パリのスリ、とりあえず10人逮捕
パリのエッフェル塔やベルサイユ宮殿などを中心にスリを繰り返していた集団が一斉摘発されました。エッフェル塔の職員が周辺でのスリ被害に抗議するためのストが行われるなどパリのスリは深刻です。
今回摘発されたスリ集団はとても組織化されていて、スリの手法を徹底的に研究していました。大きな稼ぎを着実に上げ、資金洗浄するためのネットワークも確保していました。
スリの手口は、まず自ら観光客を装って観光客の集団に紛れていきます。狙った観光客に、記念撮影を頼み注意をそらし、その間にバックなどから財布を盗みます。
今回逮捕されたスリ集団は、10人で血縁関係のある17〜47歳の男女でルーマニア人です。いわゆるロマ人とかジプシーと呼ばれている人たちです。パリ郊外のホテルに滞在しており、3000ユーロの現金と高額な服やアクセサリーが見つかりました。観光シーズンになると1日最大4000ユーロも盗むことも出来たそうです。犯人たちは盗んだ現金をSNSで公開しています。
主にアジア人をターゲットにしていたらしく、特に中国人です。フランスでも中国人は爆買いで有名で、6000〜9000ユーロほどの現金を持っているそうです。これは、ATMの引き出し制限があるからです。ズボンの後ろのポケットに入れたお財布が最も狙われやすいそうです。
パリのスリ集団は他にも存在しますので、まだまだ注意をして下さい。