー。
(*2)『ルール違反』(’97年)
    ’98 年の第6回フランス映画祭横浜にて上映。
    監督のカリム・ドリディも来日。なお、同作品ではアリエル・ドンバール
    も来日。
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┃3┃新しい映画専門誌「Le Nouveau Cinema」(月刊)
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 EMEXより新着情報(n.024)
 9月15日、これまでになかった新しい映画専門誌「Le Nouveau Cinema」(月
 刊)が誕生する。
 発行元   :NOUVEL OBSERVATEUR GROUPE
 発行部数  :10万部(予定)
 定価    :18F.(フランスフラン)
 ターゲット :15歳~35歳までのインテリ(知識人)
 内容    :従来の雑誌に対しての目玉は、
        ・評論家だけではなくて、一般の人の意見も紹介。
        ・編集者サイドから、嫌いな映画について歯に衣着せぬ意見を述
         べる。
         またその際、一方的で自己満足な批評とならないように、同時
         にその映画のプロモーターの意見も掲載する。
 しかしながら、映画専門誌の市場(マーケット)は狭く、いずれにしても状況は
 厳しいものになると殊る。
 この新しいスタイルが吉と出るか凶と出るかは、編集者の力量と、市場の動向を
 見すえる目にかかっていると言ってもいいだろう。
 1998年度 映画専門誌発行部数ベスト4
  ”Premiere”       204,940 部 (18F)
  ”Cine Live”       99,465 部 (18F)
  ”Studio”         87,748 部 (30F)
  ”Les Cahiers du Cinema” 21,061 部 (35F)
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┃4┃AntenneFrance 姉妹サイト
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◆◆◆
◆◆◆ICHIBANDORi
◆◆◆http://www.masahiro.org/ICHIBANDORi/
   フランスの音楽や映画などを主に取り扱ったサイトです。
   フランスのテレビ局やラジオ局などの協力のおかげで、色々な情報やビデオ
   クリップなどを見ることが出来ます。
◆◆◆
◆◆◆L’HEXAGONE フランス情報省
◆◆◆http://www.metamondes.com/HEXAGONE/
   フランス旅行中にモバイルでインターネットをする方法、日本で見れるフラ
   ンスのテレビの紹介やその受信方法、日本で行われたフランス関係のイベン
   トに関してなど色々な情報を扱っています。
   フランス関係専門のホームページサーチエンジンも開始いたします。
◆◆◆
◆◆◆フランス・ウェブリング
◆◆◆http://www.metamondes.com/WebRing/
   ボタンをクリックすると、フランス関係のホームページがランダムに表示さ
   れます。新しいフランスのホームページと出会う為にも、このボタンを見た
   らクリックしてみて下さい。
◆◆◆
◆◆◆MelFR@NCE フランス情報メーリングリスト
◆◆◆http://www.electriccafe.net/MelFRANCE/
   フランスに関係した情報を交換する為のメーリングリストです。質問などマ
   ナーやルールを守ってご参加下さい。
◆◆◆
◆◆◆映画専門マガジン ScreenKiss
◆◆◆http://www.ScreenKiss.com/
   横浜フランス映画祭で出会った人を中心に AntenneFrance で映画関係の記
   事を書いていた人で作るメールマガジンです。
   勿論フランス映画はご贔屓です。
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  【編集長】      【記事執筆】      【翻訳チェック】
   中津川 昌弘     Philippe BERTHET    秋田 真波
              赤木 信子
  【編集】        鳥野 韻子      【翻訳】
   校條 咲                   赤木 信子
   金井 千春                  竹田 恭子
   大崎 慶子                  松山 弥代
   川俣 沙織                  パンペルデュ
                          小口 愛
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  RFI フランス国営国際放送
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  EMEX (Europe Multimedia Express)
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  力を得てフランスに関わる話題を紹介しています。
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