サルコジ大統領、外国出身者規制法案でやや暴走気味に

7月に、警官がロマの青年を不当に発砲し殺害したとする事件で、ロマ人の暴動がサンテニアン市で発生した。この事件をきっかけに、サルコジ大統領は外国出身者を厳しく取り締まる法案を提出予定で、フランス世論の注目が集まっている。

まず、このロマ人の暴動を受け、ロマの人々への規制を強化すると発表。フランス国内にある600箇所のロマ人のキャンプ地のうち300箇所を3ヶ月以内に閉鎖。違法な滞在をしたものには3ヶ月以内にルーマニアなどに強制送還するというものだ。

ロマ人とは、ジプシーのこと。季節労働や職人の仕事をし一箇所に定住せずキャンピングカーで移動生活を行う者たちで、フランスには約30万人いると言う。今回の規制強化はかなり手厳しいものだ。

さらに、提出予定の法案には、外国出身者が法を犯した場合、国籍を剥奪することもあるというものや、未成年者が法を犯せば、その親を禁固刑に処するといったものもある。いずれもフランスの憲法の基本的原則に反するもので、法案は通らないといった見方が主流だ。

ベタンクール事件の献金疑惑で支持率の下がったサルコジ大統領にとって、強いリーダーシップをとることで支持率回復を図ろうとする意図が見え隠れしているが、思惑通りにはいかないだろう。

Please follow and like us:

関連記事

ニュースレター

FeedBurner

更新情報をメールで受け取る

Delivered by FeedBurner

Subscribe in a reader

AntenneFranceの本



YouTubeチャンネル

ピックアップ記事

  1. バカンスはエコロジーか?

    7月から8月にかけてフランスはバカンスに入ってしまうため、フランスとのやりとりはほぼ完全にストップし…
  2. フランスの匿名出産制度

    日本でも赤ちゃんポストの設置が議論をよんだことがあるが、これは出産後母親が育児放棄をしてしまう事で不…
  3. 長寿大国は日本?フランス?

    世界各国の平均寿命は2008年の国連の調査によると、1位が日本82.7歳、次に香港、スイス、アイスラ…
  4. 便利なパリ、グランパリ計画

    フランスでは先日サルコジ大統領によって、パリを改造する都市計画「グランパリ」が発表された。 空港と…
  5. 産休延長へ

    フランスの年金改革のデモの話が大きくて隠れているが、ヨーロッパ議会は産休を延長する法案を採択した。E…
ページ上部へ戻る
Social media & sharing icons powered by UltimatelySocial